先日告知した我が親友、故ケムール霜鳥の追悼RCカー走行会を埼玉・加須市のスカイホビーさんのご協力により開催させていただいた。
サーキットの駐車場にテントを広げて展示スペースを設置、彼が走らせたRCカーの一部ではあるが展示し、午後から走行可能な車をコースで走らせた。

前列にはヨコモのドッグファイターとタミヤのファイティングバギー、後列にはマルイ・サムライ4WDと第1回世界選手権に持ち込んだ4独ホーネット“ゼロファイター”。
ファイティングバギーは、初期のRCバギーブームの時に京商スコーピオンを相手にレースで活躍したマシン。高価なカーボン製シャシー(自作)にアメリカ・ソープ社製ボールデフ(確か2万円くらいした)を組み込み、弱点を巧みなセットアップで克服してスコーピオン勢の一角を崩して上位に食い込む活躍をした。

こちらの前列はヒロボーのエイリアンMID4と京商のターボロッキー。この2台は雑誌「スーパーマシーン」の連載記事「ケムール霜鳥のびるど&らん」で製作したマシン。エイリアンは走行可能な状態までレストアされ、コースを快走した。

こちらはケムール霜鳥の名が知られるキッカケとなった“ハチマキ吊り目”デザインのボディ、AYKフェアレディZ-C(真ん中)
そして、その隣のスコーピオンは彼が病床で製作していたマシンで、ボディ塗装を残した状態で緊急入院。その後に永眠してしまったために完成せずに終わってしまった。
ボディは塗装パターンをサインペンで書き込んであり、マスキングして塗るだけの状態で部屋に残されていた。

こちらは手前がびるど&らんでも取り上げたニッコーのランディーダッシュ(ボディのカラーリングが記事と異なっていたので、どうやらその後に製作して走らせた2号車と思われる)、その隣は平成に入ってから走らせていたアソシエイテッドRC-10とタミヤのトップフォースEVO。
ちょっと隠れてしまったけど、最後のケムールカラーとなったタミヤのダークインパクトも展示した。
下にはタミヤGPでコンクールドエレガンスを何度も獲得した記念写真が多数と、ハチイチバギーの全日本選手権にも出たことがある京商のバーンズ4WDも特別展示。

それと、こちらは友達登録させていただいているDaichi papaさんが持ち込まれたケムール霜鳥レプリカマシン3台と、これまたケムール霜鳥をリスペクトされている凹み猿さんのケムールカラーのビートル。
また、元チームのうてんきのメンバーも集結してくれて、昔話に花が咲いた。
午後から走行可能なマシンが続々とコースINし、現役当時を思わせる豪快な走りを見せてくれた。

特に走行したマシンで注目だったのが、アメリカで開催された第1回世界選手権に持ち込まれた4独サスペンションに改造されたタミヤのホーネット。
リア周りにホットショットのギアボックス&サスペンションをまんま移植したマシンで、非常に軽量で繊細なドライビングを要求され、世界選手権後に封印されたもの。
今回、約30年ぶりに復活してコースを疾走して、天国の霜さんも驚いているんじゃないかと思ってしまった。
こうして15時くらいまで楽しいひと時を過ごせ、30年来の親友であるオイラも、仲間たちも満足できた1日だったと。
なお、オイラがレストアしたランディーダッシュはなんと電池2本分も走り、いろんな人にドライブしてもらって好評だった。ちょっと足回りのパーツに爆弾を抱えていたのでジャンプ厳禁だったけどネ^^;
トップフォースEVOは恐らくどこかのレースで走ったまま保存されていたので、そのままのスペックで走らせたのだけど、過激なパワーとフロントワンウェイ仕様で操縦性がちょっとシビアで、タイヤもちょっとグリップしないなど走らせるのが難しい状態だった。
でも、これで水面下で準備してきた追悼イベントを無事に開催できてホッとした気分。どっかで霜さんが見てたような気がした1日だった。
↑懐かしのタミヤRCカーグランプリで活躍した霜さん。
↑1985年にアメリカで開催された第1回電動オフロード世界選手権Aメインファイナルの動画だけど、これの3分15分あたりで転倒車を起こしに駆けつける白Tシャツ赤い短パンの人が霜さん。
追記
チームのうてんきのメンバーには、すでにRCカーの趣味から離れている人も多く、この日参加された初代会長“ミルミル織田”氏もそのひとり。
何かあれば…と持っていったスコーピオン2014のプロポをミルミル会長に渡したら、電池がなくなるまで走らせ続け、驚いたことにほとんどノーミスで、尚且つコーナーを攻め、リアがスライドすれば素早くカウンターステアを当てるなど、さすが往年の名ドライバーだけに、20年ぶりに走らせたのに腕は錆付いていないのを見せ付けてくれた。
因みに、ミルミル織田氏はオイラが中学生の時からの顔見知りなので、軽く35年以上のお付き合いか^^;
最後に、今回の追悼会に集まっていただいたチームのうてんきのメンバーのみんな、それと霜さんのRCカーを提供いただけたご親族の方々、忙しい中レストア作業を快く引き受けていただいた高橋悦三氏、“nic”西永正聡氏、今回のためにいろいろと御足労いただいたミンキー大出氏、そして急な話だったのにもかかわらず場所を貸していただいたスカイホビーさん、会場に駆けつけていただいた元スーパーマシーンの読者の皆さん、ありがとうございました。
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RCカー | 日記
Posted at
2015/04/29 19:34:07