目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
先日、空調の温度設定が最低の状態(A/CはOFF)でブロアを回すと、ほんのりとヌルい風が出ることに気づきました。
空調からの吹き出し温度は、ダクト内のエアミックスダンパにより、ヒーターコアへの分流量をコントロールすることで調整されますが、ヒーターコアが加熱された状態だと、設定温度を最低にしてエアミックスダンパが閉じていても、隙間から抜けた温風等の影響で微妙にヌルイ風が吹き出すことになります。
このような現象を防ぐため、通常は(国産車も含め)ヒーターの設定温度が最低の場合は、エンジンからの温水がヒーターコアに流入しないよう遮断するバルブ(図中赤丸)が装備されているのですが、上記の症状はこのバルブに不具合がある可能性が高いです。
2
ヒーターバルブを取外してみました。
このバルブは、ダイヤフラムに負圧が供給された時にバルブが閉じる構造です。
取り外し前に温度設定を最低にセットしてみると、バルブは閉じた状態となり、動作自体は正常のようでした。
3
内部を確認すると、バタフライ弁のシールゴムが一部欠損しています。
これが原因で、温度設定が最低でも、ヒーターコアに温水が流入し、ヌルい風が出ていたものと考えられます。
4
こちらの新品に交換します(RockAutoで$21.89+送料$10)。
5
新車時から頑張ってきた希少なモータークラフト純正のヒーターホースも硬化が激しいので、今回同時に交換することにします。
6
バルクヘッドに取付けられたヒーターユニットの上蓋を取り外したところ。
この年代のアメ車は、ヒーターユニットがエンジンルーム側にある場合が多いです(画像1参照)。
この構造は、ダッシュボードをバラす事無く簡単にヒーターコアを脱着することが出来るため、非常に整備性が良く助かります。
7
取り出したヒーターコアは冷却水の滲みや腐食等もなく一安心。
エアで清掃した後水洗いしましたが、殆ど汚れはありませんでした。
8
各部品とホース類を接続したら、冷却水を補充し完了です。
暖機後、温度設定を最低にしてブロアを回して見ると、ヌルい風が出る現象も解消しており、例年夏場は寒いくらいに効くR12冷媒のエアコンが、今夏はどれくらい冷えるのか楽しみです。
[PR]Yahoo!ショッピング
タグ
関連整備ピックアップ
関連リンク