点火時期・バキュームアドバンサ(バキューム進角)再調整(ハイオク→レギュラー仕様へ)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
私のマークVはハイオクガソリンの使用を前提に点火時期(イニシャルタイミング)をBTDC17°程度まで進めた設定としていました(
https://minkara.carview.co.jp/userid/1199964/car/2556750/5499861/note.aspx 参照)が、ハイオクを使用するメリットが特に感じられないことや、車検時の排ガス検査のこともあり、今回、点火時期を標準のBTDC14°に再設定し、レギュラーガソリン仕様に戻すことにしました。
点火時期の調整はディストリビューターのリテーナーボルト(写真の黄色丸印の位置)を緩め、ディストリビューター本体を回転することにより設定しますが、このリテーナーボルトはVバンク中央のディストリビューター基部にあるため、工具によるアクセスが悪く、私はA/Cコンプレッサ下から1/2”のメガネレンチを差し込んで作業していました(写真下)。
この方法は、冷間時には問題ないのですが、夏場は過熱したエンジンによる火傷の危険もあり、気軽に調整できないのが難点です。
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ということで、今更ながらディストリビューターレンチを購入。
マークVのディストリビューターはフォードのデュラスパークⅡに対応した大型のキャップが使用されているため、比較的オフセット量の大きいものをebayで物色(スナップオンの工具は国内のヤフオク等よりもebayで購入した方が送料込みでも安くなる場合が多いです)。
スナップオンのS9482というクライスラー318エンジン用のもの($15.00+送料$23.75)ですが、実際に使用してみると丁度よい逃げ角度で、簡単にリテーナーボルトにアクセスできます(もっと早く買っとけば良かった...)。
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まず、イニシャルタイミングを規定のBTDC14°にセットします。
イニシャルタイミングの調整は、ディストリビューターのバキュームアドバンサからバキュームホースを抜いて、バキューム進角を停止した状態で行います。
また、1979年モデルには高負荷時に点火時期を遅角させるセンサが装備されており、このセンサのコネクタも抜いた状態で調整するようサービスマニュアルに記載されています。
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次にバキュームアドバンサの感度調整に移ります。
感度の調整は、バキュームアドバンサのバキュームホースが接続されているポートより1/8”の六角レンチを差し込んで、内部の調整ネジを回しダイヤフラムスプリングの張力を調整することで行います(図中グラフのネジ込み回転数はあくまでイメージで、実際は試走を繰り返しセッティングします)。
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マークVの400エンジンの場合、バキュームアドバンサの正面にA/Cコンプレッサのブラケットがあるため、そのままでは上記手順の六角レンチを挿入することが出来ません(写真上)。
このため、私は「ディストリビューター本体を写真下①から②の方向に回転させ、A/Cコンプレッサ下より六角レンチを差し込んで調整後、ディストリビューターを元の位置に戻す」という方法で調整していましたが、この方法だと毎回タイミングライトでイニシャルタイミングを再セットしなければならず、非常に手間が掛かります。
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そこで、今回対策としてA/Cコンプレッサのブラケットにサービスホールを設けました(写真赤丸)。
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車両に仮付けして確認(点火時期調整によるディストリビューター位置変更時にも対応できるよう長孔に加工)。
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A/Cアイドルプーリーの取付角度によっては、サービスホールが塞がってしまいますが、前回のVベルト交換時にA/Cベルトを長めに選定していたため、丁度よい具合にかわすことが出来ました(写真下)。
サービスホールを設置したことで、乗る度に気軽に調整を繰り返すことが可能となり、最終的に最大締込み位置から11回転戻しで調整完了です。
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