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abtmの"117クーペ PA90(69y)" [いすゞ 117クーペ]

整備手帳

作業日:2025年6月3日

ブレーカープレートassy 再生 [117クーペハンドメイド]

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 1時間以内
1
117クーペDOHCキャブ車用の日立製ディストリビューター。以前、中古品を予備に入手したものです。
G161WからG180Wまで品番はいくつかありますがassyでもパーツでも互換です。
この品番は117クーペ用ではなく何に付いていたものか不明ですが、いすゞでは互換登録されています。

パーツリストによれば、69年までの初期型G161W(E#100938まで)のデスビは互換なしとなっています。ただ、パーツリストによればインマニ直付けの初期ヘッドはE#100539まで。
試していませんが、デスビハウジングとOリングが違うだけ(それ以外は同じ)なのでなんとかなるようにも思います。

キャップやローター、コンタクトポイントは消耗品で、傷みが進めば交換しますが、スムーズな加速など進角のために重要なブレーカープレートもときどきはメンテしたいところです。
2
日立製ブレーカープレートassy 4463-1300AY。
いすゞ純正として購入すると1992年で1200円ほど、2003年でも1500円ほどでした。迷うことなくassy交換する価格で、純正部品もassy供給のみの設定でした。
いまや入手不能のようなので再生します。
3
まずは円盤状のバキュームアドバンサを外します。矢印のネジを2本外し引っ掛けてある先端を持ち上げて外します(赤矢印)。
このバキュームアドバンサがインマニの負圧の上昇に従いブレーカープレートを引っ張り回転させることで加速時など高負荷時に点火を進角させる役割があります。

続いてリード線を外します。このデスビは入手したままでしたが、よく見ると接続が間違っています。この写真を組み付けの参考にしないでください。
上側のリード線は12V入力のターミナルからコンタクトポイントに繋ぐべきですね。この接続では入力がエンジンアースに短絡しているので点火どころかヒューズが飛ぶはずです。

ブレーカープレートは橙矢印のネジでキャップクランプと共締めになっているのでネジを外しごそっと取り外します。
コンタクトポイントは付けたままのほうが取り出しやすいです。
4
環状ワイヤクリップを取り外してバラしました。50年以上経過したグリスは粘度が高くベッタベタ、動きが固くなっていたので、これではうまく進角しないでしょう。
5
クリームクレンザーと歯ブラシで洗ってきれいにグリスを落としました。
油ぎっている部品なので、洗えば新品のように。クロメートメッキも綺麗です。

各パーツに摩耗も見当たらず、分解掃除で新品並みになりそう。新品入手できなくてもとりあえず安心です。
6
バラす際はこの2種類のボールを紛失しないように。
実測で大きい方は3.9mm、小さい方は1.4mmでボールペンの先ほどです。
それぞれ3個あります。

自分は小さい方の存在を知らずにバラして2個どこかに落としてしまいましたが、奇跡的に見つかりました。ベタベタグリスまみれが幸いして遠くまで飛んでいかなかったようです。
7
小ボールはこの小さな穴にはまってベアリングのようにプレートの動きを助けます。
8
プレート裏表面には指でグリスを薄く塗っておきます。ボールのはまる穴3箇所にグリスをたっぷり入れボールを入れます。
9
元通りの順番で組み立てます。裏表はあまり考えなくてもハマるようにしかハマらないので大丈夫。順番だけは間違えないように。

最後に環状ワイヤで固定するのが難関。大ボールを入れた黒いバネ全周を押さえ付けながら現れた溝にワイヤを嵌めるのですが…手が足りない… 何度もトライしているうちに小ボールがはみ出してしまったり…
クランプなどがあればやりやすいと思います。
10
新品純正部品と比べてプレートの回転のスムーズさが同等になっていることを確認します。
バキュームアドバンサ用の突起(橙矢印)先端に小指の腹をかけて楽々回転させられる程度が正解です。

ちなみに新品はポイントギャップ調整用の偏心カムが省略され単なる突起になっています(緑矢印)。
旧 4463-1300Y 9-82315224-0(-72)
新 4463-1300AY 9-82318118-0 (73-)

この偏心カム付きは72年までなので、デスビを開けてみてこれが付いている場合、50年以上ノーメンテ物かもしれません。
11
組み付けてからもスムーズさを確認します。
リード線を取り付けて動かし、引っ掛かりのないことも要確認。
12
キャップクランプは2種類でキャップをはめる向きを規定しています。
13
凸有りがコンデンサー側、凸無しがバキュームアドバンサのとなりです。
14
1970年版パーツリストから引用。

デスビオーバーホールには、遠心進角ガバナウェイトやシャフトまわりの掃除も必要ですね。
シャフトを抜くのが面倒で後回しです。
15
いすゞサービスニュース小乗No.12より引用。
これは最初期型デスビの資料ですが、負圧で4-6度ほど、回転数で7-9度は進角するようです。

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