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ROTARY OF FAMEの愛車 [マツダ コスモ]

整備手帳

作業日:2021年12月30日

ブレーキ/クラッチマスターシリンダーOH

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

中級

作業時間 3時間以内
1
取り外したコスモスポーツ後期型用
ブレーキマスターシリンダー 
自己整備記録によると1995年に新品ASSY交換した個体。
昭和時代製造物のシリンダー耐久性にしては、
26年ノンOHで良く持った
(ただし最後は冷や汗物)
・フルード交換はきちんと定期的にやっていたこと
・走行距離は少なかったが定期的に走行して
 いたこと
・そのほとんどの走行が高速道路であったこと
 (距離の割にブレーキの使用回数少ない)
多少は長持ちに影響したと思います。
ほかの油圧シリンダーの保守整備インターバルに対しこれだけは延伸する理由はありました。
2
コスモ現役当時からそのインナーパーツはパーツ
リストはおろか、整備用の主要部品ハンドブックにも当時掲載されなかった、まさかのいわくつきの部品。
車検時の重要保安部品なのですがね・・・・
関係者は「そんなバカなことはない」と最初は言いますが、後で「・・・・沈黙」になってしまいます。


さて、フラッシュ焚いて解像度高くデジカメで撮ると普段ウエスだ拭けない側のサビがよくわかります。
部品番号はASSY(アッセンブリー)のみ存在し、
メンテの際はASSY交換手配でしか対処する
しかなかった。まだ昭和が終わる頃は物が出たからサクサク交換できした。
90年代初頭 ASSY部品製廃後 シリンダ内径
22.2mm用の他車用のインナー保守部品
(カップ類等)を流用する以外にIOH整備は
できなくなっています。
また、私は車両はブレーキマスターシリンダー
取り付けボルトのネジが傷んでおり、脱着を最小限に控えたい気持ちがあったことも延伸の結果を招いた一要因です。
取り外したピストンカップの状況。
3
シリンダ内部はカジリ段付きはなくキレイ。
カップ類の交換だけで済みそうです。








外観は塗装からし直しするにあたって、徹底的に鋳造地肌までむき身にしました。








各インナー部品を点検しましたが
プライマリーカップとピストンカップ
(セカンダリーカップ)を交換します。
4
ピストンカップをはめるカップロケット。これがないとカップを痛めずにはめられないのですが、何処しまったのかでてこない。
捜索に1週間を費やしロスしました
(業務用のシールコークのノズルを適当な長さでカットしても代用できます)




カップロケットを純正ピストンにあてている所。
実際はピストンを垂直に立ててあてがい、
フルード塗ったカップをスルリッ、パチンと滑り
込ませます。





今回のフルード漏れの主犯、
ピストンカップ(セカンダリーカップ)の新旧比較
新品のカップ傘の広がり具合が大きいことがよく判ります。
5
部品はすべてバラシ、徹底清掃/点検
一部秘蔵部品も使って新品レベルに
組み直しました。







さて、一方クラッチマスターシリンダーの方は
自己整備記録によると2008年インナーキット交換によるOHを施した物。






まだ各部問題なしでしたが
外したタイミングで延命措置のため
インナーキット交換。
6
なおインナーキットは供給時代/品番別に
ピストン材質がアルミとプラの2種類が
あります。
今回は純正のクラッチマスターシリンダーassy供給時代の内蔵と同じアルミピストンの方にしました。
ピストンASSY交換なのでカップの脱着
はこっちはありません。





クラッチはブレーキと違ってスコスコと早くピストン動かすし、また同様にレリーズシリンダー内の
汚れもマスター側タンクに上がってくるので、
フルードの濁りは他のシリンダーに比べ
早いです。
フルードタンク底がこ汚くなってるのを清掃。




清掃後のフルードタンク。
十字型のバッフルプレートは
本来タンク中端の窪みに
はめるようになっています。





バッフルプレートをセットした状態
シリンダーを車につけた状態だと
セットしづらいです。
(均等に押し込むのにコツが有り)
7
シリンダー単体を眺めていたら
鋳物の金型バリをとりたくなる(笑)







1/1のプラモデルの部品の仕上げの様に
バリ取り、スムージングしました。
グラヂュエーションで砂地処理を一部したら、
そこだけ光ってバランスが悪いので結局全体を
ワイヤーブラシでゴシゴシするはめに。





先端部の袋ナット、内蔵のワンウェイバルブも
新品に交換。この袋ナット、脱着はシリンダーを
万力ではさんでおかなければ外せません。
でもシリンダーが万力でキズがつくのがいやなので、一旦実車につけて脱着しました。
8
ストックの純正新品部品と比べてみる。
やっと満足のいくレベルになりました。

手に持っているのはキャップの裏側にはめる
上部のバッフル(ゴム)





キャップの裏にそのバッフルをはめたところ








ブレーキ、クラッチ
両マスターシリンダースタンバイ
が、その前にもう一つ作業あり・・・

→アクセルコントロール・ロッドリファインに続く

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「かつてマツダのスポーティカラーバリエーションにはこのイエロー色が必ずはいっていましたね。RX8の前期まであった。マツダスピードノーズのFDもいま見ると非常に新鮮ですね。ノーズ部品自体もプレミアがついてしまっているようで・・・」
何シテル?   06/02 12:38
ROTARY OF FAMEです。よろしくお願いします。1968モデル(後期型 初期生産モデル)を愛用しています。ロータリーエンジンのフィールを満喫、感謝してい...
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