[油圧式パワーステアリング] フルード漏れ点検
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
以前からエンジンルームのバルクヘッド側・エキマニ付近からオイルが焦げたような臭いがするなと思っていたのですが,とうとうボンネット~ワイパーアームのあたりからうっすらと白煙が。
臭いから判断すると焦げているのはATFで,位置的にはパワーステアリングのプレッシャー/リターンホースかポンプからのフルード(パワーステアリングフルード,PSF = ATF)漏れと予想できました。
エンジン上部のエアフィルタボックスを取り外してホース~ポンプ廻りを目視および触診してみます。
2
ポンプのブラケット上面にフルードが貯まっていました。最初はホースとポンプの接続部位からフルードが滲んでいるのだろうと考えたのですが・・・
3
漏れたフルードを拭き取りながら点検を繰り返していくと,エキマニ上部を通るホースのカバー(遮熱シート)全体がフルードで湿っています。
助手席側にプレッシャースイッチがありますが,その周りから下は濡れていません。遮熱シートで覆われている部位のホースにクラックが生じ,そこからポンプ側にフルードが伝っていると判断できました。
かれこれ10年近く前にホースの遮熱シートの強化DIY(表面のアルミコーティングが剥がれ内部の繊維がほつれてきていたので外側から耐熱アルミテープを追加)したことがあったのですが,とうとう経年と熱害でホースがダメになったようです。
4
PSFフルードリザーバタンクのレベルはやや低下していましたが,MINレベルに近づくほどの極端な減少は見られませんでした。遮熱シートを剥いでテープを巻きなおすなどの応急処置も考えましたが,スペース的に作業性が悪くテープの密着性と耐熱性が不安なのでとりあえずフルードを補充しながら様子見することにします。
この部品構成図では3A719が当該のホースとなります(品番は2S6C3A719BM;HINESコードは1465855)。ウェブで情報をあさってみたら,フィーゴmk1(インド版フィエスタmk6)では同系のホースのリコールが出ていたとか・・・(欧州フィエスタ用とは部品の品番や製造地は別)。エキマニの上とかエンジンルーム内でもいちばん熱くなるところにオイルが流れるホース持って来ちゃダメでしょって気がします。
5
エンジンのオーバーホールやステアリングラック交換などのための入庫の計画をしていたところだったので,ホースの同時交換も念頭に部品を調べてみます。
プレッシャースイッチなどを含むアッセンブリーで240ポンドとかぜんぜんお安くありません。サブフレームをずらさないと脱着できないので,正規に単独交換をすると10万円近くかかるコースになってしまうでしょう。
6
FordPartsUKに部品を発注し,部品が手元に届く&入庫するまでのしのぎとしてMAX+αレベルまでフルードの補充をしておきます。フルードは交換用に手元にあったモリグリーンのATFです。
エンジンルームの日常DIY点検は我ながら手慣れたものですが,入庫のメドがまだ立っておらず入庫前に遠征の予定もあるので,症状の悪化には十分な注意を払っていきたいと思います。
2018年7月 36.3万km
7
追記: 翌日くらいから漏れがひどくなり,遮熱シートにフルードがしたたるくらいになり,サブフレームを伝って停車中の路面を濡らすほどになりました。しかもすこし長めの(40分くらい)の走行の後,フルードで濡れたシートから出火(汗)。15分くらいの走行では煙が出るだけで済みますが,長めの走行後に停車したとき熱がこもっていちばん危ないです。
煙が多かったのと臭いでもしやと思ったら,シートから小さな炎が上がっていました。口でフーッと吹いたらあっさり消えました。停車ごとにエンジンルーム内の点検を繰り返していたので,気づくのが早かった&シートが難燃性なのでシートの縁(繊維が露出していた部分)が焦げたくらいですみました。
この写真は燃える前のほつれの部分。前日のDIY点検時にホースとホースとパイプのカシメ部の状態を見るために表面に追加していた耐熱アルミテープを剥がしていました。純正シートにはこの繊維の上に防火/遮熱加工=アルミ系のコーティングがなされていますが,早い時期からその加工が痛んで内部の繊維が露出してきます。
その後はいつも車内に積んである霧吹きでシートに水をかけながら通常走行して帰宅(マネしないでください)。アルミテープを剥がした状態だと遮熱が不十分で,ホース本体の破損と漏れを加速させる可能性があるので,今後は部品が来るまでなるべく走らせないようにすることにします。
8
ということでレンタカーを急遽借りてきました(7/13)。同行号を購入する前に試乗したことのあるコルトプラスです。この時期のコルトは欧州市場を意識した開発がなされていて,ドイツでゴールデンステアリング賞を受賞したりしていた素性の良いヤツです。車種は指定せず借りに行ったらコイツが待っていた偶然の再会?です。
同行号はといえば,レンタカー屋さんに着いたときフルードで濡れたシート全体とエキマニの遮熱板に垂れ落ちたフルードから出火してました(汗)これまた霧吹きで水をかけて鎮火させました。遮熱板にすこし焦げが残りましたが,この程度で済んで良かったです。その後は保険屋さんに連絡して整備工場へレッカー移動。
ホース交換編へ続く
https://minkara.carview.co.jp/userid/121170/car/195494/4893921/note.aspx
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