(番外編)災害対策/ジェットストーブ(野外オーブン)の改良(Part2)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
この状態で、試用(お試し使用)してみます。
まず、火の付け方は、薪き等を入れる下側に割り箸等細めの燃えやすい木を準備します。
次に煙突の先から丸めた新聞紙に火をつけて放り込みます。この熱で煙突内に上昇気流を発生させます。
最後に煙突内の火が消える前に、割り箸等にマッチを放り込んでやると空気の流れがあるので、簡単に火がつきます。
2
一旦火がついてしまえば、煙突内に空気の流れがあるので、上から薪や木を突っ込んでやれば空気を吹き込んだりしなくても勝手に火の勢いが強くなっていきます。
なお、マフラー用パテがある程度乾燥した状態で火をつけないとパテ内部の水分で気泡が発生してしまいます。時間があれば、試用までは時間をあけることをお勧めします。
3
燃焼が進むと重力で勝手に木が筒の中に落ちていきます。
また、空気の流れが吸い込まれている側なので、焚き口側から火が噴き出すことも無いので、屋外なら火の番に張り付いていなくても大丈夫です。
ただし、木の長さが長い場合など木が焼け折れて外に落ちる場合がありますから、ウッドデッキ等で使用する場合は常に焚き口を見ておく方が良いと思います。
4
当初はペール缶2つで作ろうかと思いましたが、前回作成したこの段階で上手く燃焼できたので、一旦作業を終えていました。
そこから2年余り、この状態で保管されてきましたが、煙突の先端や五徳の三本足が飛び出た構造のままなので、保管や車載の際に物が引っかかってしまい不便なんです。
そこで煙突の一部を切断することにしたのですが、それが全ての始まりです。
5
前にも書きましたが、このジェットストーブは「煙突効果」を利用しています。
一つは最初に投入する、新聞紙等の熱で空気密度が薄くなった空気が煙突内を上昇しようとする空気の流れ、二つ目が地表面からの距離の差による気圧差を利用して燃焼効率を上げています。
上昇する空気の温度を維持するために断熱材としてパーライトで煙突の周囲を覆っていますが、数十センチの高さの差も使っているのです。「燃やす」ことだけを考えれば1/2の直管より、1/1の直管を使用した方が綺麗に燃焼しますが、排気口が高すぎて実用性が極端に下がります。
6
焚き口と煙突先端の長さの差が同じなら問題ないだろうと、
T字管の真ん中、焚き口のパイプを半分の長さに輪切りにして短く加工しました。(強度を確保するために切ったリングを填め込んでだります)
この切った長さと同じ長さ分、煙突先端部を短くしました。
これで少しは邪魔くさくなくなったと自己満足。念のために点火して、問題ないのか確認してみます。
7
論理上は性能の差は出ないはずでしたが、着火性が明らかに悪くなりました。また燃え始めても「ジェットストーブ」と言われるゆえんの「ゴー」と言った強い燃焼感が出なくなってしまいました。
わずか10数センチの切断なのですが・・・・こんなはずでは無かったのに。やっぱり規定の長さ以下にすると性能が出ないんですね。
煙突を切断してしまったので、一からやり直そうと当初予定のペール缶2缶モデルで作り直すことにしました。ということでここからが改良版Part3へ続きます。
8
断熱剤のパーライについて以前質問されたので、補足します。
こんな白いつぶつぶの軽石みたいなものです。園芸コーナーに10Lと20Lとかの袋で売っています。(10L450円ぐらい)非常に軽く、力を掛けると粉々になってしまいます。袋には「ガラス系岩石を高温で焼いた」と書かれていますので、煙突の熱で溶けたり燃えたりすることがありません。
また、軽量で中空なので、断熱剤としてはもってこいです。また押さえつけると簡単に砕けるので、圧を加えて煙突を固定させるのにも最適です。あまった物はプランターや庭の土壌改良に使えます。
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