(番外編)災害対策/ジェットストーブ(野外オーブン)の改良(Part3)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
前回Part2までに使用2013年作成に使用していたペール缶は住宅用塗料が入っていたペール缶なので外装があまり綺麗ではありません。今回追加入手したペール缶は新品購入した者なので、外装が綺麗です。そこで改良点を含め一から作り直すことにしました。でも作業手順は今までと変わらないので、途中は割愛します。
まずは2段目のペール缶の底部を切り落とします。最初は金ノコでぶった切ろうと思いましたが、ものすごい重労働。ここも例のドリル穴戦法で切り離しました。
当方は静音重視の作業でしたが、グラインダーが使える住宅環境の方は、グラインダーを用いるのが一番手っ取り早いかと思います。
2
煙突の穴開け加工をした1缶目の中に下端を切断したペール缶を、普段空のペール缶を重ねる要領で入れ込みます。
この際2段目(内側)のペール缶の下端が煙突の穴を塞いでしまうと意味が無いので、前工程でペール缶の下端を切断する際には切断位置に気をつけて下さい。
3
ペール缶には折り返し部があり、丁度ここで引っかかるので、穴を開けてビスで固定しました。マフラーパテに余裕があるなら上下の接合部にも塗布しておくと良いかと思います。(私はパテの残量にゆとりが無かったので、割愛しました)
私は4ミリ×16ミリのボルト8本で固定しましたが、鉄板ビスでもリベットでも良いかと思います。
4
前回作成してから長い時間がありましたが、1段ペール缶で不満に思っていたのが排気口部分です。出っ張った煙突部に三本足の五徳をひっくり返して足を広げた物を通してありましたが、三本の爪で支えるので、鍋等の安定性が非常に悪かったのです。
3年の間に家庭用のガスコンロ用の交換用五徳(リン○イ製900円程度)を見つけて購入してありました。今回これを蓋部に固定しました。鍋やヤカンの安定性が増し、使い勝手が格段に向上しました。
あ!市販のペール缶ですからオイル缶と異なり蓋がベルト固定タイプなので、パーライトをパンパンに入れてから押さえつけながら閉めるのがやりやすかったです。(2013年の制作時の物はアルミテープで蓋を固定していましたが、問題ありませんでしたので、頻繁に持ち歩く予定が無いのならそのやり方でも十分かと思います。)
5
結局買いに行った数カ所のホームセンターに煙突が置いていなかったので、切った部分を伸ばしてパテ止めする形で再利用しています。
合わせ部分の1センチぐらい市販状態より短いかと思いますが、それでも快調に燃焼しています。使用した薪は昨秋切断した庭の生木ですが、火力が上がった後にくべると上端から水分がジュウジュウと出てくる状態ですが、下部はご覧の通り良い具合に燃えています。
6
排気口上部から見てもごらんお通り。時折ゴーと言いながらかなりの火力で燃焼しています。
これだけ火力があれば、鍋やヤカンの湯を沸かしたりするのには十分な火力かと思います。
コンロ型の場合、排気熱でペール缶本体を発熱させる本来のジェットストーブ(2段目を中に入れず、上下ひっくり返す構造で作るもの)とは異なり、蓋部が熱くならないため蓋のゴムパッキンも焼けません。
7
1段目のペール缶の取っ手をまだ外していませんが、完成です。
部品点数も少なく金属製なので破損し難いですし、電源も無いため壊れにくく維持しやすいストーブです。また、この作り方では煙突の出っ張りが無いので取っ手を使って持ち運べますし、ペール缶本体の塗料も焼けないため、綺麗な状態で保管や積載が可能です。
災害に備えて作っておくのも良いですが、(細かな火力調整は不得手ですが)コーヒー用のお湯や鍋、飯ごう炊さん等には使えますからオフロードで山に行く方の日常使いにも良いかと思います。是非皆さんも空きペールが手に入った際には作ってみて下さいね。(断然2段重ねがお勧めです)
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