日産座間記念庫VOL.3 先行試作車

この一見何の変哲も無い真紅のクウペが、じつはＺ再生の大きな鍵を握ったとは、誰も気付かないだろう。

「赤い四気筒Ｚ」

と呼ばれたこのクルマは、Ｚ３２以来途絶えていたＺを銅再生するか？という命題で作られた実験車だ！

Ｓ１５シルヴィアのフロントアクスルを前進し、2.4ツゥインキャムを「フロントミッドシップ」に搭載し、さらにバッテリーもリヤに移動。

Ｚ３３とは？新しい時代のスポーツカー像とは？という問いかけで作られた。

この試作車から、ある意味でＺの方向性が決ってきたと言っても過言ではない。

こうした本当に貴重な、手作りの実験車が残されているというのも「座間記念庫」ならではの醍醐味だ！！

こちらはＶ３５スカイラインの先行実験車だ。
Ｒ３２のボディを改造して、ホイールベースを伸ばし、オヴァーハングを切り詰めて、Ｖ６エンヂンをできるだけ後方に搭載。。。
そう「フラッドライド」を具現化するために造られた試作車だ。

僕は、フロント廻りのツギハギのフェンダーなどを指して「ブラックジャック」と呼んでいる。。

こうした、実験車から貴重なデーターが収集され、実車の開発に生かされるのだ。