『ベン・ハー』

午前10時の映画祭」何度見てもすごい50本
にて観賞してきました。

云わずと知れた世界映画史に名を刻む一大叙事詩。
いままで一度もスクリーンで観た事ありませんでした。
今回初めてこの不朽の名作を、あの「戦車競争」の伝説的な１５分間を、銀幕で観る事が出来たうえにドルビーSRの音響。
ただただ１５分間のダイナミックさに圧倒されました。
地鳴りのような蹄音に音圧を感じるようなド迫力。
そうそう、この迫力です！
黒澤監督作品にも共通する蹄の地鳴り感。
いや～、劇場で観る事が出来てよかった。
ストーリーも周知の如くですが、とても濃い人間ドラマです。
何度観ても感動覚えます。
人間の業を描く叙事詩のアーキタイプだと断言できます。
後ろ姿や遠くからの姿のみ・僅かな登場回数だけですが、その存在感が全編を貫いている
裏の主人公「イエス・キリスト」こそが実は真の主人公なんだと、今回観賞して思いました。

ゴルゴダの丘で磔となったキリストの亡骸から滴り落ちる鮮血が、雨水と共に流れて行きやがて
小川になっていくシーンには、キリスト教徒ではないけれどココロ打たれました。


１９６０年日本公開　アメリカ作品　第３２回アカデミー賞　１１部門受賞（史上最多）


<object width="445" height="364"></object>