『アパートの鍵貸します』

「午前十時の映画祭」何度見てもすごい50本」　にて観賞してきました。

今回の名画５０本の上映でどうしてももう一度スクリーンで観たかった作品が２本ありました。
そのうち一本がこの『アパートの鍵貸します』です。
気になる映画は古今東西ジャンルを問わず劇場へ足を運んで観ますが、『恋愛映画』だけは足が遠のいています。
基本「おひとりさま」なので恋愛映画を観に行くハードルが高いのが一番の原因なのかもしれないけど、
『アパートの鍵貸します』を越える恋愛映画はない（生れない）って拘りがあるのも事実です。
最高の恋愛映画です。
ジャンルで云えば「恋愛コメディ」になるでしょう。
とてもビターなほろ苦い恋愛コメディです。
初めてこの映画を観たのは１９歳の頃だったかなぁ。
もう、ストーリーに引き込まれハラハラドキドキ。
磨きこまれたセンスのいい台詞まわしにクスクス。
観終わると温かいモノにココロが満たされていました。
そして、シャーリー・マクレーンが演じた映画のヒロイン・フランに本気で惚れました。

今日、何十年かぶりに再びスクリーンでフランに再会してみたら、まだ惚れてました（大汗
最高にキュートです（＾＾；
正直、ストーリー内では不倫し、自殺未遂を起こします。
いまの価値観なら「こんな汚れたヒロインは無理」と言われるキャラクターかもしれません。
でも、清廉潔白な聖人のような生き方が出来る人間は稀じゃないかなぁ？
フランの設定は極端だけど、多少人生踏み外した経験があるほうが人として深みがあって魅力的になるように個人的には思います。

自分で望んでいる訳ではないけど、結局「不誠実」な生き方を送ってしまっている男と女が出会い、
自らの意思で不誠実な生き方を断ち切り、誠実な人生を　手を取り合って　生きていこうとします。

この作品にインスパイアされた作品の多い事。
この映画を観ると日本のＴＶの恋愛コメディが、いかに影響を受けているか知って驚くと思います。
恋愛コメディの古典であり「元祖」といってもいい名作です。

観終わると、男なら絶対スパゲティを茹でたくなる「恋愛コメディ」の原点です。


下にYouTubeを貼ってますが、興味が湧いて「いちど観てみようか」と思った方は見ないで下さい。
超超ネタばれなので。
主題曲だけを楽しんで下さい。
物語の内容は、ぜひＤＶＤで。

1960年日本公開　ｱﾒﾘｶ映画　第３３回ｱｶﾃﾞﾐｰ賞５部門受賞（作品・監督・脚本・編集・美術）

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