『マン・オブ・スティール』

たぶん誰もが判っていた事だと思いますが、『スーパーマン』という設定を大真面目に描くと『ドラゴンボール』になります。
この作品はまさにソレでした。
設定自体は『スーパーマン』の方が圧倒的に元祖だけど、超人ネタを十分すぎるほど使い切った『ドラゴンボール』の方が新しい元ネタになっている感じです。
スーパーマンの設定自体が今の世の中には合わないです。
弱点の殆ど無いヒーローは難しいなぁ。結局、ほぼ完全無欠な超人に対する敵役は更なる超人でしか成立しない。それならドラゴンボールでとことん描き切っているから今更スーパーマンとして見なくてもネ。
この映画の見所は、視点を外してクラーク・ケントの地球での両親だと思います。
アメリカ中西部のインテリ農夫を演じたら右に出る者はいません、ケビン・コスナー。
そして、母親役のダイアン・レイン。
特にダイアン・レインは久々に銀幕で会う事ができて感激♪
若いなぁ～。４８歳になった彼女、年齢的には母親役として丁度いい年齢だけど、キレイで母親役としては若すぎる感じでした。
そしてケビン・コスナー。
ホントにインテリ農夫役がハマリすぎるほどハマってます。
まるで別な映画（フィールド・オブ・ドリーム）をリプレイ鑑賞しているような錯覚に陥りました。
このふたりの名優が脇を固めているおかげで、結構ヒューマンドラマとして楽しめ得る仕上がりとなってました。
敵役との戦闘シーンはドラゴンボールのリアル実写版そのものでした。