
自身の身体障害が悪化しMTによるスポーツ走行を諦めたため、FL5タイプRレーシングブラックパッケージから乗り換えました。
正直レビューなので、悪口メインです。ホンダラブ・プレリュードラブな方は絶対に読まずにお戻りくださいませ。
さて、
プレリュードと言えば、自分にとっては、初代から馴染みなのですが、その印象は微妙です。
初代は、自分の小学校の教師が乗っていましたが、スタイルはいいけど、顔がシビックで正直かっこいいとは思いませんでした。
2代目ですが、インテグラ、プレリュード、アコードみんな同じ顔なリトラクタブル化されて、車好きな子供ながらに、この車はどれ?とホンダの没個性な展開が痛かった記憶があります。
そして
プレリュードといえば、3代目のデートカー
その3代目が成功したのは、女子に圧倒的に支持されたからですが
女子が支持した理由は、ファミリーカーとは圧倒的に違う特別感があるのに、男子が喜ぶ「走り」や「奢り」といったホビー臭がなく、当時の若者の車中心の社交文化において、いわゆる車バカとは一線を引け、それがとてもスマートに感じられたからです。
実際、走行性能は中途半端どころか、4WSやALB搭載車は、真剣に走るのは無理なレベルの車で、峠に乗り付けるとナンパ車がなぜに?と笑われたものです。
自分の正直な印象は、低性能・低品質・ぼったくり・女子を喰らう鬼畜
自分は、当時車バカの真っ最中だったので、女の子にモテたかったですが、泣く泣くプレリュードを選びませんでした。
というわけで、スペシャリティーカーといえば、男子が大好きなホビー臭がバンバンするものですが
6代目新型プレリュードは、凄くかっこよくて存在感があるのに、見た目も乗り味も、ほんとうにすっきり雑味がなく、汗臭さがまったくない。そして豪華装備もなくバカみたいに高い。
まさにザ・プレリュードですね。3代目に通ずるものがあります。
新型プレリュードを目前にし、市街地を普通に乗ってみると、スープラ、フェアレディZ、タイプR、86BRZ、ライバル視されるこれらは、汗臭くホビー臭漂う、子供な大人向けの普通の趣味の車。
プレリュードは、これらライバルと完全に一線を引いています。
この孤高な存在は、良い意味で圧倒的です。そしてこの車を買う最大の美点。
なので、プレリュードにライバルはいません。
逆にいえば、とてもナンパな車です。他のスポーツカーに笑われます。
ところが、ところが
4代目は、ゴージャスに傾倒し、5代目はスポーツに走って、完全にホビー臭が漂い、女子や時勢に完全に見放されて、廃れたわけですが
ホンダ開発陣は、ナンパな車ではなく、愚の骨頂的なホビー臭のする車を作りたかったらしく、そのホビーな趣味を満足させるために、湯水のように開発費をじゃぶじゃぶ使ってオーバーマネージメントが発生してしまった。
600万円の価値があるのか?と問われる車ですが
600万円の価値はありません。
正当な価値を日本国内の常識に照らせば500万円が妥当。ホンダファンでも550万円が精一杯。
オーバーマネージメントな開発費50万円以上が載せられてしまった。
事実、新型プレリュードに付いている豪華装備は、BOSSサウンドシステムとヒーター付本革シートのみ。
豪華な装飾品やマテリアルなどの上質感溢れるインテリアに、サンルーフ、ヘッドアップディスプレイ、ベンチレーション付メモリ付電動本革シート、ステアリングヒーターなどの皆が欲しい贅沢装備は、すべて、なにも付いていなだけでなく、インテリアの質感は、アルカンターラなFL5RBPにすら及んでいません。
それどころか、鼻先が長く後方視界も悪いのに、マルチビューカメラはもちろんフロントカメラすらもなく、この電動化時代に補助カメラも自動駐車機能もなく未来志向がまったくなく、むしろ古臭いというかノスタルジックな昭和感さえ漂います。
ついでに言えば、FL5のエンターテイメントなホビー機能も省かれ、コストダウンをひしひしと感じます。
そして、パワートレーンは、アコードの高出力ユニットではなく、シビックの汎用ユニット
まさに、その本質は、雰囲気だけの、エコノミー車両。
そうです。中身は世界の大衆車。シビック様
磨かれたのは、美しいデザインとすっきりとした乗り心地とフェイクなハイブリッド制御
タイプRより質感やエンタメ度が低く、タイプRより遅いのに、タイプRと同じ価格
アコードより質感が低いのに、アコードより高い価格
パワーユニットがファミリーカー用で、装備のしょぼさを勘案すると、想定よりも50万円以上、速くないを加味すると100万円は高いと言われても文句は言えないというのが、世のホンネ
たぶん、多くの方は、大人が昔を懐かしみながらカジュアルかつ快適にドライブを楽しめるシビックベースで、がんばれば若者も買えるほんの少しだけ贅沢な3代目プラスなクーペを楽しみにしていたと思います。
が、出てきたのは、スポーツ偏重だけど速くない高額なカジュアルクーペ
え?
そんな性能いらないけど?ってか性能も微妙だけど?
豪華じゃなくて?未来的でもなくて?
若者が買えなくて、老害専用?
ええぇ?
どうして?
と思考停止したと思います。
しかも、スポーツ性能偏重の作りのせいで、エコカー減税は半分。重くパワーのあるアコードですらエコカー認定されているのに、バカすぎます。
そして、ほぼ同じ支払い額でその対価が目に見て豪華なアルファードのハイブリッド7シーターが買える。
もしも彼氏がアルファードではなく、プレリュードを買えば、普通ではないこの人と将来どうしようと?人生の岐路に立つのが、車文化が廃れた今の世の現実。
そして
速さは数値に表れるものですが、それがないどころか、数値的には、むしろ遅い。なのに税制優遇も半分の半エコカーの中途半端さ。
走りの気持ちよさは数値で表せないプライスレスなので許される?
従来、車のプラスレスな質感は、ちょっとした装備を脳内変換させて納得できものですが、プレリュードにはそれがなく、対価を満足感に代える成果を目にすることができません。
ライバルがアメ車なら、通用するかもしれませんが、日本車はあまりにもコストパフォーマンスが高すぎるので、日本の他車と比べれば比べるほど、これは輸入車ではない国内生産の車ですよね?
と問うても答えはありません。
見えない対価の要求、それはまるで童話裸の王様。
裸の王様を知る利口な者が、到底納得できるものではありません。
自分は、ファーストカーにZR-VのeHEVZブラックスタイル4WDに乗っていますが、パワーが同じ、インテリア質感も同じ、そして4WDにステアヒーター付で車両本体450万円、プレリュードより150万円も安い。
この現実を目の当たりにして、なぜプレリュードなのか?どうして忖度したのか?
思考停止中です。
というわけで、名車の復活ありがとう!電動化時代にフェイクなエンジンエフェクトをありがとう!と大絶賛でホンダへ50万以上のご祝儀を気持ち良く払える鴨で脱げるホンダファンがこの車のターゲットです。
はい、私は、鴨で裸のホンダファンですv(´∀`*v)