Recoil:リコイル（ネジ穴修復・ヘリサート加工）

　リアホイールのハブに取り付けるスプロケットの固定ボルトが３つあるのですが、そのうちの１つが空回りするようになってしまい、どうやらネジ穴がなめかけてしまっているようです。

　走行中に外れたりしたら、ボルトがフレームに引っかかりリアタイヤがロックしてしまう大惨事になってしまいます。

　すでにリアハブは廃盤となっているので、今から新品を手に入れるのは容易ではなく、かといって中古を手に入れてもネジ穴の状態は同じような感じもしてリスクがありそう。

　そこで、ネジ穴修復工具を使うことにしました。

ネジ穴修復工具といえば「ＲＥＣＯＩＬ（リコイル）」です。

　オーストラリアのメーカーで、めねじの破損やネジ山潰れを再生させることができます。

　ボルトサイズがＭ８のピッチが１．２５でしたので、適応サイズのリコイルキットを買いました。

　・挿入工具
　・パイロットタップ＃２
　・リコイル（インサート）×１５
　・マグネット付きタング折り取り工具

　価格は６１００円と、ちょっと高価ですが一つ持っていると今後も安心かも！？

１、下穴加工とタップ立て

　今回のキットはパイロットタップが付属されているので、２工程が一度に完了できます。

　元のネジ穴より大きな穴をあけ、付属のリコイルというバネみたいなものを入れるのですが、それを入れるためにタップ立てという新しいネジ山（リコイル）を挿入するためのネジを切ります。

　今回は電動ドリルを使い、ゆっくりと曲がらないように注意しながら行いました。専用のハンドルでじっくりやる方が賢明です！

タップ立てが完了、Ｍ８より大きな穴があきネジ切りも出来上がっています。

次は、リコイルをネジ部分に挿入していきます。

２、リコイルの挿入

　専用工具でリコイルを回しながら挿入します。

　リコイルの先端は「の」の字（この部分を「タング」と呼びます）になっていて、専用工具に引っ掛けているので回すことができます。

３、タングの折り取り

　リコイルの挿入が終わりました。

　リコイルの先端のタングが残っているので、この部分を折ります。

　詳しくはググってね（いい加減ですみません）

これでネジ穴の修復が完了です。

　元のボルトを差し込み、しっかりと最後まで締まるようになりました。

　とりあえずこれで安心です。