このたびの災害により被災された皆様ならび、ご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
また、被災地域の皆様の安全と、一日も早い復旧・復興をお祈りいたします。
年のはじめ、おめでたいはずの元日に起きた能登半島地震。
大好きな能登の変わり果てた映像を見る度に心が痛み、未だなかなか気持ちが落ち着きません。
ここ数年、一番よく巡っていたのが北陸、特に石川・能登半島。
旅のなかで出会った方たちの状況が心配でなりません。
以下、能登での旅の記録を掲載しますが、いま被災地やその周辺へは訪れることは大変なご迷惑をかける事。
現在、私たちの出来ることは通常に生活をして経済を回し、募金、ふるさと納税、被災地の物産を購入したりすることだと思います。
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2019年8月にノープランで訪れた石川・金沢がとにかく素晴らしく、それから三度に渡り北陸を訪問することに。
→ 古都と城下町を巡る 北陸ぷらっと旅 day.1
→ 北陸 シーサイド・ロード 北陸ぷらっと旅 day.2
→ フォトギャラリー 千里浜なぎさドライブウェイ
2020年秋には京都から福井経由で輪島へ。
京都へは夫婦2人で行き、そこから別行動。
福井〜輪島までひとりっぷの旅。
コロナ渦だったので、伏見稲荷大社も人があまりいない。
今では考えられないこと…
千里浜なぎさドライブウェイ
夕陽とミニクロくんを撮りたくて訪問。
世界農業遺産〝
白米千枚田〟
1004枚もの小さな田んぼが連なる棚田。
刈入れ後の10月中旬〜3月中旬までは2万個ものソーラーLEDでライトアップされた「あぜのきらめき」が開催されていた。
白米千枚田へは
道の駅 千枚田ポケットパークの駐車場に停めて。
一番はじっこに駐車したら一緒に撮れるかな〜?と思ったけど無理だった…
地震により、この棚田は地割れし無惨な状態となっているという。
また、この道の駅へ向かう道は寸断されているそう。
とにかく寸断された道の早期の復旧、支援が進むことを願ってやまない。
輪島のホテルに着き、おススメの食事処を聞くと〝
居酒屋 連〟が良いと聞く。
電話して空きを確認。
地元の方々で満員の中、カウンターのはじっこでひとり呑み。
貝は入れないでね〜と刺盛をオーダー。
のどぐろ炙りに寒ブリにガスエビに白子に…と贅沢なお刺身&地酒の千枚田。
未だにココのお刺身を超えるものは出会っていない。
北陸のおさかなは美味しい!
いつか子どもを連れて居酒屋 連に行くんだ〜と言っていたのに…
あの輪島の惨状を見ると、お店は残っているだろうか…
ノドグロも美味しかったなぁ。
限定の
天然岩のりの香りの高さも素晴らしかった!
サービスで出してくれた
フグの卵巣の糠漬け。
一匹のフグの卵巣から30人も殺せる毒をもつ物を食べるのは、ちょっと勇気がいるなぁ。
フレンドリーな親父さん、女将さん、カウンターでご一緒した地元の方、「世界中の食事の中でココが一番だよ!」という世界を巡っている旅人夫婦の常連さんと、深夜1時近くまで盛り上がる。
ほんとうに楽しい夜だったなぁ。
親父さん、女将さん、地元の彼、いまどうしているだろう?心配です。
どうか皆さまご無事でありますように。
輪島の中心部海沿い、輪島朝市近くの
ホテルルートイン輪島。
ホテルの立体駐車場からは輪島港が見える。
輪島港にある輪島マリンタウンは、輪島朝市の駐車場や観光案内所のある施設。
現在はここのグラウンドから自衛隊ヘリが住民の救護活動などを中心に行っているという。頑張ってください!
ホテルの朝食はとらずに
輪島朝市で観光&あさごはん。
平日早朝ということもあり人もまばら。
朝市さかばでミニ海鮮丼と朝から豪勢にふぐ刺しを。
輪島は天然ふぐの漁獲量日本一でもある。
あぁ〜、日本酒のみたい🍶
さっきまで呑んでた気もするけどw
朝市を歩いていると、美味しそうなプリンを発見🍮
金澤ぷりん&輪島プリンの
ラ・レーヴ
プリンの上にヨーグルト風味のゆずソフトですって?
当然そちらをいただきます!
濃厚でとろとろ系プリンと甘さ控えめのさっぱりしたゆずソフトは相性バッチリ!
日本三大朝市の一つとされる〝輪島朝市〟は平安時代から続く朝市。
その輪島の朝市通りは、大規模火災で約200棟にわたり焼失してしまった。
輪島朝市から海沿いを進み、珠洲市の垂水の滝へ。
その先にある有名な
ゴジラ岩へも行きたかったけれど時間的に断念。
ゴジラ岩から先の奥能登へは、次回
ランプの宿に泊まる時に行こう。
直接、山から海へと注ぐ珍しい滝〝
垂水の滝〟
別名「吹き上げの滝」とも呼ばれる。
厳冬期の海からの強風が吹く時は、滝が重力に逆らって空に向かって上り始めるのだとか。
この日はそこまでの強風ではなかったので、滝が吹き上げてはいなかった。
日本海の荒々しい波。
近くへ行って写真撮りたいのですよ。
そうすると潮風で自身もカメラもクルマもべたべたに。
当然後でメンテが必須となりますw
曽々木海岸の〝
窓岩〟
荒波に削り取られ造りあげられた窓岩。
板状の岩には直径2mの穴があいている。
春と秋の夕暮れには窓の中にぴったり夕日が納まる所も見られるのだとか。
この度の地震により窓岩は崩落し(
富山新聞より)この風景はもう見られなくなってしまった。
珠洲市の
見附島(軍艦島)も前回の地震よりもさらに崩落が拡大しているという。
塩の駅 輪島塩
500年続く伝統の揚げ浜式塩田の塩づくり。
塩味がまろやかなので白身魚にちょいとのせて頂くと絶品です。
amazonや楽天などでも取り扱っているのでぜひ!
生産者さんへの支援に繋がります。
奥能登から輪島へ戻り、能登島へ。
のとじま水族館(現在休業中)でラッコに会いに行くのが目的。
水族館に入ってすぐの順路でお出迎えしてくれるジンベエザメ。
マンタとともに優雅に泳ぐ姿を見る事ができる。
ラッコのラスカちゃんに会いにきたのにどこにもいない。
なんで!? どうして?
実は2カ月前に
老衰により永眠していた。
かつて120頭以上飼育されていたラッコ。
ワシントン条約で取引が規制されたため米国から輸入できず、いま国内の水族館で飼育されているのは、福岡「マリンワールド海の中道」のリロちゃん、三重「鳥羽水族館」のメイちゃんキラちゃんのわずか3頭。
平均寿命とされる20歳前後飼育されているラッコを見ることができるのは、あと残りわずかの時間しかない。
「能登でまた会おうね」と手を振ってくれた。
2020〜21年のお正月は
能登・和倉温泉へ。
この年の12月中旬には日本海側(特に新潟)において記録的な大雪、年末もかなりの大雪だった。
和倉温泉 のと楽 へ。
能登島テラス倶楽部のジャグジー付のお部屋。
七尾湾を眺めながら入るジャグジーはラグジュアリーだけど、かなり寒いぞw
地元の食材をふんだんに使用した会席。
現在、和倉温泉の旅館は全て営業休止中。
復興した際には、また泊まりにいきます。
憧れの加賀屋へも行きたいなぁ。
能登が生んだスターパティシエ〝辻口博啓〟さんのお店
ル ミュゼ ドゥ アッシュ 辻口博啓美術館でスイーツを。
大混雑でイートインできず、テイクアウトして宿で😋
河北のメタセコイアはあまり雪が無かったなぁ。
この時はあまりの大雪でスキーはできなかったので、富山へ入り
五箇山の合掌集落へ。
約四千年という長い歴史のある五箇山は白川郷よりも小規模。
豪雪地帯により、かつては秘境とよばれていた地。
白川郷よりも重い雪が降るので、五箇山の方が屋根の角度が急勾配だそうだ。
2022年10月には、富山で開催されたラリーチャレンジ高岡・万葉に参加。
その帰り道、家から逆方向の石川・金沢へと向かう。
今回は輪島塗でお料理をいただけるお店と
金沢21世紀美術館へ行くのが目的。
輪島塗漆器と石川県のものにこだわる、伝統工芸体験型レストランの〝
CRAFEAT〟
こちらを運営しているのが
田谷漆器店で、1818年の創業から200余年の老舗塗師屋。
コースは完全予約制だったため、おまかせ満喫セットで。
超高級漆器の輪島塗。
右の蒔絵が施された蓋碗にいたっては、なんと1客50万円!
日常的には使いづらいと思われがちな輪島塗を『実際に見たり、使ってもらえるような場所』としてこのレストランを立ち上げたのだとか。
1Fのカウンターで食事をしながら輪島塗の工程なども詳しく教えてもらえる。
なかでも木地に使われる材料の吟味された木は、何十年も乾燥させてから使うそう。
それから124工程もの過程を経て、ようやく仕上がる輪島塗。
高価であるのは当たり前のことですね。
加賀野菜の金時草のポテトサラダ。
うっすらピンクに染まったシャクシャクとした食感。
家でもマネしてみようっと。
お料理は金沢おでんが主体で、一品ずつ輪島塗と共に供される。
味はもちろんの事、目でも楽しめる。
おでんのたまごにはトリュフオイルを注入。
たまごとトリュフが合わないハズはない!
岩のりとモッツァレラチーズのおでんも絶品だった。
福光屋さんの
加賀鳶好きなんですよ〜。
天狗舞も良いですね。
日本酒の名産地でもある石川県。
歴史ある酒造や小さな酒造も多く、震災により被害を受けた所が多くある。
小売店ではまだ購入できる石川のお酒が沢山ありますよ〜。
輪島の惨状をみると、今後輪島塗の将来がどうなるかはわかりません。
でも、きっと必ず復興・再建してくれるはずです。
CRAFEATは席数を限定しての営業を続けられています。
お近くにお住まいの方はぜひ訪れてみて下さいね。
長町武家屋敷跡を散策し
金沢21世紀美術館(当面休止中)へ。
有名なレアンドロ・エルリッヒのスイミング・プール。
プールの中に入るには
WEB予約形式だったので上から鑑賞。
金沢はパフェも有名。
ひがし茶屋街にある、
金澤パフェ むらはたさんへ。
フルーツパフェ1914。
美しくカットされたフルーツが盛りだくさん!
北陸へ行く度に立ち寄る河北のメタセコイア。
まだ10月は金色にはなっていないね。
かほく市の名店〝
寿司処松の〟
予約で満席の場合も多いということなので、夕方に入店。
この日は昼間で終わってしまったネタも多かったみたい。
おきまりよりもアラカルトであれこれ頼んだ方が幸福度が高いと思う。
とにかく蟹のボリュームがスゴイ! 蟹おかわりでw
ココも北陸へ行ったらまた訪れたい場所のひとつ。
この日の千里浜は大荒れだったので、遠くから夕陽を眺め帰途についた。
お土産には
近江町市場で購入したのどぐろちゃん。
旅の翌日の夕食は、地域で購入した地場産の食材を並べる。
この時は、金時草、のどぐろ刺身に輪島塩、加賀鳶 梅吉 純米の能登満喫ごはん。
今できることは募金などの他に、被災地の生産物を購入し間接的に生産者支援をすることもできます。
復興した暁には、また訪れたい能登半島。
その時は微力ながら観光で支援をしていきたいと思っています。