一番星消える頃……

先日訃報を聞いたばかりでしたが、今日も聞いてしまいました。
高倉健さんに続いて菅原文太さんまで……。
昭和の時代を伝える名優が、また一人逝ってしまいましたね。

お二方とも任侠モノの映画のイメージがありますが、私はどちらかというとその後の作品の方の印象が強いです。
特に菅原文太さんに関しては『トラック野郎』シリーズの印象が強くて、実は『任侠モノ』のイメージではないのですね。

多分最初に見たクルマ映画はこの『トラック野郎』シリーズだったと思います。
『トラック野郎』シリーズは『寅さん』シリーズに通じるものがあって、実は人情モノなんですね。
結局狂言回しになってしまうことが分かっていても、大切なトラックがボロボロになってしまっても、一生懸命にヒロイン（やゲスト）を助けようとする桃次郎がとてもカッコ良くて、『こんな大人になりたい』と幼心に感じたものでした。

この主題歌『一番星ブルース』、めちゃカッコいいですよね。
作詞:阿木燿子、作曲:宇崎竜童ということで、昭和歌謡のカッコ良さ全開な楽曲です。SEのトラックの排気音も超カッコイイ！
これ、梶芽衣子さんの歌ったバージョンもあるようですが、残念ながら見つけることが出来ませんでした。文太さんやキンキンの声も渋くて良いですが、梶芽衣子さんの声も良いでしょうね。
ちょっとカラオケ練習してみようかな……。



ちなみに、最初に見た洋画のクルマ映画はサム・ペキンパー監督の『CONVOY』でした。

あれ？　どちらもトラック乗りが主人公だ！

曲はお国柄か随分印象が違いますが、物語はフリーのトラック乗りが主役ということで、トラックの走行シーンがむちゃくちゃカッコ良かった！
『CONVOY』は配給元に色々と事情があったようで、監督自身が気に入らない作品となってしまった為『名画』とは言われずに知る人ぞ知る作品となってしまいましたが、そこに描かれた主人公ダックの仲間を大切に想う心や自由さに憧れましたね。



今、子供の頃に想った『カッコいい大人の男』になれているかな？
無駄に歳だけ取って、ちっとも『カッコよく』なれていないと反省しきりです。
それを思い出させてくれた、健さん、文太さん。有難うございます。