ちょっと雪国パトロール【前編】
投稿日 : 2016年03月20日
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ジムニーにスタッドレスを履かせているとはいえ、スキー場の往復だけで使うのはもったいない。
岐阜の山の中も、例年はゲレンデのあるひるがの高原あたりまでにしか行かないが、その先の風景がどうなっているのか、かねがね見に行きたいと思っていた。
2
2月某日。
今回はゲレンデを素通りして、冬の風景を堪能するパトロール(笑)に向かった。
ひるがの高原の別荘地。
主要な道こそ除雪されているが、路肩の積雪が過酷さを物語る。
何かの動物の足跡を見つけた。
3
高原内の池から山を望む。
池は完全に凍りつき、静かなものである。
雪を丸めて池の上に投げたが、無残にも跳ね返された。
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それにしてもこの日は本当に天気が良かった。
寒いのは好きじゃないけど、冬の青空は一年で一番澄んでいて好きだ。
ジムニーにサンルーフの設定があればためらいなく選んだのに。
装甲車のキューポラみたいな無骨なハッチでもいいから欲しい。
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ひるがの高原を過ぎたあたりでちょっと早い昼ごはんを。
国道沿いには荘川そばの蕎麦屋がいくつかあるが、この日は集落が一望できる一番手前のお店を選択。
日当たりの良い、ポカポカ陽気だ。
雪で静まり返った集落は動くものがないと模型のようだ。
一台、古いパジェロがトコトコ横切ると、急に現実的な風景になった。
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天ぷらと蕎麦を注文。
真冬だが、暖かいところで食べるざるそばは美味しい。
すりおろして食べるわさびは、素朴な味わいが良い。
天ぷらも、からっとして美味しかった。
地元とおぼしきお客が、東海北陸道が出来て、国道の交通量が減って・・・と言う話をしている。
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このあたりは東海北陸道沿いからは外れるのでよほどの理由がないと下道で通過するトラックは少ないだろう。
それがかえっていかにも飛騨の山奥らしくて良い雰囲気なのだが、経済的観点からはそうも言っていられないに違いない。
雪に閉ざされた御母衣ダムの荘川桜の隣で一枚。
ダム湖に沈むはずだった桜の大木を、大変な苦労の末、湖畔に移植した話が有名だ。
8
そんな桜も、ダムの提体も降り積もった雪に埋もれ、静寂が支配する。
ダム湖畔の日陰のワインディングロードは0度から氷点下。
夏場はスポーツカーで駆け抜ける楽しみのある道だが、この時期はヨンクでしか来る気にはなれない。
ほとんど交通量は無かったが、ふとバックミラーをみると70ランクルの姿を捉えた。
つまり、そういう世界な訳だ。
つづく。
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