自動車評論

　最近、ネット上の自動車関連記事のタイトルに釣られることが増えてしまって反省しているところなのですが、昨夜ふと徳大寺有恒さんの「間違いだらけのクルマ選び　最終版」を手に取った。

　実に久しぶりなのですが、久しぶりに読んだ辛辣な自動車評論なつかしく、かつ、今となっては新鮮ですらある。

　例えば、「ニッポンの珍車ここにあり　時がたつほどにはずかしさがます、安直なクルマたち」の章で、GTOのところをみると「」一種のパロディななのか　とにかく笑わせてくれる」とタイトルがついている。ホンダのSーMXというミニバンは、若者の●●●用との評論が！（●には、アルファベット3文字が入ります。ちょっと車名と似ています）

　もちろん、褒めるところは相当褒める傾向もある。2002年登場のマーチに対しては、「経済的なエンジン、それに見合ったシャシー、好感の持てるスタイル等々．．．こういったクルマを作るのはたやすいことではない。」として、数ある日産車の中でもベストに入ると評している。

　僕は徳大寺さんの評論は実はそれほど好きではなかったし、どちらかというと面白おかしく読んでいたのだけれど、最近の自動車評論はメーカーにおもねったような印象が強くて、徳大寺さんの評論が以前より気持ちよく読めた。

　そして、最近は車が良くなったからなのか、それとも何かの力関係によるのかと考えてしまった。

（写真と本文は何の関係もありません）