ミニのエンジンここが変?(`・ω・`)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
続きです
前回にも書いた、メンテ本のご意見番的な方がエンジンオイルについて色々書いていたのですが、掻い摘んでいうと、良いエンジンオイルは汚れない(劣化が少ない)と書いてありました
巷で良いオイルは汚れを取り込むからすぐ汚れるとか、良いオイルは劣化しにくい上汚れにくいとか論争(?)になる事がありますが、この方の話が本当だとすると、後者になりますね
ご意見番によると、「エンジンオイルの汚れの大半は燃焼室のカーボンである。通常シリンダー壁面にオイルが掻き上げられ、ピストンのストローク時にピストンやリングを潤滑させつつ燃焼室で起こった吸入、圧縮、燃焼(爆発)、排気時の機密性を保つが、この時ピストンリングから漏れたカーボンがオイルパンに落ち、結果オイルが汚れる。」と、多少記憶が曖昧ですが、こんな感じの事をおっしゃっていました
2
一般的にピストンが入る部分にはクロスハッチという研磨跡をわざと残してあります
このクロスハッチがオイル溜めとし、油膜切れを無くす為ですが、クロスハッチが粗いと抵抗にもなります
前回書いた様に、ガタガタのエンジンに高性能オイル添加剤を入れて嘘の様に調子が良くなったこともあり、普通では機密性が保てないのでは?というレベルまでピストンクリアランスを広げてフリクションロスを減らし、高性能添加剤で補うというミニのエンジンOHの方向性が決まりました
※拾い物の画像ですゴメンナサイ(´・ω・`)
3
これはシリンダーをホーニングする道具で、ドリルに咥えさせて回転させると遠心力で3つのブレードが外側に張り付き、ブレードの外側は砥石になっていますので均一に研磨出来るブツです
ただし元々ガタガタな上、作業者のサジ加減もあるので、少し研磨してはどれだけ削れたかを測定します
因みにブレードは三種類あり、荒目を二個、中目と細目をそれぞれ一個ずつ使いました
4
これは友人の某ワンメイクレース用エンジンを組んでいる時です
ピストンになった気持ちで「真っ直ぐ削れて~」と唱えながら研磨します
上にも書きましたが、少し研磨しては測定、洗浄、そしてピストンやコンロッド、メタル、クランク、クランクプーリーを組み込んでクランクプーリーを手で回しながらピストンリングの抵抗加減を確認し、またバラして研磨してクリアランスを決定させるので結構手間ですが、削りすぎると元も子もないので頑張ります
5
6
またまた↑とは違うエンジンに組んだピストンですが、何機か組んできたのでデータも取れて、シリンダー内とリングの相性も抜群に良くなってきました
しかしピストンクリアランスが広すぎるので、本来より少しピストンの首振りがちょっとあるかな?と思う様になったので頭を軽くする為にピストントップを3mmカットし、更にリング下をモリブデンコーティングしました
本来モリブデンコーティングは初期馴染み等を良くする物ですが、何層も吹き付ける事で厚みを増す事も出来るので確か10回程吹いたと施工業者さんは言ってました
これでピストンクリアランスとリングの辻褄はほとんど合う様になりました
7
話は添加剤に戻りますが、S-MXのATフルードにも入れています
S-MXのATは、下り坂等でアクセルオフすると結構エンジンブレーキが掛かり、加速時のフィーリングもそこそこ普通なんですが、過走行の車両だとほとんどエンブレも利かず、加速時もメリハリの無い感じになってくるんですが、本当に新車の様なフィーリングに戻ります
これはプラシーボとか言うレベルではないですね
しかし〝本物〟と思える物と出会うと、喋りたいけどやはり秘密にしようと思っちゃいますね
8
数ヶ月前にヤボ用で、何年振りかにミニ乗りの友人に電話を掛けたのですが、④のエンジンでシリーズチャンピオンになったそうで、何年も前の話ですが整備手帳に書いてみました(*´∀`)
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