DENSO TEN / ECLIPSE AVN-S8W
取付日:2020.3.24
取外日:2021.10.31
デンソーテンのワイド2DINナビ2017年秋発売モデル。
旧富士通テンから新社名に変わって初のモデルでもある。
開発は、マツダコネクトで名の知れたミックウェア。
【イクリプス現行モデルについて】
2016年秋発売AVN-R7/D7/S7シリーズにおいて大刷新。以降、現行AVN-R10/D10シリーズまで機能外観ほぼ変更なし。R7時代は不具合報告を多く耳にしたが、基板改良により処理速度向上との情報もあるR8以降では落ち着いたように思える。
◆ラインナップ(2016年発売モデル以降)◆
AVN-R7~10…標準仕様
AVN-D7~10…ドラレコ付属&連携
AVN-S7,AVN-S8…通信ユニット付属
AVN-P9,AVN-P10…3年保証付
AVN-RB7…法人向けTVレス(通信ユニット付の無料地図更新期限2020.5)
◇型番末尾Wなし=2DIN
操作釦:物理×4
釦位置:下側
付属配線:汎用
◇型番末尾Wあり=ワイド2DIN
操作釦:静電タッチ×4
釦位置:右側
付属配線:トヨタ・ダイハツ車用
S型番の本機は、通信ユニットが付属するモデル。WiFi接続不要、ナビと同時起動し 新着地図データがあれば自動でインスコ。トヨタでいえばDCMみたいな物かな。
発売から3年間(購入日からではない)の通信料込。
ユニット利用期限:2020年10月31日
延長利用料:25300円(2年・地図全更新付)
Wi-Fi利用移行:17600円(地図全更新)
ユニット利用延長は、期限後は申し込めない。ナビ個体に紐付けされており流用不可、期限過ぎればただの箱。
ひとつ気になるのは、2019年秋発売の現行AVN-R10Wは 無料地図更新期限が切れる2022年秋以降新たな更新地図が発売されないこと。
このシリーズは Wi-Fi経由ダウンロードによる簡単地図更新が特長。次期モデル発売は2020年秋頃が予想される。仕様変更で差分更新機能を省くのか、ナビ事業から撤退するのか…せめて前者であることを願う。
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【ファーストインプレ】
使いやすさにおいて熟成されつしくたトヨタ純正ナビと比べると、UI面では歯がゆい部分がそこここにある。
逆に、トヨタ純正ナビでは大人の事情で封印された地図+TV画面同時表示・100m縮尺一方通行表示等、社外品ならではの便利機能もある。
標準仕様であるRシリーズの価格は、フルセグ・無料地図更新3年付きで実売6万円弱。コスパを考えれば十分満足できる内容で、愛着も湧いた。
・挙動メモ・
2020.4.19 複数目的地設定時 探索結果画面で初フリーズ→手動再起動(マイクSW長押し)
2020.6.10 ルート探索結果画面でフリーズ
【購入理由】
自分は、トヨタ以外の車を購入してもナビだけはトヨタ純正品(除くパイオニアOEM)を付けたいぐらい心底気に入っていて、トヨタUI以外の据置ナビは眼中にない。
イクリプス現行シリーズには トヨタナビとの共通点が多いことから興味を持ち、以前から試してみたかった。
デンソーテンは、トヨタ純正ナビOEMの一端を担う一方、自社ブランド[イクリプス]において トヨタ/アイシンAWのUIを踏襲したモデルを途切れることなく発売し続けている。2012年頃のモデルは、トヨタ純正ではおなじみの地図更新機能マップオンデマンド搭載等、そっくりさん的存在だった。2013~2015年モデルは、地図2画面表示不可など 開発がミックウェアになった事が色濃く現れ、興味が薄れた。
(過去にトヨタ純正へもOEM導入された同社AVN-Liteシリーズは、本品とは別物。地図はトヨタマップマスターではなく、インクリメントP。初めてトヨタOEM機に触れた時、ショボさに衝撃を受けた。)
過去 2010年前後にはパナソニック・アルパイン・ホンダ純正DOP等にもトヨタUI採用モデルが多く存在したが、現在はイクリプスのみ。(三菱アウトランダー中期モデルは唯一近いかも)
現在の トヨタ以外のメーカー純正ナビは、パナソニックのシェアが高い印象。吸収したサンヨーにナビ部門を事業移管したので UIは同社ゴリラ風味。
2016年秋発売のR7/S7/D7シリーズから、“トヨタ感”がまた戻ってきたイクリプス。“トヨタ車以外でトヨタナビ”の代用になり得るのか、カタログを見、DLした取説PDFを読み、カー用品店でデモ機を弄り、思うこと3年半…やっと試せる日が来た。(安価中古品探しで粘ってただけで、6万円も出せば新品で最新モデルが買える)
【インプレ+トヨタ純正ナビとの比較】
◆気に入ったところ◆
・一方通行表示が100m縮尺まで可能
(トヨタは25m市街地図のみ…自主規制とはいえ不便過ぎ)
・地図画面+TV画面同時表示
(地図一画面表示時はPinPサイズ選択も可能)
・都市高速/高速道路略図表示
(便利なのにトヨタではどちらも無くなった)
・自車位置マークをDLしてカスタム可能
遊び心ある可愛いキャラクターも豊富に用意されている※2022年3月終了
・ステアリングスイッチ各ボタン割当設定可能。ここは汎用機の強み。割当には地図縮尺,現在地表示もあり、これを手元操作できるのはかなり便利。自分は、このナビだと役立たず化(後述)するハンズフリー釦2個に縮尺詳細と拡大を 音声認識釦に現在地表示を割り当てた。
(トヨタは割当不可、オーディオ,ハンズフリー,音声認識で配置固定)
・オプションRCAケーブルKW-1217で外部AV入出力可能
(トヨタはRCA入出力不可モデル増加傾向)
◆気になったところ◆
・トヨタ/アイシン系をベースにこねくり回した独自UIは、トヨタ純正ほどには洗練されておらず 煮詰めが甘い。エントリー層向けに追求訴求したシンプル操作コンセプトは階層の複雑さを生み、それが裏目に出た印象。
・昼/夜画面切替設定に、時刻連動が無い。昼間でも 雨天・高架下など 被視認性を考えてライトを点けるシーンはある。地図色が夜画面になるだけなら構わないが、イルミ連動だとディマーで暗くなるから見にくいのよ。
・メインスイッチは、現在地,MENU,音量 大,小、たった4個。フルフラットだからメイン釦さえブラインドタッチできねー。(ナロー幅モデルは、手探りできて押下感触もある物理釦採用。釦がある下部はアゴみたいに突き出しており、画面タッチ時に邪魔かも。)
2020.4.15 スイッチ操作性対策レジン貼付
・ルート案内中 レーン案内や交差点拡大図の表示時、オーディオ操作内容(音量,ソース,放送局名,曲名)がバナー表示されず、長い信号待ち等の状況で不便(設定/情報画面においても表示されない)
・上記条件ではPinP TV画面も表示されず、助手席女性が顔をしかめる度にレーン/拡大図オフを強いられる
・ハンズフリー使用時、目的地案内音声までミュートされる(らしい)
・目的地検索結果画面での施設名全文表示不可
・縮尺を市街地図or1.6km以上に変更する度[この縮尺ではVICS渋滞表示されない]ダイアログが出るのが邪魔
(トヨタは非表示設定有)
・メモリ地点登録に[特別メモリ]項目がなく、ダイレクト呼出できない
(トヨタは3〜5つ登録可能)
・任意機能をダイレクト呼出できる[ショートカット]がない
(トヨタは4個程度設定可能、MENU釦長押しで呼出)
・走行軌跡ONにすると、軌跡点間隔が短いからか 縮尺を小さくすると道が“軌跡色”になり 案内ルートまで隠れてしまう
・到着予想時刻/残距離表示の数字が見にくい
・地図スクロールレスポンスはトヨタ2016と2018の間ぐらい。KENWOODの瞬速にはとてもかなわない。
・オーディオ音声レベルが小さめ。消音⇔小音量間調整が面倒 ※音量表示0〜40間は偶数で2ずつ変化するのは仕様
・ステアリングスイッチについて
オーディオ音量調整する際、操作音が出るので連打調整する時うるさい (本体スイッチ操作時は鳴らないくせに)
AVソース選択する際、使用頻度の少ない交通情報もソースとして存在しスキップ設定も無いので、ソース巡回の度1620MHzのザーッ!ノイズを聴かされる。ザーッ!が来たから次AMだなと目安にはなるが…スマートとはいえないねぇ。
ハンズフリー割当設定も可能なものの、オフフック押下が電話画面起動を兼ねてない。通話後オンフック押下で現在地表示にも戻らないマグロ仕様。ここは汎用対応の弱み。電話画面を出すには メニュー→情報→電話と3回スイッチ押下必要な階層の深さ。(しかも情報ボタンが小っこい) 受話時は全画面表示されるからよいが、発話時は お気に入り登録した番号であっても煩雑で走行中操作は危険な域。(トヨタは ステアリングスイッチ押下一発で電話画面→ワンタッチダイヤル等選択で発話可能)
メディアファイルを選択する際、SEEK長押し時の機能が、
トヨタ:フォルダ移動(便利)
本機:早送り巻戻し(不便)
・付属マイクのスイッチの用途は連携スマホアプリ[Caraful]呼出→2018.10.31サービス終了…長押しでナビ再起動できるだけのスイッチに成り下がった。※2018年秋発売AVN-◯9シリーズ以降、役立たずスイッチにハンズフリー受話機能追加
・スマホ連携アプリ[navicon]非対応
・冷却ファン音は比較的大きめ
・地デジTV受信感度
アンテナ1枚:都区内にて在京局を何とかフルセグ受信 (途切れ途切れ・都下ではワンセグ率高し&しょっちゅう固まる)
2枚:都区内ではほぼフルセグ維持、1枚と2枚の差は大きかった
3枚:いつもワンセグになる場所で持ち堪えるようになった
<ESNロック解除アドレス>
新:esn_entry@e-iserv.com
旧:esn_entry@eismail.ten.fujitsu.com (~2021.9)
付属アンテナ:DTVF18
使用アンテナ:0860A-00010+0860A-00040相当 GPS/TV
2020.4.29 追加1 0860A-00100+0860A-00050相当 TV
2020.10 追加2 NB TV
2020.6.4 KW-1217拡張ケーブル取付
2020.6.4 USB111ケーブル取付
オプション
液晶保護フィルム 税込2200円
7型ワイド用…EEF7W 7型用…EEF7D
・GPS/TVアンテナ,MICSWはトヨタ純正と互換性有、MICは互換性無
自動で地図更新
最終:MFF4E0JP0407800 (2020年10月分)
CDDB更新サービス (CD Title Updater2)
2023.8.31終了
ソフトウェア更新
120330
120687
120749 20201028
120756 2021.4.16実施
120797 20230522
☆仕様☆
画面サイズ:7型ワイドVGA
消費電流:0.5W×4出力時約2.5A 最大12A
定格出力:16W×4
最大出力:49W×4 MOS-FET
対応音楽ファイル:MP3,WMA,AAC
対応動画ファイル:WMV,AVI,MPEG4
通信ユニット:セイコーソリューションズTC-T200-00(韓国製)
寸法:W205.5×H104×D165mm
重量:約2.4kg
保証:1年
製造国:日本
発売日:2017.11
(定価はオープン・購入価格は税/送料込)
https://www.denso-ten.com/jp/eclipse/support/productend/2018/avn-s8w.pdf
https://www.denso-ten.com/jp/eclipse/support/unit/2018s/
もうおしまいかもしれんTT
https://www.denso-ten.com/jp/eclipse/support/news_topics/2021/20210728.pdf
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高速道略図 二画面表示
トヨタ純正ナビでは廃止されてしまった高速略図(左側画面)が表示できる。
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高速道略図+TV PinP(小) 三画面コンボ
多画面の場合 TVのPinPサイズは小固定、変更不可
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高速道略図 一画面表示
この図は、ノースアップ固定かな?
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お知らせ画面
自宅設定してあると地図更新情報は近隣のみ抜粋した表示になるが、全国全て更新されている。
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通信ユニットによる自動更新で地図は常に最新
※トヨタMOD同様、50m/25m市街地図は更新されない
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付属地図ソフト
2017年秋版
地図差分更新をおこなっても、この部分の表示は変わらない。
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ソフトウェア更新
120330→120687
12749は2020年秋以降の有償地図更新対策Ver。
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左:本体天板ラベル
右:通信ユニットTC-T200-00
ユニットには携帯電話回線番号が割当てられる
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100m縮尺一方通行表示が有難い。
画面はグレア(光沢)タイプ。助手席が反射して映り込んでいる。
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イトーヨーカドー亀が2つ…。凸マークを押すと4文字増えるが全文字表示は不可。infoに頼るしかない。
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走行軌跡ON→写真の800m縮尺だと 走った道は虫が卵産みつけたような状態。青道路だらけになる予感。
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みちびきは、サブメータ級センチメータ級補強には非対応。GPS補助寄与は少ないかな?
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地図画面オーディオ再生内容常時表示できるのはマル。一方で、状況によりソース切替さえ全く表示出ず不便。
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差分地図データバージョン表示
2020年10月最終更新時
トヨタと違い、更新日を確認できる表示はない
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距離補正学習博士の帽子マークがずーっと1個→2020.6.5確認時3個→7.25には5個に増えてた!
購入価格 | 25,257 円 |
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入手ルート | ネットオークション(Yahoo!オークション) |
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