カーナビ車速信号&イルミ信号取り直し (AVN-S8W)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
車両型式/年式:GF-JCG10 (1999.02)
※配線の位置や色などは、
年式やグレードにより異なる場合があります
【現在地ズレ】
現在地がたまにズレる。いったんズレると、ズレたまま 違う道を走り続け、なかなか戻ってこない。マップマッチング修正されない。
2DINナビをインストールした当初から出ている症状。
1台目の トヨタ純正NSDN-W60(2010)では、数十メートル先走り現象が頻繁だった。
その後、同NSCN-W68(2018)に換え、現在はイクリプスAVN-S8W(2017)。症状は減り、1台目のナビ本体に原因があったかと思っていた。(今思えば、後の2機種では位置補正機能の進化に助けられていたのかも)
先日、首都高・大黒PAからの帰り道。GPS受信マークは出ているのに、東名高速まで行っても現在地は大黒のまま。PAから少し下道を走ってUSSあたりをウロチョロしてるような位置表示のまま固まっていた。
なぜ東名か? 首都高・港北JCTを通り過ぎて、東名・横浜青葉JCTまで行ってしまったのだ。(2020.3.22延伸以前は港北どまり、寝てても自動運転で第三京浜に導かれた)
東名のICから下りたところで、車速が下がったからか 大黒画面から正しい現在地に変わった。
以前、仕事で 新入社員と車2台に分乗して先導した時、最初の交差点過ぎてバックミラーを確認したら もう消えていた。はぐれた旨の連絡はよこさない。目的地で待っていたら、遅れて現れた。なぜか笑顔で。亀戸を勘違いして亀有に行っちゃう単純ミス(オレ)とは訳が違う。
今回のナビの挙動は、笑顔以外は そいつの動きにきわめて近い。思い出したら腹立ってきた。
写真:2012.5.30撮影
2
大黒からの帰宅後、ナビ画面をシステムチェック表示にして 自宅周辺をランナバウト。
ナビに表示される車速は、車両側メーターの約10増しだった。ゾーン30のルールを遵守しても40km/h超え。
盛っているだけでなく、数字の動きが落ち着かない。プッチンプリンどころではない数字のプルプル具合※が、いかにも異常っぽい。クルマの異常の三大前兆といえば、音。匂い。そしてプルプルだ。
※常時プルプルしているわけではなく、翌日走行させた時には まともな車速表示に戻っていた。こりゃ、接触不良かもしれんね…。
写真:イクリプスAVN-S8Wのシステムチェック画面
トヨタ純正ナビのように隠しコマンドを上上下下左右左右BA(それはコナミ)と入れなくとも、簡単に表示可能
3
【プログレには5ピンカプラが無い】
プログレは、モジュールタイプのオーディオが全車標準のため、後付品の設定がない。
GXS12クラウンだと、2DINスペース奥に 空き5ピンカプラがスタンバイしている。ナビ取付時に必要な配線(車速,パーキングブレーキ,バックの3線)が あらかじめ引かれているのだ。
プログレにはそれがないので、必要な際には、配線図とにらめっこしながら信号線をそれぞれ探して 直接取り出さないといけない。
・2DINナビ取付時に必要な信号線・
車速信号:エアコンパネル裏コンピュータ (必須)
Pブレーキ信号:フットPブレーキ根元 (ゴニョるから不要)
バック信号:トランク内or室内ハーネス (配線面倒未接続)
※バック信号は、助手席スカッフプレート下ハーネスの赤黒線かもしれないので、近日チャレンジします。(2021.5.19)
【車速パルス信号取り直し】
うちの前期型前期プログレの車速パルス信号線は、ACパネル裏コンピュータの背面最上段の18ピンカプラにある。(スキッドコントロールコンピュータにつながっている配線)
今回は、この線から カニさん赤タップで分岐させて 車速信号を取得。
・18ピンカプラ
背面から向かって見て、
位置:写真左上
ピンアサイン:カプラ上段右端
線色:灰色線
<18PIN or 25PIN、2つある車速線>
車速線は もう1箇所、25ピンカプラにもある。
今回の取り直し作業以前は、こちらの車速線から取得していた。
・25ピンカプラ
背面から向かって見て、
位置:写真真ん中やや右
ピンアサイン:カプラ上段左から6番目
線色:黄緑線
1枚目の写真は、助手席側から撮ったもの。
「車速」タグと 赤い分岐タップが付いているのが、黄緑線。
車速の他に「ハイビーム」「フラッシャ」というタグ付き線もある。純正オプションのヘッドランプ減光システム(HID/LEDバルブとは相性よくないので封印)の割込配線。22年前に作業されたと思われる。
PNDエアーナビの車速センサー入力用として2008年に引いたのは ここ25ピンカプラから。ピンクのタグ付き線がそれ。
その後 PNDは外し、使わなくなった分岐車速線を活用すべく ピボットのスピードメーターSML-Vに ギボシ接続。その頃は、25ピンのほうでも正確に車速表示されていた。(0-100m7.38秒。プログレが人間だったらダントツで金メダル。)
SML-Vを外し、また余った分岐車速線を 現在の2DINナビ5ピンカプラ入力に繋いでいた。
この25ピンカプラ車速線からの分岐は、過去に 後付クルコンシステムで動作不具合がおきた。(減光システム用分岐線からさらに割込されていた…分岐の大元が接触不良おこしたら全滅だよね)
その時の引き直しの際には、こちらの車速線を使うのをやめて、今回と同じ 18ピンカプラの灰色線からスプライス端子で引き直した。灰線から分岐している青線がそれ。(その下流の赤タップが今回取り出した箇所)
トヨタの配線図集で確認すると、25ピンカプラの車速線部分には注釈が付いていて 「ナビ付き」と記載がある。うちのプはナビ無しなんだけどな。
アルパインやアゼストの配線図だと、うちのが該当する前期型前期だけが18ピンカプラの灰色線、前期型後期や後期型には25ピンカプラの黄/緑線が車速取得用として指定されている。
どっちの車速線かが問題じゃなくて、単なる接触不良だったのかな。不確実性を嫌って使わない人もいるエレクトロタップでの分岐、22年も経っていれば 酸化どころか腐っててもおかしくない。
ちなみに、上記の25ピンカプラからの3箇所への分岐は、自分で作業したものではない。2つはディーラー、1つがオーディオ系ショップ。
作業を自分でしていないと、トラブルシューティングに時間がかかる。DIYでできる作業を丸投げしたくないのは、工賃云々よりも 作業内容を把握しておきたい部分が大きい。
4
【車速線再接続後テスト】
車速線の取り直し作業完了。
グッドウッド並みに広大な自宅テストコースにて走行確認。
ナビが示す車速は、ほぼ車両側メーターとリンクしている。プルプル現象もだいぶおさまった。
うまくいったみたい。
未接続放置状態のリバース信号も 現在地ズレの一因になり得るので、いずれは引きたい。(ラゲージ内のバックアップランプ線からが、距離は長くなるが 自分がやるには確実。室内配線から取る場合、該当線の色がわかっていても 場所が探しにくい。)
5
【プログレのAC/オーディオ】
プログレのAC/オーディオユニットは、前期型だけでも複数の品番が存在する。
ナビの有無、スーパーライブサウンドシステム(3.0L車・別体アンプ)の有無など。
<My.プ JCG10 1999年(H11)>
・インストルメントパネルインテグレーションコンピューター
(エアコン操作スイッチ部)
品番:89030-51010 DENSO
年式:〜2000.4 (前期型の前期)
・オーディオデッキ
スーパーじゃない方のライブサウンドシステム
ナビ/TV有無:無し
アンプ:デッキ内蔵タイプ
※何かで調べた時にでも品番一覧追記します
〜純正デッキ撤去について〜
うちのプのオーディオ(CD/カセット/チューナー)の出力は後付2DINナビ側に移行させており、切替スイッチをかませれば両方を使えるが、現状では純正デッキは不要なので眠らせている。
下半分(オーディオ部)を撤去すれば コンソールの一等地に広大なスペースができる。だが、前面パネルが一体なせいで、簡単には分離できない。
エアコンパネル操作部分の裏側は、車両制御に係るコンピュータ。
筐体ごと交換すると、たぶんオドメーターの距離が変わる。ウインカーリレーの音もここから聴こえてくる。ちょちょいと社外品に交換できないから PIAAのレギュレータH-540を使っている。
分離切断に失敗したら、風が出ないだけでは済まないかもしれない。中古パネルを買ってきて練習しようかな^^;
6
【イルミネーション線取り直し】
ナビ設置位置に一番近い、クロック照明から取得。
(これまでは、助手席足元のヒューズから引いていた)
動作テスト
車速線の時のように走行させる必要はない。車幅灯をオンオフして、ナビ画面明暗が同期していればOK。
・クロック(アナログ時計 ※後期型用)
青色4ピンカプラ
背面から見て 右から、
茶白 常時電源 (ヒューズ場所:RADIO No.1)
黒 アース
黄黒 イルミネーション
空き
プログレのクロック(アナログ時計)は、ACC電源線が無い。キーをオフにしても表示が消えるデジタルタイプと違って、常に針が時を刻んでいる。車室内で編み物したり受験勉強したり、そんな時には とっても便利。GXS12クラウンに三菱エアトレックのアナログ時計を埋め込んだのも、その理由からなのだ(^。^)
7
〜配線図について〜
今回の作業にあたり、定番アルパインの車種別配線図をネット検索したが 見当たらなかった。クラリオンは、一覧からプログレが消えていた。(フォルシアクラリオン? フランス資本になってた…) 昔はソニーにもあった。残るはカロッツェリアぐらいかな?
よく考えたら、プログレは各社主力製品には適合しないわけで、掲載してくれてただけでも有難い事だったのかも。
アルパインとクラリオン(アゼスト)の配線図PDFは、前後期型ともにPCに保存してある。ネットの情報って、紙媒体などと違って 見られなくなる時が突然来るから…。“いつまでもあると思うなWeb資料”
さらに詳しく調べたい時には、トヨタ発行の車種別配線図集が役に立つ。(プログレ用は紙媒体)
素人向けに噛み砕いた構成ではないから一寸難解で、目的の配線を把握するにもかかる。難点は、指をしおり代わりにすると10本では足りない・使い込むとページが破れたりしてボロボロになる・ヘッドセットした女性が「チャットで相談!」とニョキニョキ現れてくれない、など。
8
☆ DIY格闘メモ ☆
2021.04.13 車速線 電源取り直し
2021.04.21 イルミ線 取り回し変更
助手席足元ヒューズから → クロック照明線から
2021.04.21 GPS/ワンセグアンテナ線 配線隠し
助手席グローブボックス奥ブロワファン付近へ移動
2021.04.21 オーディオ常時電源線ひとり花火大会
室内運転席足元 ラジオNo.2ヒューズ15A→異常なし
エンジンルーム内 ラジオNo.1ヒューズ20A→溶解
20Aヒューズ交換、ナビ起動OK
2021.04.23 ナビ再設置完了
関連パーツレビュー
[PR]Yahoo!ショッピング
タグ
関連コンテンツ( 配線 の関連コンテンツ )
関連整備ピックアップ
関連リンク