VARTA Silver Dynamic S-100/130D26L
取付日:2021.3.11
ODO:42710km~
欧米ブランドのバッテリーは CCA数値が明記され、国産の雄パナソニックcaosを実測で上回る。
CCA(コールドクランキングアンペア)…低温始動性指標
かねてから一度試したく、2年ごとに刷新されていたcaosの2020年モデルが発売されなかったのを機に購入した。
自分にとって初のドイツブランド、初のアメリカメーカー、初の韓国製。
【VARTAについて】
世界シェア1位 米クラリオス社の一ブランド。
(一時2位だったGSYUASAは4位、鉛蓄電池業界は動向変化が目まぐるしい)
イエロートップ/レッドトップ/ブルートップの名で知られるオプティマバッテリーを扱うメーカーでもある。
また、BOSCHやAC Delcoも クラリオスによるOEM生産と聞く。
ブランドのバルタ、メーカーのクラリオスと その前身ジョンソンコントロールズ、いずれも日本では馴染みがないかもしれない。
◇独・VARTA社 バルタ/ヴァルタ/(独)ファルタ
自動車鉛蓄電池部門を2002年に米ジョンソンコントロールズ社に売却
◇米・CLARIOS社
米ジョンソンコントロールズ社からパワーソリューションズ事業部門が2019年に分離独立
(カナダ・ブルックフィールド傘下)
◇韓・CLARIOS Delkor(製造元)
慶尚北道亀尾市 デルコアブランドの工場
VARTAにはドイツ製もあるが、国産車用はここ生産
◇日・クラリオスジャパン(輸入販売元)
JIS/DIN/EN、お国でバッテリー規格も異なる。電池メーカー各社でラインナップの違いもあろうから、世界シェアNo.1=国内使用において最適とは限らない。
(欧州EN規格は SBA規格として国産車にも採用が進みつつあり、ショールームで見たトヨタC-HRもそれだった。窪んだ位置に端子があり、箱高総高が面一に近い。従来JIS規格品に無かったCCA表記も有り。)
【下位機種の方が性能は上?】
SilverDynamic
130D26 5時間率64Ah/CCA720
BlueDynamic
115D26 5時間率75Ah/CCA730
性能ランク計算式:√CCA×RC/2.8
5時間率も RC(リザーブキャパシティ)も、容量を表す値。単位は違うが比例する傾向にはある。
計算の元になる値ではBlue優位なのに、結果でSilverが上回るのにはカラクリがある。※整備手帳参照
アイドリングストップ車にも対応する万能型シルバーが上位に位置付けられてはいるが、潜在性能を従来車種で享受したいなら むしろBlue。
プログレ用の次回交換ではブルーを試すつもり。
【サイズアップ敢行】
今回は、バッテリーサイズも変更。
GXS12標準:46B24L
GXS12寒冷地仕様:55D23L
寒冷地仕様D23を飛び越え、2ランクアップのD26。
無謀? いやしかし、LPG仕様やコンフォート教習車など、10系トリオ他車は GXS12以外ほぼ全型式このサイズなのだ。
適合サイズからは外れるから、保証適用は難しいかもしれない。
サイズ変更時によく言われるのが、オルタネータとの相性。
BとDの違いについて ハットにゃんに軽く質問したら、「オルタネーターに負担かかるからやめた方がいい。うちではやりませんよ。」と、聞いてないことまでまとめて返事された。やりませんよ は、B→D端子交換作業のことと思われる。返事しながら体は既に控室方向に傾いていたので、人見知りなネコちゃんと察して質問は切り上げた。カオス売価が通販の3倍するわりには塩対応なハットにゃんであった。ビギナーがしなさそうな質問をカー用品店ですると敬遠されることが多い。
GXS12のオルタネータは、標準/寒冷地共通品番のデンソー製80A。10系他車は 初期YXS系60A〜最終TSS系100A。チョイ乗り多いし、充電制御車でもないし、常に稼動させてる点は変わらないから問題ねーだろ。
大容量化のメリット:始動性能・バイアグラ要らずチョイ乗り万歳
大容量化デメリット:重い・デカい(隣接するLEDヘッドランプバルブの脱着ができなくなる)
caos→VARTA D23だと約+6kg。D26だと約+8kg。赤ちゃん約一人分。グラム単位でオーバーハング部の軽量化を考えるマツダロードスターの開発陣に叱られそう。でもクラセダだからいいやな。字光式照明器具で既に数百グラム重量化してるし。
【インプレッション】
補充電して満充電状態で取付、その日に試走。
-猿に例える始動性-
B24晩年1JZプログレ:体調最悪おかゆ食の猿
ぅ〜くわぁくわぁくわぁ。
B24晩年1Gクラウン:動物園の体調すぐれない猿
う〜きゃきゃきゃ。
B24新品1JZプログレ:動物園の優等生猿
う〜くわぁくわぁ!
B24新品1Gクラウン:動物園のアグレッシブ猿
うきゃきゃ!
D26新品1Gクラウン:凶暴化した野生の猿
うきゃっ!!
-猿が語るインプレ-
プログレは、冬期に弱りが如実に現れるね。セルシオ並みといわれる暗電流は伊達じゃない。3年目の冬なんて、生きた心地がしない。
GXS12クラウンは、プログレと同時期に交換した同型式カオスでも 弱りを体感しにくかった。もう天使達がお迎えに来てるのに「まだ疲れてないよ パトラッシュ」と元気なふりしてた。逆に、新品入れても替えた感があまりない。
でも、Dチーム 背番号26の新外国人選手… ヤツは違った。山から下りてきて観光客の食べ物奪って悪者扱いされることもあるけど、要は使い所よ。心配なのは、バッテリーはさらにビンビンだぜ なわけで、15年連れ添ったセルちゃんオルタさんが驚いて逝く事ぐらいかな。彼女達もご高齢だから。
-人間による補足-
・液栓 補水キャップレス
(caosは水蒸気圧コントロールシートをはがした下にある液栓から補充可能)
・重量公差はMAX-5%
公称20.3kg/実測19.8kg→2.4%差
メーカー公差は-5%(約1kg)
日本製caosはほぼ公称値=実測値。たまたま?
・天面ラベルの向きがcaosと逆
10系トリオのマイナス極外側配置だと、ボンネット開けて正対した時に文字が逆さ
・長側面のラベルが端子側のみ
10系トリオのマイナス極外側配置だと、ラベルが後ろ側に隠れる
・S.O.C. INDICATOR (充電状態確認穴)
caosのは青いんだか赤いんだかわかりにくいが、こちらはメリハリある緑色で確認しやすい
・折りたたみハンドル付き
D26サイズの重量は、20kgにも達する。
ベンチプレスでも初心者にはキツい重さ。ベンツSクラスのデカ重電池交換経験者にも軽くはないだろう。
B24(12〜13kg)のように片手で直に掴むなんて無理だから、取っ手必需と思わせるぐらいの有難みがある。
一寸気になるのは、その取っ手の造りが華奢なこと。両端で支えるカオスの簡易樹脂取っ手(雑に扱うと千切れる&次回カオスにしないなら要保管)の方が安心感はあるかも。
持ち歩きは避け、積下ろし時の使用に止めた方がよいのかも。破損→落下→足骨折したくない。
・交換日走行距離記入シールは付属しない
【パナソニックとは一時お別れ】
2008年 プログレでの初交換から、いつもcaosを選んできた。プログレ5回 クラウン1回、合わせて6回。
約2年周期で新モデルを発売していたcaosだが、新型コロナの影響か GSYUASAへの移管絡みか、2020年モデルは発売されず。
(下位caosliteの現行は2019年だが 実売価格がちっとも安くない)
発売日が古かろうと中身は新鮮だし、モデル新旧にこだわるほどの差がないことも承知している。新モデル発売→購入交換のパターンで12年間きたから 気が乗らなかっただけ。
プログレ用へは、購入歴のなかった現行2018年モデルC7を 2020年冬に取付。初代モデルを除き、2代目C3以降全モデル使用継続中。
【Dで聞いた話】
ブレーキパッドに例えると、効きを重視する欧州車と 減り鳴きダストの少なさを重視する日本車。それに似たような部分があるらしい。
高緯度に位置する風土で 総合性能が重視される欧州ブランド。
安定性耐久性に優れた国産ブランド。
トヨタ販売店では米ACデルコ製品を扱うが、エンジニア陣はプライベートではcaosを愛用していたりする。
現場で聞いた事例に鑑みると 国産の方がトラブルは少ないようだが、経験なくして良し悪しは語れない。バッテリーは消耗品だから、約3年間の独米韓留学から帰国して選べる日がまた来るさ(^。^)
【VARTA売価】2021.3.8時点
<D26>
Silver S-100/130D26L 13527円 ※本品
Blue 115D26L 12400円
Black 90D26R 11499円
caos N-125D26L/C7 13761円
<D23>
Silver Q-90/115D23L 12234円
Blue 95D23L 11300円
Black 80D23R 10500円
caos N-100D23L/C7 11840円
<B24>
Silver N-70R/80B24R 10550円※楽天
Blue 75B24L 9000円
Black 65B24R 8700円
caos N-80B24L/C7 10000円
(Lの在庫が無い物はRを記載)
(Blue/ Blackは全て取寄)
<本品購入時比較ブランド>
VARTA 130D26L
BOSCH HTP-S-95/130D26L
Panasonic caos 125D26L
AC Delco
HYUNDAI PREMIUM (友人おすすめ)
【GXS12クラウン バッテリー交換歴】
2015.05.13 ODO:約23000km Panasonic TB 55B24L 030415B (日本製)
2017.04.19 ODO:32253km Panasonic caos N-80B24L/C6 181016B + LifeWINK N-LW/P5
2021.03.11 ODO:42710km VARTA S-100/130D26L ※今回
★☆ VARTA Silver Dynamic ☆★
国産車用 12V IS車対応
型式:S-100/130D26L
電圧:12V (購入時12.74V→補充電後12.99V)
5時間率:64Ah
CCA:720A
外寸:長さ260×幅173×総高さ225mm
質量:20.3kg (実測19.8kg)
質量公差:Max-5% (本品は-2.4%)
保証:3年 距離無制限(IS車は6万kmまで)
製造国:韓国
製造日:2020.12.31 大晦日
製造ロット(製造日打刻):0MR31
0→2020
M→12月
R→クラリオス デルコア工場
31→31日
側面上部刻印:5012086496
天面ラベルDK103502
側面ラベルDK200741
4580152132584
(購入価格は税・送料・廃バッテリー引取送料込)
https://youtu.be/7wm9kYUymJ8
※この時の始動は、うきゃっ!!ではない
-
S-100:IS車用表記
130:性能√(CCA×RC)/2.8
D:幅高
26:長さ
L:端子位置
-
S.O.C=StateOfCharge
-
ちと頼りない、折りたたみ式ハンドル
-
左:StateOfChargeインジケーター
右:製造日・製造地を表す英数字打刻
20201231製
-
短側面に記された韓国工場製の証
-
交換前
日本のカーちゃん 80B24L
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交換後
ドイツのバーちゃん 130D26L
-
側面ラベルを前側に&天面ラベルを逆向きにしようかな…
やるなら、はがしやすい今しかない。
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短側面比較
上:Bタイプ 129mm caos
下:Dタイプ 173mm VARTA
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箱高さ比較
左:Dタイプ 204mm VARTA
右:Bタイプ 203mm caos
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実測500g軽い→2.4% 公差5%
下位Blue115Dの方が5時間率/CCA値ともに上
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ハットにゃん、税別トラップ表記に疲れたろう。僕も B24まさかの3万超えに疲れたんだ。
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昔は持込税別500円で 何度も利用したオイル交換。最近なんだかとても高いんだ… ハットにゃん…
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ラベル全部はがして謎の巨大オブジェにするのもアリだな。全身ホワイト化計画がまた一歩進む。
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サイズ&持続力UP。大きくて困るのは痛がられた時に角度工夫する必要がある位。
ODO:42710km
購入価格 | 12,527 円 |
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入手ルート | ネットショッピング(その他) ※カー用品のwebいち店(オートアールズ)(伊勢崎市)(AUPAYマーケット) |

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