針尾送信所　無線塔①

2016年5月探索

国道202号を長崎から北上し西海橋に差し掛かると、左手にこのようなものが見えてくる。

帝国海軍の軍事遺構
旧針尾送信所の無線塔だ。


・・・
写真では全く迫力が伝わらないんですが、この異様な景色。
車窓から見えたときは悲鳴出ましたw

1922年から4年間で建造された
高さ135m程の3本のコンクリートタワー。

南太平洋上やアジア大陸前線との無線連絡に使用されたらしい。


航空写真で見ると、1辺300mの正三角形状に建造されたという配置が見える。

根元まで接近可で、内部も潜入出来るらしいので近付きますが・・・


なんだあのでかさはw

高過ぎて、見上げてると貧血起きそうでしたw


※主要諸元
高さ：135～137m
直径：GL部約12m、頭頂部約3m
躯体厚さ：t=760㎜

型枠痕がすごいな。

遠くからは真っすぐな塔躯体に見えるが、こうしてアップで見るとやはり打ち継ぎ目等から微妙に湾曲しているのが分かる。

頭頂部

定期的に管理されているのだろうか？
状態は良さそうだった。

対比物を入れても、全く迫力が伝わらないのが残念。

近くで見ると本当にデカいし、異様な景色です。


100年近く前に建てられた高層のRC構造物が、今でもこれだけの姿で遺っているというのがすごいよ。

大東亜戦争開始時の日時指令
[ニイタカヤマノボレ一二〇八]が送信された無線塔(らしい？諸説あるようです)


映画かアニメの中にいるような錯覚を感じる超巨大軍事遺構。

視界に入った時のインパクトは今までで一番でした。