「カネボウ」120年の歴史に幕・7月1日に社名変更

「カネボウ」が１２０年の歴史に幕を下ろします。

日用品、医薬品、食品の３事業を引き継いだカネボウ・トリニティ・ホールディングスが、７月１日付で「クラシエホールディングス」に社名変更するためです。
２９日に開いた社員集会では中嶋章義会長が「チャレンジ精神と物作りへのこだわりは受け継いでほしい」と呼びかけた。

カネボウは１８８７年に「東京綿商社」として東京・鐘ケ淵（現在の墨田区）で創業し、翌年「鐘淵紡績」に社名変更した。
戦前には民間企業の売上高首位となり、戦後も化粧品など多角化を進めた。
しかし改革の遅れから業績が悪化し、２００４―０６年には産業再生機構の支援で再建。
化粧品事業は花王が引き継いだ。

カネボウの名称は「カネボウ化粧品」が引き継ぎ、カネボウの名前はこれからも存続する事になります。