Autotech Hi-Volume Fuel Pump Up Grade Kit  

ＴＦＳＩはヘッドの吸気側カムシャフトの先端にある燃料ポンプ用カムが回転し機械式高圧噴射ポンプから押出される燃料の吐出量の増減調整はＥＣＵの指示によりバルブが行っている。

故に既設ポンプで燃圧が不足している場合を除き、ＥＣＵの燃料噴射ＭＡＰを書換えずにポンプを交換するだけではパワーＵＰは望めない。

ノーマルより高い出力を絞り出す場合にはポンプの燃圧を上げて、ＥＣＵのセッティングにより噴射量を増やせば、それなりの効果も有る。

排気量のＵＰや大型タービンをに換装する場合は出力に応じた容量範囲のインジェクターを選び、
低～高回転オールレンジで綺麗に噴射させて狙った出力に持って行く必要がある。

高回転、高ブースト時の燃圧不足や急加速時の燃圧の立ち上がり、また燃料ポンプを高稼働で連続使用する事のへの耐久性を考えて強化タイプに交換した。


純正ケースを利用して中身のロッドを交換するリーズナブルなタイプの強化ポンプは何れも似た様な構造なのだが、特殊コーティングを施していないKMD製の初期型は燃料漏れを起こしたことがあり、今回はＡｕｔotech社製を選んだ。

ポンプを強化すると製品に拠ってはカムとカムフォロアの当りが強くなりカムフォロアを破損させてしまう恐れがある。

また破損時にカムの当り面に傷が付いてしまうと新しく交換したカムフォロアに傷を付けて再び破損しやすくなるのでカム本体の交換が必要になる。

最悪の場合は壊れたカムフォロアの破片がケースやテンショナーを壊しベルトが切れてバルブがシリンダーの頭を突く事もあるのでカムフォロアも強化または対策品に交換する事をお勧めする。

また某社のポンプ自体は良く出来ていてボアも変更され能力的には高いのだが（値段もｗ）

ボアストローク、バネが固い分、カムフォロアに対する当りも強くなるので、よく破損している摸様。

Garrett GT２８７１RやGTX２８６７RタービンとAutotech社製ポンプキットの組合せでも燃圧に全く問題なく最大ブースト２．０ber、４５０HP前後を出している。




関連情報URL：http://autotech.com/prod_engine_fuelinj.htm