
7月に入って夏の暑さが本格化して、連日の猛暑日。
今日も東京の最高気温は37度の予想。
気温が37度になるというのは、人間でも体温超えという厳しい暑さですが、暑いのが苦手なのはクルマも同じ。
個人的に定めている目安として、気温が25度を超えたら12気筒エンジン車に乗るのは控えるようにしています。
信号待ちが多く、アイドリング時間が長い日本の交通事情では30度を超えたら12気筒系は完全アウト。
乗って乗れないことはないと思いますが、走行後はエンジンベイやボンネットを開けて熱を逃してやるなどのケアが必要だと考えています。
その次の段階として、予想最高気温が35度を超えるような日にはLFA、R35、M5 CSなどの500馬力オーバーエンジン搭載車も日中の暑い時間帯の運転は控えるようにしています。
LFAとR35は日本車なので、それほど熱害を気にする必要はないかもしれませんが、それでもやはり最近の夏の酷い暑さの中では、電動ファンが常に回りっぱなし。
エンジンが発する熱のみならず、ラジエターやエアコンのコンデンサーからの熱も相まって、走行後のエンジンルームはチンチンに熱くなっていて素手では迂闊に触れないほど。
こんな状況が樹脂やゴムの配管類、電気系統その他にいいわけがありません。
ということで、そんな暑い日のドライブには、プラグインハイブリッドのスポーツカー、BMW i8。
いまだによく誤解されますが、i8はBEVではなくPHEV。
ドライブトレインは、ミッドマウントの3気筒1500ccのターボエンジンで後輪を駆動、前輪をi3と同じ電気モーターで駆動する4WD。
電池の残量が十分にある時は基本、フロントのモーターだけでFF走行するため、エンジンは熱を発しません。
電動化されているといっても、カーボンモノセルをはじめとして軽量化施策てんこもりのi8の車重は1500kgほど。
都心の一般道ではi3と同スペックのモーターによる走行でも特に不満は感じません。
一方、スポーティーに走りたいときは、アクセルの加減次第でエンジンがかかって、エンジン+モーターで存外、気持ちよく加速します。
1500ccながら230馬力を発揮するハイブーストターボエンジンと、ターボエンジンの弱点をうまく補う電気モーターとの協調で、体感的には3リッターターボ車クラスの加速感です。
熱的には、エンジンがかかったといってもその排気量は所詮1500cc、500馬力オーバーのマルチシリンダーエンジンと比べれば、発する熱量は比べ物になりません。
そのうえ、信号待ちでは当然、エンジン停止。
今思うと、アイドルストップという機能は、エコもさることながら、高性能エンジンの熱害対策のためにこそ必要な機能なのかもしれません。
ということで、暑い夏が過ぎ去るまではi8が活躍してくれそうです。
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2024/07/07 04:04:12