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2026年08月02日 イイね!

GRスープラの第一印象

GRスープラの第一印象先週の日曜日に納車されたGRスープラA90 Final edition、この一週間で2回の慣らし運転ツーリングで1000キロ弱走った第一印象。

ポジティブな印象で真っ先に挙げたいのはMTのギア比。
アウトバーンのある国、ドイツのBMW Z4と兄弟車とのことで、その他の欧州スポーツカー同様に全体にロングなギア比を予想していたけれど、日本の一般道でもたびたび5速に入る低めのギア比設定。
お利口さんなAT全盛のこの時代にわざわざ不便なMTを選択するのだから、燃費や快適性よりも、たくさんシフトチェンジしてクルマを思い通りに操作することを楽しみたい。
どこぞのスーパーカーメーカーが最近発表した「なんちゃってMT」と違って、ちゃんとシフトノブからエンジンの息吹も感じられる。
BMWのストレート6の心地いい回転フィーリングとサウンドを楽しみながらコキコキと小気味いいシフトチェンジを楽しめるのはとても嬉しい。

一方で、一番ネガティブに感じたのはドライビングポジション。
納車された時のシートポジションがまずもってスポーツカーのそれとは言い難い。
このモデルの商品性のウリの一つとなっているレカロのシートもイマイチ。


スポーツカーなら、運転中のクルマとの一体感は生命線。
そのためのドライビングポジションは一丁目一番地であるはず。
納車時のシートポジションではヒップポイントが高く、シートバックも起き気味。
どうにも我慢ならないので、最初の慣らし運転の帰り道に、行きつけのショップに緊急ピットインしてサイドステー後ろ側のシート取り付け位置を下げてみるも、まだ足りないくらい。

また、世界的一流品のレカロに難癖つけるのには少し勇気が必要だけど、フルバケだというのにたいして体のサポートがいいわけでもなく、パッドも変に固くて背中が痛くなる。
同じレカロでも35GT-Rに装着しているRMSにはそんな印象は皆無だった。



もう一点、センターアームレストが高く、2→3、4→5のシフトアップの時に肘の外側があたって操作しづらい。



もし自分がこのクルマを作るメンバーの一員だったとしたら、これらの点については真っ先に指摘して、絶対に譲らないと思う。
それは、これまで経験してきた世界の一流のスポーツカーたちにそんな前例はなかったから。
911もNSXもS2000も、ひとたびシートに身を沈めれば、両手両足はごく自然に「あるべき場所」に据わり、操作に何の障害も違和感もない。



30年以上も前に作られたNSX-RやタイプSに備わるバケットシートに座ってみてもらえればすぐにわかること。





こういうあたりが、やっぱりトヨタの車だなぁと感じる部分。
ありもののクルマに、標準車と差別化するためのデコレーション、後付けの補強、有名社外品の足回りにシート、太いホイールと喰いつくと評判のタイヤ。
スポーツカーの精神性ではなく、商品性での勝負。
スポーツカーを作る人たちの中に、シートポジションや操作性にこだわる人はいなかったのか。
それとも、思ってはいたけれど、何らかの理由でその意見が取り上げられることはなかったのか。。。

とはいえ、ベースになっているBMWのシャシーの剛性感とエンジンのフィーリングのおかげで走りの質自体は悪くないと思っています。
そのほかにも感じたPros Consがたくさんあるので、それらはもっともっと走り込んでから、いつかクルマレビューにポストしたいと思います。



Posted at 2026/08/02 12:25:52 | コメント(3) | トラックバック(0)
2026年07月26日 イイね!

生涯最後のクルマ???

生涯最後のクルマ???昨日、GRスープラが納車になった。
ここしばらくはカーセンサーで出会った中古車を買うことが多かったので、ディーラーで新車を買うのは久しぶり。

若い頃、自動車は5年か10万キロ、早い人なら毎車検ごとに買い替えるのが定番の耐久消費財だった。
その後、自動車を取り巻く技術が発展・発達、性能や品質が飛躍的に向上して、実質的な耐用年数はどんどん延びた。
10年、10万キロくらいなら何の不安も不満もなく長持ちできるようになっている。

そんな昨今、とうとうこの人生も還暦が視野に入ってきて、いつの頃からか、もしかすると今度買う車が自分の人生で最後のクルマかもと考えるようになった。

自分がそんなことを呟くたび、クルマ道楽に理解のある妻は「そんなこと言っていても、きっとまた素敵なクルマとの出会いがありますよ。」と言ってくれる。

でも、「寄る年波には誰も敵わない。」
今後、たとえそんな素敵なクルマと出会えたとしても、いつまでもその素敵さを引き出せる自分であり続けるのは不可能。
ましてや前後の空力デバイスにカップタイヤ、リクライニング不可のバケットシート装備のスポーツカーを、あとどのくらい思う通りに振り回すことができるだろうか。

クルマは、走らせてこそ。
素敵なクルマづくりに日々没頭している人たちの、想いのこもった作品を味わい尽くすべく、1kmでも多くたくさん走り回ろう。


Posted at 2026/07/27 08:40:27 | コメント(8) | トラックバック(0)
2026年07月15日 イイね!

ピークカーの一台

ピークカーの一台このクルマもまた、ピークカー(注:自動車の進化、魅力、またはアナログな運転の楽しさが「頂点」に達した時代)の一台だと考えている。
よもやもうこのクルマを超える純エンジン車のホンダ製ファミリーカーは現れまい。
このクルマを作り上げたチーフエンジニアとその開発チームもまた、偉大な仕事をしたものだと心底から敬服する。
ファミリーカーは、スポーツカーのように街中で目立つこともなく、スーパーカーのようにメディアでたびたび話題になることもない。
しかし、そこには利用者の日々の日常に寄り添った機能性を実現する創意と工夫、そして確かな自動車エンジニアリングが存在する。
スポーツカーやスーパーカーほど取り沙汰されることはないけれど、このクルマにもやはり込められた魂を感じる。
それはまさに、創業者である本田宗一郎から連綿と続くホンダスピリットなのだと思う。

2014年、我が家の三人目の子どもである長男が誕生したことをきっかけに購入して、早、12年。その長男も来年は中学生。
現在、オドメーターも10万キロ超。これまで大きな故障や目立った性能劣化もなく、今後の所有継続にあたって特段の不満も不安もない。
いつか子どもたちが独り立ちしていって、妻と二人きりになってしまうその日まで、まだまだ我が家のファーストカーとして活躍していってくれることと思う。
Posted at 2026/07/15 06:15:01 | コメント(3) | クルマレビュー
2026年07月04日 イイね!

運転体験価値と所有体験価値

運転体験価値と所有体験価値これまで様々な車やバイクを経験してきて、車やバイクには運転体験の価値を提供することを目指したものと、所有する価値を提供することを目指したものに大きく二分できると考えている。



たとえば、ポルシェは運転体験の価値寄りで、フェラーリは所有する体験価値寄りという風に。
当然、おのおのの車が提供する価値の方向性によって、それらを好みとするオーナー層の性質も異なってくる。



運転体験価値を追求するオーナーたちは、車についての話題がハンドリングやエンジンフィールなど乗り味についてになるが、車の所有体験価値を志向するオーナー層は、その車の希少性やカタログ上のスペック、オーナーズイベントの内容などになる。

なお、これはどのメーカーや車が優れているかという話ではなく、消費者が代金を払ってその対価として何を求めるかによるもの。

ちなみに、昨今の車はどれも、自動車としての性能が非常に高いレベルに達し、ほぼ飽和していると言ってもいい水準なので、運転体験価値を求めるオーナー層がクルマごとの価値の差異性を実感するためには、相応する自動車についての深い造詣とそれなりの運転技能が必要になる。
したがって、自動車メーカーがこだわって運転体験価値を追求した車を作ったとしても、その車の運転体験価値を意図した通りに顧客に感じてもらうのはとても難しいと思う。



そんな状況から、近年、メーカーはマイノリティ向けの運転体験価値よりも、マジョリティに理屈でわかりやすい所有体験価値を訴求する傾向になっているのではないだろうか。



LFA、911、NSX、S2000など、究極に近い運転体験価値を持つ車を好む自分にとって、最近発表されるスポーツカーが感性に刺さらない理由、論理をそんな風に考察してみている。
Posted at 2026/07/04 14:53:13 | コメント(2) | トラックバック(0)
2026年06月29日 イイね!

Ferrari Luceを見て思うこと。

Ferrari Luceを見て思うこと。最近、多方面でカッコ悪いと散々言われているフェラーリ ルーチェ。
自分自身もこれに直感的に惹かれるか?と問われれば、その答えはNo。
でも、ふと脳裏に浮かんだのは、もしかしたらフェラーリは確信犯的にこのモデルを市場に投入するのかもしれないということ。

以前、世界のハイエンドフェラーリオーナーが集うイベントに参加していた時、当然にも参加者の平均年齢は高めだった。
そのイベントは当初、オーナードライバーを前提とした技術的実験の場と言われていたけれど、次第にセールス&マーケティング的な要素を帯びてくる。
イベント中、意図的に女性や比較的年齢の若い参加者をフィーチャーして撮影しメディアへの露出が進んだ。
すごく印象に残っている出来事は、ある時、それまですべてのスペチアーレを購入してきた、まさに重鎮と言われるような高齢の参加者にラ・フェラーリアペルタが割り当てられず、彼が「フェラーリの恩知らずめ!」と、それ以降、イベントに参加しなくなってしまったこと。
振り返ると、もうずいぶんと前からフェラーリはオーナー層の若返りを図りたかったのだと推察する。

自分的にも最近、フェラーリをはじめとするスーパーカーへのイメージが沈滞するようになったのは、車自体もさることながら、そのオーナー像の影響も大きい。
シュッとしてないオッサンがビカビカのスーパーカーをこれ見よがしに転がす様子は、若い頃に非モテだったオッサンが人生の終盤にふと大金を手に入れて、親子ほど歳の差がある若い女子をはべらせているあの姿とイメージが重なってしまう。



フェラーリは、そういう購買力があって商売にはなるけど中期的にブランドイメージをミスリードしてしまうような「オールドタイプ」のオーナー層ではなく、これからの時代の「ニュータイプ」オーナー層を発掘しようとしているのではないか。
Windows PCでエクセルやパワポ使ってありきたりな仕事しているオジさんじゃなく、Appleや生成AIを使いこなして身を立てているこれからの時代のオーナーを。
ルーチェが一億だと言われても、余裕で「コレ、今っぽくていいかも!」となるProspective customerを。
ルーチェは、そんな未来のフェラーリオーナーを見出すためのリトマス試験紙なのかもしれない。。。

そんなことをふと考えた自分もまたオールドタイプなのだけど。(苦笑)
Posted at 2026/06/29 17:22:45 | コメント(2) | トラックバック(0)

プロフィール

「今朝は、2年前に体を壊してしまって以来、かなりご無沙汰になってしまっていたサーキットウェポンのメンテ。
ブレーキフルードの色もすっかり茶色くなってしまっていた。(汗)
梅雨の天気と相談しながら久しぶりに乗りに行こう。」
何シテル?   07/05 09:46
ドライブとボウリングが好き、愛すべき3人の子どもたちの父親です。 二十歳で免許を取って以来、ずっとクルマのために働いてきたような人生です。 大袈裟ではなく、生...
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