
先週の日曜日に納車されたGRスープラA90 Final edition、この一週間で2回の慣らし運転ツーリングで1000キロ弱走った第一印象。
ポジティブな印象で真っ先に挙げたいのはMTのギア比。
アウトバーンのある国、ドイツのBMW Z4と兄弟車とのことで、その他の欧州スポーツカー同様に全体にロングなギア比を予想していたけれど、日本の一般道でもたびたび5速に入る低めのギア比設定。
お利口さんなAT全盛のこの時代にわざわざ不便なMTを選択するのだから、燃費や快適性よりも、たくさんシフトチェンジしてクルマを思い通りに操作することを楽しみたい。
どこぞのスーパーカーメーカーが最近発表した「なんちゃってMT」と違って、ちゃんとシフトノブからエンジンの息吹も感じられる。
BMWのストレート6の心地いい回転フィーリングとサウンドを楽しみながらコキコキと小気味いいシフトチェンジを楽しめるのはとても嬉しい。
一方で、一番ネガティブに感じたのはドライビングポジション。
納車された時のシートポジションがまずもってスポーツカーのそれとは言い難い。
このモデルの商品性のウリの一つとなっているレカロのシートもイマイチ。

スポーツカーなら、運転中のクルマとの一体感は生命線。
そのためのドライビングポジションは一丁目一番地であるはず。
納車時のシートポジションではヒップポイントが高く、シートバックも起き気味。
どうにも我慢ならないので、最初の慣らし運転の帰り道に、行きつけのショップに緊急ピットインしてサイドステー後ろ側のシート取り付け位置を下げてみるも、まだ足りないくらい。
また、世界的一流品のレカロに難癖つけるのには少し勇気が必要だけど、フルバケだというのにたいして体のサポートがいいわけでもなく、パッドも変に固くて背中が痛くなる。
同じレカロでも35GT-Rに装着しているRMSにはそんな印象は皆無だった。
もう一点、センターアームレストが高く、2→3、4→5のシフトアップの時に肘の外側があたって操作しづらい。
もし自分がこのクルマを作るメンバーの一員だったとしたら、これらの点については真っ先に指摘して、絶対に譲らないと思う。
それは、これまで経験してきた世界の一流のスポーツカーたちにそんな前例はなかったから。
911もNSXもS2000も、ひとたびシートに身を沈めれば、両手両足はごく自然に「あるべき場所」に据わり、操作に何の障害も違和感もない。
30年以上も前に作られたNSX-RやタイプSに備わるバケットシートに座ってみてもらえればすぐにわかること。
こういうあたりが、やっぱりトヨタの車だなぁと感じる部分。
ありもののクルマに、標準車と差別化するためのデコレーション、後付けの補強、有名社外品の足回りにシート、太いホイールと喰いつくと評判のタイヤ。
スポーツカーの精神性ではなく、商品性での勝負。
スポーツカーを作る人たちの中に、シートポジションや操作性にこだわる人はいなかったのか。
それとも、思ってはいたけれど、何らかの理由でその意見が取り上げられることはなかったのか。。。
とはいえ、ベースになっているBMWのシャシーの剛性感とエンジンのフィーリングのおかげで走りの質自体は悪くないと思っています。
そのほかにも感じたPros Consがたくさんあるので、それらはもっともっと走り込んでから、いつかクルマレビューにポストしたいと思います。
Posted at 2026/08/02 12:25:52 | |
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