6月から早くも真夏の陽気となり家庭菜園は順調。秋まで息切れしないといいのですが。
ミニトマトは堰を切ったように次々、キュウリも1本目を収穫。ピーマンを昨日収穫。形が歪なのは水気不足が原因の模様。毎日1回では足りない?試行錯誤が楽しい趣味です。
さて、オイルについて考える。
DIYやらのんびり下道旅やら書いているそれぃゆのブログにしては硬派(?)な題材です。
ちゃんとオイル管理されてる方には今更な内容ではあります(;´∀`)
私なりの解釈で間違っているかもしれませんので。
私のオイル交換サイクル、ベースに3月と9月にディーラーでの点検です。メンテパックに加入しているので、オイル交換とオイルフィルタ交換を実施。
月1000~2000km走るのが定例(年間17000km前後)なので、半年で5000kmは超えてしまう。
ということで、6月と12月頃にオートバックスでオイル交換しています。結果四半期に1度です。
メンテナンス会員になっていると、オイル購入で交換工賃無料なのがうれしいですね。
車両に設定しているメンテナンス項目で4000kmでアラートが出るように。
5000kmに達するまでにオイル交換ができるよう調整しています。
調整しているといっても、通勤とレジャーでだいだい交換サイクルに達するようになっています。
さて、これまで書いたとおりですがイマドキの車に4000kmだの5000kmだのでオイル交換が必要なのか。
ましてやサーキット走行などもしない、さらに言えばe-POWERにおいては基本的に一定の回転数を上回ることがない(E13ノートでは2400rpm)、そんな車に?
メーカーHPや取説には目安が書いてあります。

なんと通常使用であれば15000kmも交換しなくていいらしい…。
こういったものってマージンとって早めにとか少なめにとか書いてあるものだと思うんですが、エンジンやオイルの技術に進歩の結果でしょうか。
とはいえ、冬場にこんなになっちゃうオイルを放置できません┐(´д`)┌
使うオイル選びの話、オイルの規格とか粘度については詳しい解説がいくらでもあるのでここでは割愛。
ここではオイルの原料について考えます。ディーラーでは先ほどの記載のとおり日産純正SNストロングセーブXが使用されています。これについては後述。
改めて原料、エンジンオイルの作り方はざっくり言うとベースオイルに添加剤を混ぜる。味噌汁みたいなもんで、水(ベース)にだしや味噌(添加剤)を加えて作る。具は置いといて(; ・`д・´)
「全合成オイル」と言われているオイルとは何か。なんだか全合成>部分合成>鉱物油みたいなイメージを持っていました。間違ってはいないのですが。
これまでは「とりあえず全合成ならなんでもいいでしょ」と、そのとき手ごろなオイル選びをしていました。
ここでさっきのベースオイルに戻ります。
全合成オイルって何でできている?全合成ってなに?
規格の話はしないと言っておきながらカテゴリだけ示します。
ベースオイルの定義としてグループⅠ~Ⅴの5段階に分類され、
グループⅠ…鉱物油
グループⅡ…グループⅠを精製したもの
グループⅢ…グループⅡをさらに精製したもの
グループⅣ…PAOなどの化学合成由来
グループⅤ…その他の部類(エステルなど)
グループⅠ~Ⅲはいずれも鉱物油由来で、硫黄成分や飽和脂肪酸、粘度指数の違いにより3段階にわかれます。
基本的に性能はⅠ<Ⅱ<Ⅲ<Ⅳ。Ⅴはその他なので必ずしもⅣを上回るとは限りません。
「全合成オイル」を名乗る条件、
グループⅢ以上であること。鉱物油からできてるのに全合成を名乗れるの!?そうなんです。
グループⅢとされるベースオイルは、グループⅠ(Ⅱ)から不純物を取り除き精製して作った「VHVI」と呼ばれるものが大半です。
海水(原油)から塩分や不純物を除去(精製)して透明な水(VHVI)になったとしても、それが海水から作った水であることに変わりはなのと同じです。
一例として、カー用品店で販売されているカストロール EDGE(0W-20)のデータシートを見てみると、「鉱油 90-100(%)」の記載があります。ほぼ鉱物油由来。
カストロール EDGE SDS
続いてMobil1(0W-20)のデータシートを見てみると「鉱油 20-30(%)」の記載があります。少なくとも70%は鉱物油以外の成分でできている。
Mobil1 SDS
商品ランクが下になるMobil Super3000。これも合成油ですが「鉱油 90(%)以上」。
Mobil Super3000 SDS
こうして3つの製品を見比べるだけでも、その原料の違いがお分かりいただけたかと思います。
あえて話がややこしくなることを言うと、シェルのオイルはGTLという方法でベースオイルを作っています。GTLとは「Gas to Liquid」の略で、天然ガスを液体化してベースオイルを作る。天然ガスの主成分がメタンですから、鉱物油(原油)のように硫黄や窒素成分を含まないのでクリーンなベースオイルが作れます。不純物が少ないということです。これもグループⅢに分類されますが、グループⅣ相当の性能を持ち合わせる面もあります。
最近見かけるようになったシェル Helix FUELSAVE。データシートによると「鉱油 1-10(%)」、こうしてみても不純物が少ないのではないかと伺えます。
シェル Helix FUELSAVE SDS
ちなみに1段下の商品グレードでシェル Helix Cityという製品のデータシート。
シェルとしてはこの製品を部分合成油としていますが、「鉱油 20-30(%)」との記載。さっきのMobil1も同じ割合でしたね。この辺はメーカーの思想が見え隠れします。
シェル Helix City SDS
なぜ話をややこしくしてまでシェルのGTLを持ち出したか。ベースオイルの章初めにお話しした日産純正SNストロングセーブX、これシェル製なんです!
他スズキやトヨタも同様らしいのですが、純正だからってバカにできない性能を持ち合わせている。
この間6月にオイル交換したとき、上記のベースオイル知識を得てから初めてでしたが、シェル Helix FUELSAVEを発見したのでチョイス。

決して価格高いわけではなく、売り文句は「不純物を99.5%含まない」。
使ってみた感じ、振動が減って静かになったのはオイル交換したから当然です。
冒頭に述べたとおり、普段使いで5000km以内に交換するなら違いはさほどないでしょう。
今回はベースオイルに着目したオイル選びを考察しました。リンクを載せていますが、SDS(セーフティデータシート)にそのオイルのモロモロが書いてあるので気になる方は調べてみてはいかがでしょうか。
VHVIだからといって品質が悪いかというとそうではなく、GTLが万能かというとそうではないかもしれません。きちんと定められた規格や仕様に合致した製品です。グループ〇はあくまで分類です。
また今回は添加剤などその他の要素を無視しています。メーカーにより思想があるだろうし、消費者もこだわり出せば宗教的な世界になり得ます。
時間の経過や走行距離を重ねれば劣化するのはオイルである限り宿命です。
車両の年式や用途によって必要なオイルは当然異なります。
オイル交換も気持ちの問題ってのがありますね。環境や使い方もありますから、各々の事情に合わせて必要ならプロに相談!
<余談>
先日寿命を迎えたタブレットの代替が難航…。
最近の新しいタブレットはゲーミング性能が重視され画面もデカく、おのずと価格も高い。
ハイドラ用なのでそんな高性能も大画面も必要ないのです。
中古はどうかというと、最近のトレンドの裏返しで「android7なのに1万円もするの…」「お、サイズ感年式がいい感じ?うわキズだらけ!」の2択です。
さらに言えば位置情報を利用するのでセンサーが必須です。GPS以外の衛星にも対応していると嬉しい。
聞いたこともない中華製品には手を出したくないし、それほどの予算はないしいつ代替できるやら🤔
