
就職時、正確な時計が必要だという事でクオーツ時計を購入しました。
それがタグ・ホイヤーのs/elシリーズの一品で、いまはLINKシリーズとして少しデザインを変えて続いているモデルです。
当時正確さはクオーツ一択でしたが、今なら電波時計、GPS時計のほうが正確でしょうね。
s/elは当時人気モデルで、ブレスレットのS形の駒が作るデザイン、多くの人がしていました。
模造品も多く、今40代以上の現役世代なら、このブレスレットのデザイン、目にしたことくらいはあると思います。
ただこのs/elモデルは、今ではほとんどだれもしていません。
長く使っているといろいろ不具合が多いからで、要するにグランドセイコーやロレックスみたいな「一生もの」のレベルにはないんですね。
購入して即、ブレスレットの留め金が甘くなって交換(これは無料)、4年目くらいにムーブメントが故障(5~6万円と記憶)。
その後、2年前にはブレスレットを繋ぎ止めるピンが甘くなって新替(4万)。
そして今回ですが、またも時刻がずれるようになり、修理が必要になってきました。
ここまで来ると、機能、性能でも、また信頼性の面でも使い続ける理由はないわけです。
ですが、人間には道具に対する愛着という、理屈に合わない感情があって邪魔をする。
道具は、道具としての使命をおびて誕生します。
したがって、その用途に応じて相応に使い倒すことが道具の幸せにつながると信じてます。
腕時計に限らず、女房(!)でも車でも、気に入ったものを手に入れ使い続けるのがわたしの主義です。
ですのでこの時計も、当初与えられた使命は果たし故障に至ったわけで、もう手放したっていいはずです。
クルマについては、これまで大きな故障に遭遇はしておりませんが、道具の特性とわたしの用途に合わなくなることが主に手放す理由でした。
どの車も、わたし個人が気に入って手に入れたものばかりですが、買い替える際、探せばその用途に応じて魅力のあるモデルがありました。
ところが、腕時計については、ホイヤーの買い替えを思い至らせるほどの製品と出会わなかった。
複数所有しシーンによって付け替えるという、誰でもするようなこともしていいのに、そんな出会いも今もってない。
身に着け、共に50か国は旅した同志なので、結果的に一穴主義(!)で今に至るというわけです(笑)
今回も、前回のブレスレット新替時(この時もよく新品が在庫されていたと驚いたものですが)同様、銀座のホイヤー旗艦店に相談に行きました。
で、オーバーホールだと。
今ホイヤーはヴィトンのグループに属していて、修理に預かった時計は見積もりもメールとネットで知らせが来て、修理にGOという事であればクレジットで決算できます。
また、日を追うごとに修繕の進捗が知らされてきますので、今までブラックボックスだった修理風景が何となく見えるように感じました。
丁寧に作業してくれている感、この演出がうまいですね。
今回の修繕は税抜きで4万5000円・・・たかがクオーツの修理・・・送料は無料とのことですが当たり前じゃ、といいたいところですが、言いません(笑)
修繕中の時計は「親分、今度こそお役御免にしてくださいよ」と言っているよう。
預けて3週間あまり、ようやく修繕を終えたホイヤーが戻ってきました。
お前よりほかにいいのが無いんだよ・・・開封してそんな風に伝えました。
クルマ、今のオールロードは、子供の図体が大きくなるまでは使えるでしょう。
でもクリティカルな故障がなければ、ずっと乗っていてもいいですね。
でもでも、引退後は、またレジェンドクーペ(スキーをしなければ本当に長く乗っていたかった車でした)のような、大きなクーペに乗りたいですね。
A7に2ドアクーペが出なければ、6シリーズの四駆かX6なんかもいいですね。
豊かな老後のため、明日からまた、この時計をつけてがんばります。
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Posted at
2015/07/17 06:04:55