SCUD INTEGRAL POWER 木村自動車 SCUD 吸気濾過システムBOAセット  

名古屋の木村自動車商会さんにて数多くのレビューでその効果の大きさに驚きの声が上がるSCUD吸気濾過システム&BOAセットを装着しました。

まずscud本体を付けて感動し、効果が倍になるというBOAを装着して二度感動するというプロセスを踏む方が多いようですが、頻繁には通いにくい大阪〜名古屋の距離もあり、一度に両方装着したので２倍の感動を味わうことになりました（笑）

SCUDの一番の効果は全回転域でのトルク増大とのことですが、もう発進してすぐに力強いトルク感を感じます。小さなカプチーノがさらにギュっと密度感を増した感じ。
「トルク感」という主観的な言葉ではわかりにくいですが右足（アクセル）を一切使わず左足だけでごく丁寧にクラッチを繋いだらエンストせずにアイドリングのまま発進ができる、というとその凄さがわかっていただけるでしょうか。

高回転域も以前は6,000回転を超えてからはガーッと甲高い音ばかりが上がってパワー感がついて来ませんでしたが7,000回転を超えてもブロオッと太い音とともにパワーが盛り上がり、うっかりピークを感じないまま踏み続けるとあっという間に8,500のレッドゾーンに飛び込んで行きます。

これは名古屋からの帰途、高速をノンストップで巡航なんてもったいない！
しばらくは下道でのストップ＆ゴーを楽しみましたが信号ダッシュのたびに「すんばらし（笑）！」と叫ぶのに疲れて岐阜あたりで高速に乗ったらさらに感動することに…

これまでカプチーノの５速は高速道路巡航時にエンジン回転を減らして燃費を稼ぐモード（オーバートップ）と認識し、追い越しなどの加速時は４速、巡航で５速を選択していましたがSCUDの威力で５速のままターボの力を借りてグングン加速が出来るのです。
昨今の高速は大型トラックが100キロ未満の速度で追い越しをかけていることが多く加減速を強いられますが60キロあたりから100キロ超を５速に入れたまま何のかったるさも感じず走れました。

SCUDのレビューにはロードスターやコペン、フィアットやアバルトなど多くの車種がある中で、とりわけ前期型EA11Rカプチーノにおける評価が高いと感じます。

その理由ですが、後期のK6Aに比べて明らかに高回転型のF6Aを搭載するEA11Rは低速トルクの細さがある種弱点です。
息子などは我が家にあるカプチーノを運転したさにマニュアルで免許を取ったのにいざ運転させるとエンストを繰り返し坂道発進の怖さなどから運転したがらなくなりました。
私などは常に3,000回転超を使うような回し方をして高回転型エンジンを楽しんでいますが（そのため市街地ではほぼ４速に入らない）一般的には燃費のこともあり、そこまで「回す」使い方をするという発想はないでしょう。

また、カプチーノのミッションは1、2速のシンクロが弱くタイヤが回っているうちはなかなかローに入りにくいというのもよく言われる弱点です。信号などでの停止寸前からの再加速時などにエンジンに負荷をかける2、3速からの加速にはストレスを感じますがscudによるトルクの増大はその罪悪感から解放してくれます。
低くて少々迫力を増すエンジン音も脱軽乗用車感があります。

SCUDはまさにEA11Rカプチーノのためのテクノロジーと言えるのではないでしょうか。

あと、音ですが、取り外したHKSの毒キノコでは派手に鳴っていたシュパー、パッシューというブローオフの音は少しマイルドになりましたが、これ見良がし感がなくて好ましいと感じます。

SCUDの性能に自信をお持ちの木村自動車社長さんは商売というよりも「またSCUDのファンが増える(^^)」と嬉しそうでした。