
1994年
#12 カルソニックプリメーラ 星野 一義
hpi / MIRAGE 8462
CALSONIC PRIMERA (#12) 1994 JTCC

1994年 インターTEC
富士で優勝した姿をモデル化したhpi。丁寧な仕上げで今でもボディがテカテカヌメヌメしてます
各所のマリノス君キャラマークやロゴでちょっぴり鮮やかです
カルソニックカラーでIMPULの文字もありますが、94年シーズンはホシノレーシングでは無くニスモからのエントリー
ハセミスポーツのカストロールも同様

鋭意製作中の2台

京商 1/43 No. 03312C
no.12 CALSONIC PRIMERA 1994 -Marinos-
手前のは
京商製1/64カルソニックミニカーコレクション
2番目が京商製
上がhpi製で、マリノス仕様同士の比較

京商 1/43 No. 03312E
no.12 CALSONIC PRIMERA プレシーズンテストカー
京商からは数種類出てますが、このミニカーはニスモがシーズン開幕前に鈴鹿で行ったテスト時仕様。
マリノス仕様との違いは、
・クリアなフロントウィンカー
・サイドのゼッケンが黒字の「NISSAN」
・クォーターパネルの 「ICHIKOH」と
・トランクリッドの 「CALSONIC PRIMERA」 の文字が無い等・・・

京商 No. 03312A
no.12 CALSONIC PRIMERA
これは京商プリメーラのレース仕様として最初に発売されたいわゆるカルソニックの通常版。
特徴は、
・JTCC公式のサイドゼッケン
・黄色ベースに黒字で書かれたドライバーネーム
・プレテスト同様クリアのウィンカー。つまり第1ラウンド 大分阿蘇(オートポリス)と第2ラウンド SUGOとなります

1994年 十勝
第3ラウンド 十勝からは、全体的にマーキングが変化したカストロールプリメーラほどではないですが、同時に変わった部分があります
・オレンジのフロントウィンカー
・GTタイプのサイドミラーへ変更
《1994年 星野の戦績》
優勝はインターTECの第17戦での1回のみ。
他には美祢での第9戦で12周目、第10戦は10周目に最速ベストラップを出してます(レース結果はともに16位)
大分阿蘇の第1戦、SUGOの第4戦、鈴鹿の第7戦で3位を1回ずつ
TI英田の第11戦で4位になってます。
筑波の予選では派手にクラッシュをしてしまい、急遽予備車両を手配(※JTCCはTカー禁止だが予選は別)。
徹夜でセッティングを仕上げレースに挑んだが、本戦でも多重クラッシュに巻き込まれ長谷見とともにリタイアとなってしまいました
ニスモは2日間で3台を失い、次の仙台戦を一旦欠場して最終戦富士にどうにか2台の新車を準備する事となります。(当然再利用するパーツもあるだろうが単純計算すると5台分の余計な損失)
そして令和になってignition modelがプリメーラ出すとは

まずは1994年インターTEC仕様を静岡ホビーショーで限定販売。
試作画像だとhpiのフロントグリルにあった挽物のジャッキのカップリングジョイントを再現してないし、何よりこれ実質の再販みたいなもんだよなぁ~。あんま嬉しかない・・・
なんて思ってたら、ドライバー星野一義のサイン入り(印刷)ボックス仕様。
おまけにご本人を3Dスキャンした1/43ブロンズ像的ダイキャストフィギュアのオマケ付き。(お値段¥18,000-也)
しかも実製品はジャッキジョイントもしっかり付いてました。流石です!
でも九州から静岡ホビーショーなんてそう簡単に行けないので、ホビーショー後にweb販売されたものを入手。その日の夜にもう1つ買っとこうかな?なんて思ったら既に半日で完売してた。やっぱカルソニックカラーは大人気だな

1/43 ignition model 1848
CALSONIC PRIMERA (#12) 1994 JTCC INTERTEC FUJI
ホビーショーでは80台の予定が希望者が多くて100台ほど販売したらしい

アナウンスでは新規造形!みたいに謳っているのでhpiとの違いを探すが同じモノにしか見えないな
フロントバンパーの造形やウォッシャーノズルなど新ignitionの方がクッキリしてるけど旧hpiがたっぷりクリアー掛けてある為、ディティールがツブれてるだけのようだし。
内装パーツなんか明らかに同じ物。ロールケージの取り付けが違ってるけど組み付けミスしただけに見える。

でも新しいミニカーが出るのは良い事。
遅れてカストロールのSUGO仕様も発売(こっちもhpiと丸被りで有り難みは無いけどガラス浮き問題から当分解放される訳だし、そりゃ買うしかないだろ)。
でも、そんな事より今回の本命はカルソニックの十勝仕様が発売されること。
インターTEC仕様との違いは、
・マリノスじゃない
・ガラスのドライバー名が黄燈色ベース
・GTタイプのサイドミラー
・フロントリップに 「ICHICOH」 ロゴ無し
レジン製1994カルソニックプリメーラ初の標準型タイプなので嬉しい限り
これで京商と組み合わせれば
・鈴鹿プレシーズンテスト(京商)
・大分阿蘇&SUGO(京商)
・十勝(ignition)
・インターTEC(京商、hpi、ignition)
が揃います
ちなみにこの十勝のバンパーに「ICHIKOH」 を入れれば、鈴鹿~MINE~TI英田になります(外観だけ。ボディは鈴鹿からかなり改修され車高が下がってる)

1994年カルソニックプリメーラだけでこんなに・・・(奥が鏡だが)
未だ1/43でP10プリメーラが売れるのが分かったんだし唯一出てない1995年の長谷見ユニシアジェックスもご検討いただきたい所。
何かトミーとの版権問題とかあるのかね?

hpi / MIRAGE 8463
CALSONIC PRIMERA (#12) 1995 JTCC
そして1995年のカルソニックプリメーラ
これも優勝したインターTEC仕様を発売。
P10プリメーラのユーロ系デザインボディに大きなスポイラー&ウイングが欧風スポコンらしく良く似合う。
第2レースの第16戦仕様ですが、前年のマリノスみたいな特徴も無くシーズン中との違いがわかりにくい。
ただ、この年始まったウェイト表示で見分けられます。
第1レースの優勝車+20kg、2位は+10kgのハンデを載せて第2レースを走る。つまり表示があるのは2レース目の2台だけという事です。
ミニカーは+10kgなのでリザルト知らなくても「2レース目をモデル化。そして1レースは2位だった」のがわかります。
プラモやラジコンなど94年車は幾つも商品になってますが、95年車のミニチュアモデルは多分hpi/MIRAGEのコレだけじゃないかな?

1995年 SUGO
この時はサイドミラーが違っててガナドールタイプ
手前にあるのはエアジャッキ用のガスボンベ
ピットだとホイール脱着用の圧搾空気を使う方が早いのだが、スターティンググリッドへも持ち運び容易な窒素ガスのボンベを使います。圧搾空気と違い窒素ガスは水分を含まないので車体の配管、ジャッキ本体が痛まないという利点もある。
カルソニック仕様なのがいいね!。こういう小物自作してミニカーの横に並べるのも有りかな?

1994年だがジャッキアップ中の画像

1995年 鈴鹿 第8戦
1レース目の第7戦は3位

同じく鈴鹿
同じカルソニックでもスカイラインGT-Rとプリメーラとでは当然パワーが段違いなので、富士のラップタイムなどは雲泥の差。
でもコーナリングスピードそのものは軽量なプリメーラの方が速かった話は有名
欧州車を強く意識して設計されたプリメーラは、居住性や足回り性能など車としてのパッケージが完成の域に達している反面、競技となるとトラブル時のコストがかかり効率が悪い
せっかく金銭面が度外視されていたグループAが終わり、より大衆4ドアセダンという規定なのだから廉価なサニーでレースをすべきと云われていた為で、日産も販売面の効果から迎合
そのため2年目シーズンのプリメーラはホシノレーシングとハセミモータースポーツに任せてニスモはサニーに全集中することになる。まぁ結局徐々にコストは度外視されていく結末な訳だけど
《JTCC1995年、星野一義の戦績》
サーキット 天気 結果
第①戦 富士 雲り 6位
第②戦 富士 晴れ 6位
第③戦 SUGO 雲り リタイア
第④戦 SUGO 雲り 6位
第⑤戦 十勝 晴れ リタイア
第⑥戦 十勝 晴れ リタイア
第⑦戦 鈴鹿 雲り 3位
第⑧戦 鈴鹿 雲り 2位
第⑨戦 MINE 雲り 14位
第⑩戦 MINE 雲り リタイア
第⑪戦 TI英田 晴れ 2位
第⑫戦 TI英田 晴れ 2位
第⑬戦 仙台 雲り 6位
第⑭戦 仙台 雲/雨 5位
第⑮戦 インターTEC 晴れ 2位
第⑯戦 インターTEC 晴れ 優勝
前年同様、優勝は1度だけだが表彰台には計6回上がった星野

1995年 インターTEC 第1レース

1994年 SUGO
日本一速い男、ハンドル握ると人が劇変してしまう、まるでこち亀の本田か平日の高速道路で鬼神となるプロボックスの営業マンみたいな人
監督になってもレース中ずっと鬼と化してます
自分が中々優勝できないからって
「JTCCは小っちゃい車でブーブー走って何が面白いのかさっぱりわからんよ」
なんて暴言吐いちゃったりもしてたな
腐っても日本一な男だ
この人シーズンの結果が悪くても優勝賞金が高いインターTECだけは逃さない。歴代で一番優勝が多い
何年だったか忘れたけど(91年?)グループAで星野が優勝インタビューした時、既にシリーズチャンピオンが決定していた長谷見さんの前で「このレース賞金高いんスよね~ウヒヒヒ」とか言ってた。長谷見は翌シーズンに向けたテストを兼ねていたわけでそれでも2位です、凄いね!となってる中、堂々とカネの話をフジテレビの全国放送インタビューで自慢する星野に視聴者がドン引きした事があったな
やっぱり日本一な男だ