2024 ブレーキフルード交換 & キャリパーメンテ 後編
1
―――― 後編 序章 ――――
前編は分解がメインだった
今回の後編は前後キャリパーの↓
①一斉清掃
② 〃 給脂
③ 組付け
④フルード交換
⑤パッドの心出し
という流れだ。
実は
整備中、前後リザーバータンクのダイヤフラム(蓋)が緊急交換となり、
急遽 注文→再分解→完成まで1週間かかってしまった。
おまけに
走行試験でリヤブレーキが効かなかったので
再度エア抜きしたことも 追加しておく。
一発で行かないね・・・
DIYとはてこんなもんだ
ま 最後完成したから良しとしよう。
重ね重ねであるが もしこの記事を参考にされる方は
熟考の上 自己責任でお願いする。
それでは後編スタート↓
2
★前後キャリパー、中性洗剤を水で薄めて、特にピストンと周辺を清掃した。
(キャリパーピストン脱着ツールでピストンを回転させながら、ゴシゴシ清掃した)
※ピストンに汚れ・錆びが残っていると、その後の作業「ピストンのもみもみ作業」でシールをダメにし、ダメになったらブレーキフルードが漏れてくる。
★水道水でそれぞれ洗い流し、エアーブロースプレーで乾燥を促進させた。
3
★乾燥後、ZOILグリスを綿棒につけてピストン部に塗布・給脂開始。
4
★キャリパーピストン脱着ツールを駆使し、ピストン9コを回転させながら給脂する。
(ピストン順番はなし、ピストン側面の全周囲に給脂する)
★キャリパーピストン脱着ツールを駆使し、ピストン9コをキャリパー最奥に押し込んでいく。
(ピストン順番はなし、同一回転方向を維持しながら、握力パワーで最奥まで押し込んでいく
これでピストン側面と内部シールの全周に給脂が行き届き、かつ 「ピストンの もみもみ」効果もあるので
それぞれのピストン摺動が格段に良くなるハズだ)
※リザーバータンク内のフルードが激上昇する 注意。
※「ピストンのもみもみ」は我流である。
※「ピストンのもみもみ」時にピストンに汚れ・錆びがあると、シールをダメにし
ダメになったらブレーキフルードが漏れてくる。
※ピストン9コ全て、握力パワーで最奥まで押し込んだら、タンク内のフルードを排出し、NEWフルードを補給する。
5
★前後キャリパー内をウエス布で清掃する。
(ピストン全9コを最奥まで押し込んだら、余分なグリスはふき取る)
※パーツクリーナーは使用しない、ピストン側面の給脂部分が流れ出て、給脂の意味が無くなる
最悪 内部ゴムシールに薬品によるダメージを与えてしまう。
6
★左右キャリパーのピストン8コ頂部に、ブレーキパッドグリスを給脂する。
(綿棒等で塗布する)
★パッド4枚は キャリパーとケンカするところに、ブレーキパッドグリスを給脂する。
(綿棒等で塗布する)
※ディスク当たり面には、絶対給脂しない。
★パッド4枚を元の状態に復帰する。
(分解前 パッドにマーキングしていたので、正確に 元の定位に収める
ピストンが押し込まれているので、サクサク収まるハズだ)
※パッドは元の場所にを収めないと、ディスクとの当たり面がガラリと変わり、制動力低下間違いなし😨マジ危険だ。
7
★①参照:Rキャリパーのピストン頂部に、ブレーキパッドグリスを給脂する。
(綿棒等で塗布する)
★②参照:パッド2枚は、キャリパーと車体側ブラケット それぞれケンカするところに、ブレーキパッドグリスを給脂する。
(綿棒等で塗布する)
※パッド2枚のディスク当たり面には、絶対給脂しない。
★③参照:パッドマウンティングピンにも給脂、その後 パッド2枚と連結する
(六角レンチでねじ込むが 本締めはまだしない)
8
★①参照:ポジションプレート(仮称)がアルミブラケットにしっかりハマっているか確認する。
(①はハマっていない コレ失くしやすい 注意)
★②参照:ポジションプレート(仮称)とスライドピンボルト摺動面に それぞれ給脂する。
(ポジションプレート(仮称)のパッド当たり面(ケンカするところ)にはパッドグリス(茶)を
スライドピンボルト摺動面にはZOILグリス(赤)を給脂する。
※スライドピンボルトの摺動を阻害するような、モリモリ給脂はしない。
★③参照:キャリパ本体をDISKにのせる。
(写真のようにパッド2枚は最初 垂れ下がりながらもDISKを挟み込み
かつ
④穴位置を合わせながら パッド2枚をピストン方向に導いていく)
★④穴位置が合えば、スライドピンボルトを挿入し手締めする。
※ボルトの本締めはまだしない。
9
●前説明を裏側視線で 突っ込んだ説明↓
★①スライドピンボルトを軸として、キャリパー本体を持ち上げる。
※持ち上げすぎるとホイール塗装面にゴツンと当たるので注意。
★①キャリパー本体を下降させながら
かつ
②にぶら下がっているパッド2枚をポジションプレート(仮称)まで導く。
(パッド2枚がポジションプレート(仮称)に入る手前で
パッド2枚をキャリパー上面(キャリパーの内部 板バネ)にグッと押し上げると
ポジションプレート(仮称)に収まり易い)
★パッド2枚がポジションプレート(仮称)に収まれば、③キャリパマウンティングボルトを定位にねじ込む。
(パッド2枚が定位に収まれば③穴は同軸線になり、ボルト③の挿入が可能となる
パッドがしっかり収まってない場合、③穴は同軸線にならずボルト③の挿入は不可能だ)
10
★Rパッド2枚が定位に収まっているか確認する。
①参照:真上からポジションプレート(仮称)付近を撮影。
②参照:後方からパッドとDISKを撮影。
★Rパッド2枚が定位にあれば組付け(本締め)する。
③参照:④~⑦順にて本締めする、⑧ABSケーブルは定位に固定する。
・締め付けトルク↓
④スライドピンボルト:27Nm
⑤マウンティングボルト:22Nm
⑥パッドマウンティングピン:17Nm
⑦パッドピンプラグ :2.5Nm
11
★Rキャリパーのフルード交換をする。
(車体中央のABSユニットまで長い経路なのでABS無タイプより時間がかかる)
(交換方法はブレーキペダルをしっかり押して、しっかり離す これを何回も繰り返して エア抜きボルトからフルードを抜く古典的要領だ )
(エア抜きボルトから出てくるフルード色が透明に変わっても、さらに5回くらいペダル & メガネレンチ操作(古典的)をしてフルードを入念に交換した。)
※タンク残量には常に注意し、逐次フルードを補給する。
※古典的要領は割愛。
12
★Rキャリパーを左右に手押しし、パッド心出しの下準備をしておく。
(①方向にグッと押してみて、ピストンが縮む動きが手に伝わったら、押し付け停止)
(②方向にそっと押し、Rキャリパーが微軽くグラつきだしたら 下準備終了)
※後で 制動力が効いてくるまでペダルを何回か踏むことになる。
13
★左右ブレンボキャリパーを車体に取り付ける(ボルトは本締めしない)
※キャリパーを定位に移動する際、ホイール塗装にぶつけない。ゴン😨
★左右ブレンボキャリパーのエア抜きボルトからフルード交換を実施。
(先ずは 右側キャリパーのブレーキブリーダーボルトから旧フルードを抜いている
右側キャリパーから交換する理由は、車体中央のABSユニットまで長い経路なのでABS無タイプより時間がかかる
一人で楽にできるのはブレーキレバーのある右側からだと思う。)
(エア抜き方法はブレーキレバーをニギニギしてブリーダーボルトから抜く古典的要領だ 細部割愛)
(ブーキブリーダーボルトから出てくるフルード色が透明に変わっても、
さらに10回くらいレバー&スパナ操作(古典的)をしてフルード液を入念に抜いた。)
※過去記事「2023 ブレーキフルード交換 & キャリパーメンテ」を引用。
※古典的要領細部は割愛。
★フルード交換が終了後、左右キャリパーを一旦 外し、パッド×4を工具等で微広げとく。
※パッドを微広げる目的は、後で パッドを中心出しする為。
★再度 左右キャリパーを取り付け 本締め(39Nm)する。
※キャリパーをタイヤ回転方向に手で圧しながら、ボルトをグイッと締め、次にトルクレンチで本締めする。
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★かさ上げしてるフェンダーを定位に下げ、復帰する。
15
★ABSセンサーケーブルとブレーキホースを元位置に復帰する。
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★Fブレーキパッドの心出しをする。
(片手でホイールを回転させながら、もう片手でブレーキレバーを微ストロークで
握って しっかり離す
握って しっかり離す
〃
〃
〃
を何回も繰り返す。
レバータッチがでたら、パッド中心出しは終了。)
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★Rブレーキパッドの心出しをする。
(片手でホイールを進行方向に回転させながら、もう片手でブレーキペダルを微ストロークで
押して しっかり離す
押して しっかり離す
〃
〃
〃
を何回も繰り返す。
ペダルタッチがでたら、パッド中心出しは終了。)
★Fタイヤ→Rタイヤ順でジャッキダウン
★前後リザーバータンクのフルード量を確認・調整する。
おまけ1
★Fパッドの心出しをしたいのに、フロントスタンドジャッキを保有してない場合↓
敷地内でアイドリング走行しながら、先ずはリヤブレーキが効くか確認、 事後 再発進し、アイドリング走行中にFブレーキレバー操作で、少しずつフルード液をフロント左右キャリパーに送り、ピストン×8を徐々に出す、ブレーキパッド×4がディスクに圧着する手応えが十分きたら、Fパッド芯だしはおわり。
※過去記事「2023 ブレーキフルード交換 & キャリパーメンテ」を引用。
おまけ2
★FとR 全パッドの心出ししたいのに、スタンドジャッキを全く保有してない場合↓
おまけ1を実施後、同理論でRブレーキペダル操作も実施。
※初期制動は効かないので くれぐれも安全な場所で実施する。
とりあえず全行程終了。
ん~
実は
ホントの完成はまだしてなかった。↓
18
分解中にリザーバータンクのダイヤフラムゴム劣化を発見。
即 注文し4日後に配達完了。
リヤスタンドで直立させ、写真の態勢で部品交換。
(奥まっているタンクは、タンクの蓋周辺をセロテープなどで漏れ防止してから
、サブフレーム裏を潜り抜けながら徐々に取り出し、紐で釣っておけば整備しやすい)
これにて ホントの完成となった。
----------- 終 章 -------------
今回の投稿は大いに遅れた。 ゴメンナサイ🙏
「結局 YouTubeに動画投稿した方が早くね・・」
とも思ったのだが、
私の整備手帳スタンスは
「長文化と写真多め」を好む。 準病気
毎回
整備マニュアルを見てない、自己的我流であるが
「ココは危ない、ココは重要、 等々」
お伝えてしてきたつもりであることを 何卒ご理解願いたく
今後も
長くお付き合いのほど お願い申し上げる。
加えて
参考にされる方は、くれぐれも熟考の上、自己責任でお願いする。
それでは
最後まで覗いていただき 感謝ありがとう。
おわり
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