「平成猿蟹合戦図」

最近読書してなかったのですが、今週は仕事が余裕だったので1冊読んだ。

「悪人」の吉田修一著。


新宿で起きた轢き逃げ事件。平凡な暮らしを踏みにじった者たちへの復讐が、すべての始まりだった。長崎から上京した子連れのホステス、事件現場を目撃するバーテン、冴えないホスト、政治家の秘書を志す女、世界的なチェロ奏者、韓国クラブのママ、無実の罪をかぶる元教員の娘、秋田県大館に一人住む老婆…心優しき八人の主人公が、少しの勇気と信じる力で、この国の未来を変える“戦い”に挑んでゆく。希望の見えない現在に一条の光をあてる傑作長編小説。



前半のサスペンス風味から後半はなんだか青春ドラマ風味に（￣◇￣；）

結局最後は割とみんなハッピーな感じ。
ワタシが「悪人」を読んで思い浮かべる風景が灰色だとすると、この作品の風景は黄色かオレンジ。

主人公に関わる人物がみんな良いヒトばかりで（極道ですら根っこの部分はものすごエエ人w）、映画は無理でもコレはコレで連ドラくらいにはなるかもしれない。

「悪人」のインパクトが強かっただけに正直「ん？？？」ですし、スカっとするかどうかは読み手によって全然違うと思いますが、お暇なら図書館で借りてみて下さい。




・・・で、今「悪人」ブログを読み返してみると、インパクトが強かったと言いつつ結構ボロクソ書いとるな、ﾜｼ（汗）