ブレーキマスターエア漏れ修理

最近ブレーキの踏み圧が重く（軽く踏んでも効かない）なりました。これはこれで扱いやすいと思いつつ、自分以外の人が運転した時に「あー！」と危ない事になるし、放置するとマスターバックが壊れ高額修理となります。
また、エンジン停止し一晩放置してエンジンかける前にブレーキペダルを踏むと同じ症状の場合は硬くて踏み込みできなくなります。
とりあえず重症化する前に修理する事にしました。

マスターシリンダーとバックの接続部のシールよりエア漏れしていると予想しました。

また、ココからフルード漏れの痕跡があると、マスターシリンダーのシールも駄目になっている可能性がありますが、今のところ大丈夫そう。
最近？の車種はマスターシリンダーが非分解扱いとなっていてオーバーホールキットがありません。なのでアッシー交換ですが当然高額です。今回は予算的にも厳しいので泣く泣く見送りにしました。

コチラがシールキットです。2000円しない金額でした。親切に取り付け用のグリスがセットになってます。

マスターシリンダーの取り外しです。
タンクのフルードを全て抜き、レベルセンサーのコネクタと配管を外します。フルードは漏れますので、ウエスなどの対策をします。

反対側も配管を外し、マスターシリンダーを固定しているナットを外します。

コチラもマスターシリンダーを固定しているナットを外します。これでマスターシリンダーを配管を避けながら外します。

外した後のマスターバックの状態です。
なんと！錆が発生していました。メンテナンスして正解です！
まだ、初期段階なので800番のペーパーヤスリで錆を取りサビキラーを薄く塗装しました。

少し引きの写真も掲載します。

外したシールです。
カチカチでした。辛うじて割れ目はありませんでした。

せっかくなのでマスターシリンダーを観察します。

グリスの残骸は綺麗に掃除しました。

ピストンは筒状でした。

掃除しながらピストンを触っていると「パコッ」と抜けてしまいました。

まぁ、抜けてしまったものは仕方ないのでコチラも観察です。
ピストン表面には傷などなく、動きもスムーズです。せっかくなので新しいフルードを使って柔らかいブラシで清掃しました。パーツクリーナーはゴムを乾燥などで痛めたくないので使いません。

マスターシリンダーの内側です。
コチラもシールが二つあります。なんか交換出そうですよね。しかし、替えがないので弄らずにフルードで内部を清掃して終わりました。
また、タンク内部もフルードを入れてシャカシャカして黒い汚れを全て洗い流しました。

あとはキットに付属する説明書に従いグリスを二種類塗布してマスターシリンダーを取り付けます。私はシリンダー側にシールを嵌めてからのほうが楽でした。

全てを元の手順で戻ししっかりエア抜きをしました。
テスト走行しましたが、柔らかいブレーキの感触が戻りました。また、二次エアを吸わなくなりアイドリングも安定しました。
最後にパーツリストを掲載しますので、ご参考までに。