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HIうどんの"アテくん" [マツダ アテンザスポーツワゴン]

整備手帳

作業日:2021年5月15日

MSアテンザ純正オイルクーラー取り付け その壱 (加工編)

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目的 チューニング・カスタム
作業 DIY
難易度

中級

作業時間 12時間以上
1
この頃日中は暑いですねぇ~。

この間のサーキットの帰りなんかは、思わずクーラーを入れてしまいましたw

車内はそれで涼しくなりますが、車側からすると、暑くなってきた上にエンジンの冷却と暑がりなオッサンの為にクーラーの発熱も同時に処理しなくてはならない訳で、大変だと思います。

ただ、おとなしく運転しているだけならそんなに気にしないのですが、サーキット走行するにはとても過酷な季節な訳です。

それでもワタシのアテは、ボンネットのダクトのお陰で、サーキットで全開走行しても水温が100度を越える事はあんまり無いです(^^)d

んが、油温の方はクーリングラップを入れても120度より下がる事は無いくらいキビシイです(´Д`)


なら、オイルクーラーを付けなきゃ!

と、言うわけでアレコレ考えますが、オイルクーラーと言っても様々です。

真っ先に思い浮かべるのは、外気でオイルを冷やす空冷式ですね。

メリットとしては、オイル専用のクーラーに走行風を直に当ててオイルを冷やすので、容量次第ではめっちゃ冷やす事が可能です。

ターボ車なんかは純正で付いていますが、チューニングしだいでは容量が足らず、追加したり、そもそも大型なのに交換したりしています。

サーキット走行するならこのタイプですね。

しかし、当然デメリットもあり、オイルクーラーとホース、そしてその容量分のオイルが、ラジエーターより前側のフロントオーバーハングの最も軽くしたい場所に加わるので、個人的には好ましくありません。

そして、かなりのお値段がする事です。


そしてそして、お金を掛けてクーラー付けても、一馬力も上がらないのに重たくなるって事です。。


そしてそして更にそして、寒い時期のオーバークール問題も無視できません。


オイルはある程度温度が上がらないと適正な粘度にならず、たとえ水温が上がっても、油温はまだ低いままって事もあります。

温度が低い時の高負荷走行はオイルポンプにも負荷が掛かり、ゆくゆくはエンジントラブルの元にもなります。

なので、一定の温度以下だとクーラーに流さずにバイパスさせるサーモを付けるのですが、寒い時期はそれでもオーバークールになりがちです。

オーバークールはエンジンに悪いだけでなく、フリクションロスにも繋がり、燃費にも悪影響をもたらします。

サーキット専用車なら確実に暖気させてから走るし、そもそも燃費を気にする人はいないのですが、バリバリ普段でも乗るワタシ的にはホント最悪です。。


そこで、水冷式のオイルクーラーの登場となります。

オイルクーラーと言っても、正確には水温と油温を熱交換させるモノで、オイルに比べて冷却水は10度前後低く、かつ熱交換率が高いので、その温度差で油温を下げる装置です。

え?そっちの方が重くなりそうだし、冷却水のラインも加工するからメンドクサクない?

と、思うでしょうけど、実は、

アテのL3型エンジンは、オイルフィルターのブロックをMSアテンザのオイルクーラー兼オイルフィルターのブロックに替え、ヒーターコア→エンジン間のヒーターホースをクーラーに繋ぐだけで、水冷式のオイルクーラーが出来上るのです!

コンパクトで重量もあまり変わらず、取り付け場所を新たに確保する必要もなく、低温時には逆にオイルを適正温度まで早く上げてくれる為、暖気運転の短縮やエンジン保護にも繋がり、結果的に燃費も改善される訳です。

作業的には、以前に油温と油圧センサーをオイルフィルターのブロックに取り付けましたが、

https://minkara.carview.co.jp/userid/2756773/car/2346004/6264961/note.aspx

オイルフィルターブロック部分を交換し、ヒーターホースを繋ぐだけの簡単な作業です。



先ず、構造から説明します。

上部にあるのがオイルクーラーで、その中にオイルが通る管があり、その周りを冷却水(緑矢印)が通る事により、熱交換(水温より油温が高く結果的に油温が下がる)され、オイルフィルター(白点線)を通過し、エンジン内部に戻って行く仕組み。
2
次はエンジンブロック側から見た写真で、オイルの流れを説明します。

オイルポンプから出たオイルが右側の通路に入り、オイルクーラーを通って冷され、オイルフィルターを通過し、左側の通路に出て、エンジン内部に入る仕組み。

その構造を踏まえた上で、油温と油圧センサーを取り付けるとしたら、オイルポンプで送られて来る最も温度の高い右側の通路に油温センサーを、

オイルクーラーとフィルターを通過したクリーンサイドの左側に油圧センサーを付けるのが好ましいと考えます。

以前にも述べたが、シリンダーから落ちて来るオイルが最も温度が高く、その高温のオイルが集まるオイルパンが油温を計るには望ましいが、そこから吸われて圧送されて出て来る最短な所なので、温度的には変わらないと思う。

ただ、右側の通路は狭い。
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油温(温度)センサーは結構長いので、ただ単に穴を開けてタップ切っただけでは、右側と左側通路の仕切りに当たってしまうのだ。
4
ならどうするかと言うと、センサーのボスを作って斜めに溶接して距離を稼ぐ事にした。

これなら余裕で油温センサーが通路に入るし、ただでさえ狭い通路をセンサーで邪魔しなくて済む。
5
少し大きめの穴を開けて、斜めに切ったボスを溶接するだけなのだが、、。

ここでトラブル発生。。

オイルフィルターのブロックは鋳物なんで厚みが5ミリ以上あり、家のTIGは出力が200なもんで少し出力不足でして、時間かけて溶接するしかなく、そして鋳物特有の"ス"も出てきて、もぐらタタキの様に"ス"を退治していくとモリモリになってしまうと言う。。

しかも、時間かけて溶接した分熱も余計に入つたのでフランジ部分は結構歪んだし。。

ああ、300以上の溶接機が欲しいなぁ(´Д`)


仕方ないので、歪みをとりフランジ面を削って面出しをする事に。。

当然フライスなんか無いので、手作業で仕上げます。


うん。油温センサーはオイルパンに付けた方が早かったね(^^;
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フランジ2ヶ所(エンジン側とオイルクーラー側)の面出しが出来たら、漏れチェック。

オイルラインなので、かなり厳しく。

オイルラインに石鹸水を入れ、手動ポンプで圧力を掛け、漏れが無い事を確認した上で更に一晩放置!

圧力の変化が殆ど無いのでこれで大丈夫かなと。。
7
ちなみに、オイルクーラーとその他のパーツナンバーを出しときます。

赤線部分のパーツは必須ですが、青線のボルトはワタシのアテとはパーツナンバーが違ったので、一応注文しましたが、長さも一緒だったので再利用で良いかも?

あと、ついでにオイルフィルターも交換した方がキモチ良いかもね(笑)
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それと、オイルクーラーに繋ぐヒーターホースと、ホースバンドX2。

基本的に赤線のパーツさえあれば繋ぐ事が出来ますが、青線のも交換出来るならした方がよりキレイな取り回しになります(当たり前かw)

ただ、青線のヒーターホースは、インマニが邪魔で交換しにくいんだよね。。

なので、ワタシは注文すらしてませんでしたが(笑)

あ、今回の作業時間は、圧力検査の時間も含みますので、作業の方法次第では、かなり短くなると思います。

ちなみに油温や油圧センサーをここに付けないのなら、この作業時間はそもそも必要ありませんので、その弐からどうぞ。


ともあれ、材料の調達と加工が出来たら取り付けに入ります。

その弐につづく。

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