
写真は女風呂のイメージです。
撮影禁止なので
ハマムの部分は全てHPより引用です!
「気球ツアー」以外に、トルコに行ったら是非やってみたかった 「トルコ風呂」 体験w
イスタンブール最終日の午後、
飛行機に乗る前の夕方、トルコの公衆浴場の“ハマム“に行ってみました。
っで、
昭和世代の人にとっては 「トルコ風呂」 という言葉で
変に反応される方も居ると思いますが(笑)、
いかがわしい特殊なサービスなんかを期待してはいけません。
ハマムは「特殊」浴場ではなく、いたって健全な「大衆」浴場なんですョ!
でも「特殊」な方を考えた人は
絶対にハマムを体験し、それをヒントにサービスを考えたのだろうって確信しましたけど(爆)
最初に行こうと決めていた「チェンベルリタシュ・ハマム」の評判をホテルのフロントで聞いたところ、
それよりは新しくて清潔で綺麗だし、
ホテルを通して予約すれば割引があって少し安くなるってオススメされた
「アヤソフィア・ヒュッレム・スルタン・ハマム」 に行くことにしました。
ココは元々、オスマントルコ最盛期のスレイマン大帝の時代、西暦1556年、
お妃のヒュッレムのために建てられ1910年まで実際にハマムとして使われていたものの、
以降は刑務所、燃料貯蔵庫、国営の絨毯屋として使用されていたとか!?
その後、歴史遺産の再利用プロジェクトとして
2008年から3年の歳月をかけて復元作業がおこなわれ、
一世紀ぶりにラグジュアリー・ハマムとして再オープンした処でした。
庶民が行く町はずれの大衆的なハマムは1,000円前後と安いらしいですが、
ココはブルーモスクとアヤソフィアに挟まれていて立地も良く
イスタンブールでとにかく一番なんだとか・・・。
なので、やっぱすごく高かった!(^^;
予約したのはハマム入場料+垢すり+泡マッサージのスタンダードコース(約40分)で
定価70€が65€に割引されたけど日本円で約6,500円もしたのです。
「チェンベルリタシュ・ハマム」のほぼ倍でした。
ハマムのドアを開けると、いきなり吹き抜けの大空間、
その入口右側に受付があって、
予約した名前を告げると、右手奥の更衣室へ通され裸になれと言われます。
女性は反対側に入口があり同じ様に設計されているとか・・・。
スッポンポンに腰巻用の布を一枚巻いて案内された先は、
センターに大理石のステージがあり、このステージ「へそ石」って言うそうですが、
その周りに何箇所か洗い場のついた総大理石造りのドーム型の浴室でした。
洗い場には外人のお客さんが一人居て、
坊主頭の曙みたいな大男のケセジ(三助)が身体を洗っていました。
日本のサウナなどで、垢すりサービスは男の客に対しても、
たいてい「女性」ですが、こちらでは
「男性」なのです。
しかもココは男の中のオトコォ~wみたいな男なのです(笑)
別に特殊なサービスを思ってのことでは決してありませんが、
この点はかなり気分を上下させる重要なポイントなんだと後々思うのでした!!
トルコのハマムには湯を張った浴槽はありません。
洗い場以外にやはり床も壁も天井も大理石の小部屋が数箇所あって、
まず僕はその一つの小部屋に案内されました。
入口から向かって正面と左右にお湯が出っ放しの3つの蛇口のある部屋では、
蛇口脇の床に座らされ、いきなり頭からお湯をかけられます。
大理石の床や壁も温められているようでお尻は冷たくありませんでした。
この部屋には扉はなく流されっぱなしのお湯の蒸気が充満していますが、
日本のミストサウナほど積極的な蒸気という訳ではなくジンワリあったまるって感じです。
体育座りで待つこと5~6分、蒸されて汗が出始めました。
そこにいかにもアラブ系の濃い顔に筋肉質な体型のくらパンをもう一回り大きくした男が表れました。
僕についたケセジでした。
そのアラブ系のくらパンも裸で布切れを腰に巻いています。
SBのIホンのCMみたいに眉毛も左右つながっていて胸毛もあります。
余談ですがトルコっでは結構眉毛がつながった人を沢山見かけましたw
そのケセジに導かれへそ石のあるホールへ移動しました。
洗い場でまずは垢すりです。
寝てやるものだと思っていましたら、座ってでした。

身体を動かしながらケセジがイロイロ話しかけてきます。
ケセジになる前には日本食のレストランで働いていたとかで片言の日本語を話します。
といっても天ぷらや鉄板焼きといった料理名のことですが(爆)
それ以外は片言英語で話しましたが、
「日本の客はココによく来るのか?」 と言う僕の質問には、
「ココは料金が高いし日本人はケチだからあまり来ない!」って言われました。
「ケチ」 は日本語でした。
僕も日本人ですからお客に対しそんな答えは無いだろうw
って思いましたが気にしていない様です。
座った僕に相対し、垢すりミットをつけて腕や胸を結構力をこめて擦られます。
背中を擦るときも彼に背を向けるのではなく、何故か正面から背中に手を回します。
その時丁度彼の脇の下が僕の顔に近づくのですが、
ソコには獣がいままで住んでいた?て言う臭いがしました。
少なくともさっきまでマトンが二、三頭居たと思われる様な・・・
日本のサウナで受けるサービスに比べ、
かなり大雑把でガサツな感じで垢すりも終わり身体をお湯で流したら、
大理石のステージ、へそ石へ導かれソコに横たわれと言われます。
っで、腰に巻いた布を足の付け根まで捲くられます。
なんだかスカートめくりにあった気分です。
へそ石自体は温められていて背中がポカポカします。
見上げると白いドーム型の天井から陽の光が漏れて綺麗でした!
ソコへ石鹸水が入った大きなバケツを持ってきて、
手ぬぐい2枚を袋状に縫い合わせた様な布をソレに着け、
大きく振って袋の口から空気を入れ風船みたいにし、
それをしごくこと2~3回、キメの細かいイイ香りの泡が出来ました。
そして僕の身体は全身その
泡に覆われます。
ほんとに上品なアロマに包まれて癒されます。
手のひらや腕や肘を泡で滑らせて僕の身体をマッサージしてくれます。
手のひらが僕の尻やソケイ部ギリギリまで迫ってきたり・・・
足を彼の腿の上においてストレッチしたり・・・
仰向けからうつ伏せと身体の彼方此方を撫で回されて・・・
身体の表と裏とマッサージされました。
正直泡があるとは言え、男同士の肌の触れ合いは抵抗がありました。
はじめは身体は温まっているのにトリハダが立ちました!
「僕は異国の地でなんでこんなことしているんだろう!?」って気分が萎えました。
なんだか犯された気分です。
もちろん今まで犯されたことなんてまったくないのですが・・・
しかし、連日のハードな行動で疲れていた身体は正直です。
イイ香りの泡に包まれてのマッサージは眠気を誘うほど気持ちがイイです。
不覚にも思わずウトウトしてしまいます。
っが、時々イイ香りの中にマトンの臭いが現れ現実に引き戻されるのでした。
お湯で泡を流され、どうにも落ち着かない気分と脱力感のまま再度洗い場に行き、
手荒く頭をシャンプーされて再び全身をお湯で流したら、タオルで身体を拭いてくれます。
さりげなく「気持ちが良かったろ!?サービスが気に入ったら最後にチップ宜しく!」
なんて言ってやがりマス。
しかしココでもイイ香りに混じってマトンです。
正直自分で拭いたほうが落ち着くと思いました。
最後には「大衆」浴場か、「体臭」浴場か分からなくなりました!
身体を拭き終わるとコレでフィニッシュだと言われ、大きなタオルを二枚渡されました。
一枚を腰に巻きハマムの入口の前の吹き抜けの大空間に通されました。
あの入口前の吹き抜けの大空間が休憩室だったのです。
冷えたざくろジュースと水がサーブされてしばし休憩です。
喉が渇いていたのでジュースも水も直ぐに飲み干してしまいました。
10分ほどしてそこへ後片付けが終わったのか、さっきのケセジが話しかけてきます。
また天ぷらと鉄板焼きの話でした(苦笑)
僕はもういい加減着替えたかったのですが、
「オレが頭も乾かしてセットするから少し休憩して居ろ」 と言っていなくなりました。
勝手が分からなくて放置プレーで困りました。
しばらくして他の人に 「いい加減着替えたい!」 と言うと、
ヘアサロンへ案内されてさっきのケセジが現れてドライヤーをかけてくれました。
ちょっと言われるがままにしましたが、またマトンが居ました。
ヘアジェルを付けてセットするという申し出を断り自分でドライしました。
更衣室で服を着てハマムの玄関で待っていた彼にチップ5€(500円)を手渡しました。
ケチな日本人なんて言われたくありませんでしたから
相場の上限(チップは2トルコリラ~10トルコリラ=5€でイイらしい)を手渡しました。
彼はこの日で一番の笑顔でハマムを送り出してくれました。

さっき使ったものと同じ垢すりミトンや100%オリーブオイルの石鹸と
あのイイ香りのシャンプーなどの入ったポーチとスリッパがお土産として渡されました。
でもチップを入れて小一時間で結局7,000円って、どうなんだろう?って・・・思います。
日本のキメ細やかなサービスを知っている僕にとっては、ものすごく高い気がしました。
「気持ちが良かったか?」 と聞かれれば 「気持ちは悪くないかも!?」 って言えますが、
コスパ的に考えると
?マークがつきますし、
ましてや泡マッサージで犯された気分ってのが何とも言えず・・・
思い出すと変な汗も出て、さっぱりしたのか、しないのか?って感じで、
結局、複雑な気分のまま飛行機に乗り帰路についたのでした。
そんな僕のトルコ風呂初体験で今回の旅行記は終わります。
これはあくまで個人の感想です。
全ての人にあてはまるものではありません。
あしからず・・・