
8月の終わりとはとても思えない猛暑の中で昨日はBMWの罠にかかってC400GTの試乗をしてきました(^^♪
朝9:30にBMWディーラーで車両を受け取り、簡単な取り扱い説明を受けてスタートですが、バイクでは初めてのスマートキーでハンドルロックの仕方、シートの開閉、エンジンスタート・ストップなどオーソドックスな操作とは違っていて覚えることが多いです。 オンボードコンピューターやコネクテッド機能を備えたメーターも4輪ではもうおなじみですが2輪では操作方法含めてこれまた覚えることが多いです。
ちょっとしょぼめな音のスターターの音でエンジンをかけると単気筒の排気音が静かに聞こえますが、エンジン音自体は悪くないです。
せっかくの1日試乗なので高速道路やワインディング試してみたくてコースは、東名高速経由で小田原厚木道路を使って小田原まで行き、小田原からはターンパイクを上って大観山までと、そのあとはいつもの宮ケ瀬までのコースで走ってみることにしました。
ディーラーを出て最初の交差点、曲がり終わってウインカーを消すときに早速やってしまいました。 ウインカーとホーンの位置関係がホンダと上下が逆です。 なのでウインカーを消すつもりが「ピッー」とこれまたちょっとしょぼい音のホーンを慣らしてしまいます。他の方のレビューコメントでも多いですがホーンの音色はしょぼいです。 ここは欧州車らしくもっと良い音色にしてほしいポイントです。 SWの配置が違うのは仕方ないですが、ウインカーのSWに節度がなく、ウインカーが出ているかどうかが指の感覚でわからずメーターの画面でウインカーが出ていることの確認が必要で、細かいところですがちょっと気になります。 逆にキャンセルの時はクリック感ありありでわかりやすいんですけどね。
大型のスクリーンを備えているので街中の走行でもかなり風を防いでくれます。 但し夏場はメッシュジャケットで全身に風を受けたいところですが、胸元あたりは風を受けにくいのでいつものように走り出したとたんに上半身全体がひんやりする感覚がありません。 両腕、肩まではそれなりに風があたるので走り出しでひんやり感は感じます。 ここは夏場はややマイナスポイントになるかもしれません。 ただ2024年モデルに比べると2025年モデルはスクリーン形状が変わって上下もするように改良されていてスクリーン幅が少し狭くなっているのでもしかするとそのあたりを考慮しての形状変更なのかもしれません。
街中でのゴー&ストップはほとんどストレスがありません。アクセルワークとCVTのつながりは良くプログラムされていてスタートダッシュもとてもスムーズに加速できます。加速力もなかなか強力でそれなりに重い車体(214kg)ですが4輪たちを置き去りにできます。 渋滞のような超スローな速度域でもアクセルは扱いやすくて重量バランスが良いせいか安定して走ることが出来ます。
街中では排気音も静かで加速の時はそれなりに聞こえますが、それ以外ではあまり主張しません。 バイクの場合はこれがいいのかどうかってところはありますが。。。
この時期は渋滞時にはラジエターのファンが頻繁に回りますが、この風は旨く逃がしているようで体や足元に当たることはありません。CB1300SFのスペンサー号ではこのファンが回った時の熱風が足に当たって夏場は辛いのですが、C400GTではそういうった暑さは無縁です。
足回りは割と硬めの足回りです。 市街地走行での継ぎ目や段差などはわかりやすく拾うので好みのわかれるところです。 ですがこの硬さは高速道路ではとても良い方向の硬さで路面にうまく追従してくれているようでスクーターとは思えない安定感があります。
私CBのスクーター歴は初代のマジェスティを気の迷いで購入したことがあります。このマジェスティは高速道路ではサスが柔らかすぎて段差や轍ではボディが跳ねてしまってシートがらお尻が浮いて怖い思いをしたり、バンク角が浅くてワインディングではコーナーで膨らんだりと散々だったのですが、C400GTの高速道路のスタビリティはとても良いです。 路面の段差などもうまく吸収してくれてニーグリップ無しでも怖さを感じるようなことはなくビタっと安定して走ってくれます。
高速域での中間加速もなかなかのもので80キロくらいからの追い越し加速もスムーズにストレスなくこなしてくれます。
2025年モデルから手動でスクリーンを動かせるようになっています。 オリジナルのポジションと10cmほど上げたポジションの2通りだけですが、高速で上げたポジションにするとヘルメットまで風が来なくなります。この状態でしばらく走ってスクリーンを下側に下すとヘルメットの頭上の換気システムに風が入ってヘルメット内に風が通るのがわかるほどです。 これって冬場は絶対メリットですが夏場はなんとも言えないところです。 そういう意味ですは上下2段とはいえ可動式になったのはポイント高いです。
高速時のエンジン音は静かです。が、中間加速時などのエンジン音は良い音色とは言えません。 まあ、CVTなので仕方ない部分ではありますけど、全体的に音に関しては個人的にはいまいちです。 バイクって音の要素が大きいんだって改めて思いました。 試乗の後でモンキー125の黒猿2号で家まで帰るときのシングルのドコドコ音を聞いてやっぱりこういうのがいいよなあって思ったりもしました。
ワインディングも試したくてターンパイクを走ってみました。
煽られたらいやだなあっと思っていましたが、真昼間で暑かったからか利用者は少なくて最後まで煽られることはなく走れました(^^♪
ただ、そんな心配するようなこともなくターンパイクでも元気に走ってくれます。 ターンパイクは高速コーナーが多いですが、制限速度内なら全然元気に走れます。心配していたバンク角も思った以上に深くて最初は恐る恐る倒していましたが後半はほとんどバンク角は気にせずに走っていました。
フロントシートの後方に小さなバックレストがあるのですが、このバックレストが意外と聞いていてお尻の後ろをココにぴったり付けて走ると車体を安定させることができます。 コーナーの場合は少し状態も前のめりになるのでちょうどよい感じです。
ただ、街乗りなどではもう少し前にバックレストがあるとちょうどよいので少し前後に可変できるようなら良かったのですが残念ながらそういう機構ではありません。
メーターは横長の10.25インチの大型ディスプレイになっていてスピード意外に走行時間、トリップ、平均時速、燃費、ガソリン残量などが表示されていてBMWのアプリをスマホに入れて連携させるとナビ表示ができるようです。 今回はアプリを入れてないのでナビ表示は出来ないのですがYoutubeなどの動画を見ると横幅一杯にナビ画面を出したり半分だけ出したりと最近の4輪のような感じで表示ができるようです。
注目度はわりと高いかもしれません。 いつもよりも話しかけられるのが多かったです。 BMWにスクーターってあったんだっていう方がやはり多いですね。
大観山の後は普通の山道も走ってみたかったので伊勢原から宮ケ瀬に向かってみました。
宮ケ瀬からディーラーに戻る前にガレージチェックです。
黒猿2号も並べることを考えるとギリギリですがN-ONEのころすけにはもう少し左側に寄ってもらう必要があるかも(^^;
まあ、何とか入ることは確認できたので100日間体験オーナーのキャンペーンが当たっても大丈夫です!
この後は途中でガソリンを入れて無事にディーラーまで返しに行って、試乗は完了です。 そういえばガソリンはハイオクです。 黒猿2号もスペンサー号もタンクは上の方なので気にならなかったのですがC400GTの給油口は足元の下の方にあるので給油の際に満タンになっているかの油面が見え辛くて困りました。 この辺りは慣れの問題ですね。
全体的には気になったのは音ですね スクーターというキャラクターからすると正しいのかもしれませんがツーリングバイクとして見たときには楽しい音ではないっていうのはちょっとマイナスポイントな気がします。
一番良いなって思えるポイントはそのかっこよさでしょうか。 そのスタイリングに負けない走りの良さもポイント高いです。 走っている台数も多くないと思うので人と被りにくいのも良いですね。
猛暑でとても暑かったですがいつもとは違うツーリングはなかなか楽しかったです(^^♪
走行距離:約175km