2014年08月25日掲載
正確な質問の内容はアメリカ仕様と言うことですが、NA型(初代)ロードスターが外国に嫁いだと言う題材でお話致します。
(参考写真1)
NA型1600㏄のインパネまわりです。
初期には、インパネ等の内装造形はほぼ日本仕様と同等でした。
尚、スピードメーターはマイル表示でオーディオのラジオは嫁ぎ先の国のチューニングバンド設定になっています。
(参考写真2)
外装は国内のロードスターでの定番アイテムであるサイドウインカーランプが無くなっています。
またフロント、リア各バンパーサイドにあるマーカーは国内では、お飾りですが欧米では点灯式になります。
(参考写真3)
ロードスターのコックピット写真。
(参考写真4)
その嫁いだ国によりリアのナンバープレートが横長になる場合を想定したリアビューです。
(参考写真5)
安全基準の違う国(州)によりシートのヘッドレスを上下可動式にしなければなりませんでした。
尚、このシートは日本でもNA型の限定車、JリミテッドⅡとGリミテッドに採用されましたね。因みに、このシートはホールド性に優れていたために、その後のシリーズ2からヘッドレス固定式の座面に参考採用されています。
(参考写真6)
欧米(特にドイツ)では安全基準に対する考え方が厳しい国で、当初から運転席、助手席エアバックは標準化され、写真のドイツ仕様では助手席の前にニーパッドを装着されていましたね。
等々。
また英国圏以外の海外仕様はレフトハンダー(左ハンドル仕様)で、エンジンルームをあけるとブレーキのマスターバック(高級クッキーの詰め合わせにある外の丸缶みたいな形をしているもの)の位置が進行方向を見て左側にある以外、それに伴いウインドウウォッシャータンクが右側にくるくらいかなぁ〜と思います。
余談話ですが、このロードスター企画は実はアメリカから考案されたものでした。
また、現在のNC型ロードスターの日本では2000㏄エンジンの1機種ですが、ヨーロッパでは1800㏄と2000㏄の2機種のエンジン体制になる国もあります。
そして高速走行重視の国では独自に過給器やファイナル3.737(国内仕様では4.300又は4.100(NA、NC、一部のNB)、3.909(NB))を採用し、ロードスターライフを楽しんでいるようです。
最後にロードスター開発の奇跡について
世界では1970年代に絶滅しようとした「ライトウエイトスポーツカー」。
新開発など売れないクルマを作るなどバカげてると言われていました。
そこにこのライトウエイトスポーツカーを密かに愛好していたアメリカ人がこの復活運動を、当時フォードと提携関係にあったマツダにお声がかかり開発が始まった。
しかしマツダ社内でも、どうせ売れるはずのないクルマを作る余裕などないはずだぁ~。
開発者を募っても、このクルマで失敗したら、マツダ社内での出世はないとしり込みしたなか「平井氏」や「貴島氏」が「自分たちの乗りたくなる楽しいクルマを作る」を旗印に開発をスタートさせた。
会社からは当時、親会社のフォードから言われたことだからと言う意味でではないのだと思いますが、開発スタッフの仕事場所は、クルマの保管する倉庫の片隅で夜な夜な開発が進められました。
そして迎えた1989年9月1日発売。
その日、ディーラーにはこのクルマを買いたい方々の長蛇の列が出来、現在100万台を越えるご愛顧を頂けたクルマに成長し、トヨタやホンダが無し得なかった分野「ライトウエイトスポーツカーの存続」を脈々と続けているマツダに敬意を評したいと思います。
(マツダロードスターファミリー)
(海外メーカーに嫁いだアバルト124スパイダー)
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2017/11/12 07:24:33