クラシックレンジ スターターモーター OH【分解編】(その1)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
私のレンジのスターターモーターは新車時から36年経っていますが、いまだに元気です。
しかし、いつ故障するか分からないので、予備として以前ヤフオクで入手してあったものをOHして準備しておくことにしました。
備忘録として記録します。
なお、スターターモーターは基本的にアセンブリ交換対象で、マグネットリレーとブラシのみ部品として供給されているだけですので、OH方法はワークショップマニュアルなどには載っていません。
(追記:ワークショップマニュアルをよく読んだらOH方法が書かれていました。しかし、あっさりとした文章でしか書かれていないので読んだだけではよくわかりませんでした)
私がネットで調べた情報を元に行いましたので、参考にされる方は自己責任でお願いいたします。
また、この部品番号以外のものや、社外品は構造が異なるかもしれませんのでご注意ください。
2
このスターターモーターは2002年式ディスコ2用の純正品です。部品番号はNAD101490(ドイツのボッシュ製)というもの。
比較的新しい部品番号のものですが、ローバーV8であれば3.5〜4.6Lまで共通に使えると思います。
外観はヤレていましたが、走行距離6万km弱の車体から外されたとのことで、中の状態は良いだろうと思い入手しました。
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ピニオンギアに欠けや摩耗も無く、状態は良さそうです。
4
まずはOH前の動作確認をしてみます。
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大電流が流れるので太めのケーブルをバッテリーから繋ぎます。プラスはマグネットリレーのプラス端子に、マイナスはモーターボディーへ。
別の細い電線をスタータースイッチがつながる平端子に繋いでバッテリーのプラスに繋ぐと、ピニオンギアが飛び出してモーターが回りました。
回転自体は問題なさそうでしたが、回転し始めるとピニオンギアが少し引っ込んでしまう現象が確認できました。
まあ、うんともすんとも言わない状態ではなかったので、ちょっと安心。
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分解していきます。
まずは後端の軸受カバーを外します。このスターターモーターは防水のためか全体が黒いコーティング(塗装?)で覆われていてネジのプラス部分に分厚く塗膜が乗ってしまってドライバーが入りませんでした。
そこでネジを外す前に塗膜を除去する作業から行いました。
ここのプラスネジは結構固着していてショックドライバーを使って舐めないように注意しながら外しました。
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ネジを外しても張り付いていたため、マイナスドライバーを差し込んで外しました。
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外れました。
防水のため液体ガスケットが使われているようです。
このあたりは組み付け時には考慮するようにしようと思います。
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C型のリングを外します。
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良く見るとシャフトにはまっているところはC型ではなく、U型だったので簡単に外れました。
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その下のワッシャーも外します。
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リアカバーを止めている2本の六角ボルトを外します。
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フロントケースまで貫通しているので、結構長いです。
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リアカバーが外れました。
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モーターからマグネットリレーにつながっている編み込み線の端子ネジ(六角ナット)を外します。
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モーターハウジングにはまっている樹脂部分をマイナスドライバーなどで持ち上げながら・・・
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ブラシが付いているユニットを持ち上げて外します。
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外している途中で、4個のブラシが飛び出してきます。
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ブラシの部分が外れたところ。ブラシが削れた粉末がかなり堆積しています。
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ブラシは、バネが入った金属(真鍮?)のケースに保持されています。
金属のケースは銀色のベースに引っかかっているだけです。
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4つのブラシ保持ケースを外した状態です。
ブラシの残量は十分にありました。さすが低走行車から外したモノだけのことはあります。
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筒状のアウターケースを外します。持ち上げるだけで外れます。
回転部分のアーマチュアーがケースの磁石にくっついて一緒に持ち上がって外れてくることもあります。
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アウターケースの内面にはマグネットが設置されています。
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アーマチュアー(回転部分)を外します。持ち上げるだけです。
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何箇所かの爪で樹脂の部品が固定されているので、マイナスドライバーなどで爪を外しながら持ち上げます。
その2に続きます。
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