2025年08月11日
燃費重視設計の被害者
新車購入したワゴンRが納車されてちょうど一年ですが、実は、新車で納車された時からA/Cの効きの弱さが気になっていました。
ただ、初めての軽自動車だったこともあり、軽自動車のA/Cはこんなものなのかな?と思いつつも、だんだん暑い時季も後半に差し掛かっていたこともあり、あまり深刻に捉えないままカーライフを楽しんでいました。
しかし、今年の7月に入り、強烈な日差しと共に35℃以上の猛暑日が続いた頃から、A/CをON、内気循環、設定温度Lo、風量は最大またはAUTO、渋滞のない郊外のバイパスを1〜2時間ほど順調に走行しても、吹出口から出てくる風は全く冷えず、一向に温かいかいまま。しまいには、あまりにも車内が暑過ぎて、軽い頭痛や意識が朦朧としたことも複数回あり、とても看過出来る状況ではなくなりました(厳密に言えば、出てくる風は除湿されてはいるので、A/Cが全く効いていない訳ではない。日没後は、25℃設定でも冷風が出てくる。)。
7月は法定12ヶ月点検の時期だったこともあり、車両を購入したスズキディーラーでの法定点検時にA/Cも診てもらったところ『異常は無いが、確かに効きが弱いので、新車保証を適用して、A/Cユニットの全数交換にて対応します』と言って下さったので、一旦車両を引き上げ、後日、部品入荷後に再入院させてA/Cユニットの全数交換を実施してもらいました。
しかし、A/Cユニットの全数交換後においても、この状況は全く改善されず…
参考までに、法定12ヶ月点検時に代車としてお借りした現行型アルトは、炎天下の猛暑日であっても、まるで冷蔵庫で冷やしたような、キンキンに冷えた風が出てきて寒いくらいだったので、途中から設定温度を上げたほど。
次いで、A/Cユニット交換時に、やはり代車でお借りした現行型ワゴンRは、私のワゴンRと同様の状況。
このような天候下では、自治体や天気予報でも『危険な暑さなので、外出は控えて…』と呼び掛けているくらいですので、素直に言う事を聞き、外出をしないのが一番理想なのですが、どうしても外せない用事がある時は、なかなかそうもいかず…
そのような時は仕方がないので、コンビニで冷えた2リットルの水を2本買い、30cm程に切った水道用のゴムホースを飲み口に差し込み、コンデンサーにまんべんなく冷水を掛けるという、極めて原始的な対策を講じながら、何とかしのいできました(それでも温かい風が、少しだけぬるくなったかな?程度の変化です)。
新車登録からまだ一年しか経っていないクルマに対して、昭和時代のような光景を繰り広げて周りからの視線をチクチク感じるわ、異常な暑さも手伝って本当に忌々しく、甚だ不愉快で仕方がありません。
他の方のワゴンRは、ちゃんと冷えた風が出て来ているのでしょうか?こんな思いをしているのは私だけなのでしょうか?
代車での経験上、軽自動車だから、ではなく、現行型ワゴンRのA/Cユニット(設計段階における容量不足など?)に問題があると推測せずにはいられません。
アルトは問題なくキンキンに冷えるのに、何故、ワゴンRはダメなのか。
それとも偶然、私のワゴンRと代車のワゴンRだけが駄目なのか…
ネット上での噂話なので鵜呑みには出来ませんが、ワゴンRが現行型にモデルチェンジした時、若しくはマイナーチェンジで使用冷媒が新型の『R1234yf』に変更された時に、燃費を重視してA/Cコンプレッサーの容量を小さくした、という情報も出ています。
情報の真偽はどうであれ、メーカーがクルマの設計・開発段階において、空調が殆ど役目を果たしていないこのような状態でも、OKを出してしまうスズキというメーカーに対して、私は不信感しか抱けません。
猛暑や酷暑と呼ばれる夏の異常な暑さは、去年、今年に始まった訳ではないのです。
異常な暑さではありますが、決して想定外の気温ではないのです。
スズキというメーカーに対して不信感を抱いていることに加えて、幸い、現車の下取査定額についても、車両を購入したスズキディーラーより、他社ディーラーの方が高く査定してくれたという不思議な現象(?)の後押しもあり、その結果、たった一年でスズキ車から下車することになりました。
因みに、今回私が購入した『他社の軽自動車』のディーラー試乗車を、炎天下の猛暑日に試乗させてもらったところ、車体色が『ブラックマイカ』にも拘らず、それでも問題なく冷たい風が出ていましたので、安心して契約をしました。
更に、ディーラーが所有するコンピュータで車両制御のカスタマイズが出来るらしく、デフォルトでは燃費重視の制御になっているが、好みによりA/C重視の制御にも設定出来るとのことなので、私は迷わず後者を選択、ついては納車前準備の時に設定して下さるとのこと。
燃費なんて二の次、三の次。
私は、燃費なんかより命の方が大事です。
とにかく、次車の納車が楽しみで、待ち遠しくて仕方がありません。
同時に、現在所有のワゴンRも含め、ここ3台立て続けに『クルマの不具合、または欠陥』が原因で、かなり短いスパンで車両を代替しているので(ワゴンR以外は、ディーラー認定中古車でしたが)、次車こそは末長く乗り続けられるようにと、強く願わずにはいられません。
最後に、スズキディーラーの担当者には直接伝えましたが、今回の新車保証修理で、猛暑の中、誠意且つ迅速に対応をして下さったサービスフロントやメカニックの方々には、厚く御礼を申し上げます。
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(※ここから先は、全て私の主観によるところです。
文中に『燃費を重視した設計…』と書きましたが、燃費を重視するあまり、他の大切な機能を犠牲にするような設計をメーカーが行なってしまうのも、社会やユーザーが、神経質なまでに燃費を重視する風潮も原因の一つではないかと思っています。
80、90年代のクルマのように、カタログ燃費でリッター当たり1桁台が当たり前の頃のクルマを所有したことのある私から見れば、現代のクルマはどれもほぼ一定水準の燃費はクリアしていると思いますし、あとはユーザーの使い方や、運転技量に因るところが大きいと私は思っています。
例えば、どんなに低燃費なクルマを持とうが、どんなに転がり抵抗の少ないタイヤを履こうが、信号待ちからのシグナルスタートで、まるでロケットスタートのようなスタートダッシュを繰り返していたら燃費なんて伸びませんよ。昔と比べると、クルマの性能向上にモノを言わせて勢い良く加速させるせっかちなドライバーが、本当に増えたと思います。
(蛇足ですが、法定・制限速度にも満たない、限りなく低い速度で『ながら運転』している自己中心的なドライバーも同数ぐらい見掛けますが。)
あとは、とっくに用事が終わっているのに、コンビニの駐車場などで長時間アイドリングしながら、テレビやスマホを見ているドライバーも。
もちろん、環境を保護する、限りある資源を大切に使うという意味で燃費が良いのも大事ですが、燃費が悪いと騒ぐ前に、そう騒ぐユーザーの無駄な運転操作や、長時間のアイドリングといった無駄な習慣を見直した方が、余程効果的ではないかと思います。今回の一件の私は、自分たちのクルマの使い方を差し置いて、神経質なまでに燃費、燃費と拘る、社会やユーザーの犠牲者であると強く思っており、強い憤りを抱いております。)
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2025/08/11 17:19:09
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