
2021年5月31日の朝、何気なくテレビを観ていたところ、カキツバタが満開との話題を目にします。そのカキツバタが咲く場所は広島県山県郡北広島町でした。北広島町と言えば、昨年の9月28日に三次市の「白蕎麦の里」の次に向かった北広島町の「赤蕎麦の里」以来となるタイミングでしたが、思い立ったが吉日ではありませんが、ちょっとした朝の散歩程度のノリで出発したのでした。「カキツバタの里」ズバリの番地を探す事が出来なかったので、カーナビとiPhoneのGoogle MAPを駆使して、何とか現地に到着した私達でしたが、目的地の「カキツバタの里」は、昨年訪れた「赤蕎麦の里」から、然程離れてない場所に位置していました。赤蕎麦の里ほどにはキャパシティがありませんでしたが、凛とした姿が美しいカキツバタの姿に癒されながら、万葉集の歌にも取り入れられて来た古くから日本人に親しまれているお花だと感じました。
私達が一番乗りだった「カキツバタの里」にも、やがて続々と、朝のテレビを観たであろう人達が集結する時を迎えます。私達は既に充分に満喫した充足感で満たされていたので、彼等の写真に写り込む事を遠慮して、その場所を離れる事にします。その後、前回の訪問時に白蕎麦を食した「かりを茶屋」近くの公衆トイレで用を足して、Google MAPでヒットした「やはた大歳神社」に向かう事にしました。大歳神社は水田の中央に位置した八百万の神(やおよろずのかみ)を祀る神社でしたね。境内には所狭しと御神木が聳え立ち、注連縄が何故か龍に見える不思議な空間でした。神社があった場所は元々は八幡湖だった所で、後に湿原となります。その湿原を水田化した際、水害で辺りが水没する中、神社の場所だけが水に浸かる事が無かった事から、「八幡の浮島」と呼ばれているそうです。
やはた大歳神社を後にした私達は、既に昼前にもなっていたので、中国自動車道の戸河内インター周辺にある道の駅で昼食を摂ろうと一旦、走り出したものの、どうせなら往路で見た「聖湖」に少し寄り道してからでも遅くない!とカーナビに「聖湖キャンプ場」と入力して向かったのでした。帰り道の191号線沿いに目的地の標識を見つけて右折したところ、その道には通行止めのゲートがしてありませんでした。コロナ禍でキャンプ場は閉鎖されている様でした。仕方ないので車をバックさせて、戸河内方向に進路を取った直後に聖湖方向に行けそうな枝道を発見して、急遽、右折して進みます。但し、その道は「行き止まり」とも書いてあったので、聖湖の広場が最終地点にあるとイメージしたのでした。くねくね道をひたすら進む内に、先行車を発見した私達は俄然調子付きます。聖湖は絶えず右手に見え隠れしていました。すると、突然、先行車のストップランプが点灯しました。私達も減速して先行車の動向を注視していると、先行車がUターンして来たのでした。
私達は先行車と離合した後、先行車がUターンした場所に進んでみると、何台かの工事車両が駐車してあり、何人かの工事関係者が仕事をしていました。そして、その先には大きなダムが広がっていたのでした。しかも、そこは行き止まりでは無く、ダムの上部に道路が通っていたのでした。それを見た瞬間、何故か不思議な感覚に襲われたのでした。私達はしばし躊躇した後、ダムの上に走る道路を渡る事にします。ダムの途中では、簡易的な足場が組まれており、その上には中国電力の制服を着た人と工事関係者と思しき人が話をしていましたね。対岸が近づくにつれて、その場所が以前に来た事がある事を思い出したのでした。(不思議な感覚は正にそれだったのでした)通って来たダムは「樽床ダム」と言う名称で、聖湖は樽床ダムで堰き止められて出来た人工湖だったのです。そして、以前に訪れた事がある場所とは広島県の景勝地「三段峡」の最大の滝である「ミツ滝」の起点となる駐車場がある場所だったのでした。
かつて三段峡目当てのドライブで来た際に、この駐車場に車(トヨタ・アルファード・ハイブリッドです)を駐車して、急坂を下ってミツ滝に向かった場所だったのですね。駐車場には既に先客の車が駐車してました。私と同じ黒色のエクストレイルT32が長崎ナンバーで、もう一台は下関ナンバーでしたね。その横に私達も駐車して、折角だからと「ミツ滝」行きを敢行します。ミツ滝までの道中は、かなりの急坂で途中に石段も存在しており、しかも水が流れて滑り易くなった場所もあったりでしたが、既に賽は投げられており、行きは良い良い帰りは・・・。ではありませんが、諦めて向かったのでした。徐々にミツ滝が眼前に姿を現して来ました。すると、一人の男性がミツ滝が一番綺麗に撮れると思しき巨石の上に、一眼レフを構えて鎮座しているではありませんか。しかも、その場所から一番近い遊歩道には長靴が置いてありました。多分、長靴で向かう予定だったのが、不要だったので置いてあったのだと思いましたね。しかし、もう一人いると思われる人の姿は見えませんでした。
私達は一頻り撮影に興じた後、老骨に鞭打ちながら家内と喋りながら登っていると、ようやく、男性が私達の存在に気付いた様でした。私達が中間地点まで登ったところで、私達の後から登って来る年配の男性を認めます。この人が、もう一台の車の持ち主だと思いながら、ゆっくりと牛歩で進んでいると、先程の年配男性が直ぐ後まで迫って来たのでした。私達は道を譲りながら挨拶を交わしましたが、その健脚の男性も片手に一眼レフを持っていましたね。その後、ヒーハー言いながらも何とか駐車場まで辿り着いた私達は、エクストレイルでは無いもう一台の車の中で寛いでいる先程の年配男性を認めます。巨石に陣取っていた男性が長崎ナンバーのエクストレイルのドライバーでしたね。樽床ダムの駐車場を後にした私達は、来た道を引き返して191号線に戻り、途中で目にした「深入山グリーンシャワー」でトイレ休憩後、当初の予定通り、中国自動車道戸河内インター近くの道の駅で、かなり遅めになった昼食を摂り、駐車場でゆったりと過ごした後、16時前に自宅に帰り着きましたね。
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2021/05/31 20:44:32