
6月13日(月曜日)は、今週の天気予報が雨模様である事も多少はありましたが、基本的には家内が同伴しない移動運用は禁止されており、今週から来週の頭までは家内の予定が既に確定していたので、移動運用に行くなら月曜日しかない!と言う事で、以前に車で登れる山としてピックアップしていた広島県三次市の「高谷山(たかたにやま)」と、広島市安佐北区にある「荒谷山(あらたにさん)」にアマチュア無線の移動運用をして来ました。広島市安佐北区の「荒谷山」は6月3日に出雲大社の帰り道で立ち寄った「神乃倉山」から道を隔てた真横に位置する山で、神乃倉山と同じくハングライダーやパラグライダーの離陸場もありました。
家内は、週の多くの時間を趣味であるボウリングの練習やクラブの試合に充てており、水曜日には仕事が入っているものの、土曜日は、長男と一緒に大阪のヤンマースタジアム長居で開催されるミスチルのライブへの参加も予定しています。ミスチルは元々は私が好きになったバンドで、CDをレンタルしてはカセット・テープに吹き込んで流していましたが、いつしか、家族共通の「推しバンド」となっていて、娘に至っては赴任していたインドからわざわざライブの為に一時帰国したと言う筋金入りだったりします。未だに長男も次男もライブには必ず参加してますね。大阪へは車で行くのですが私は単なるドライバーと言う位置付けです。(ミスチルには既に興味が無いので・・・。)
ミスチルのライブが終わったら、途中で食事を摂りながら京都の家内の実家に帰省する予定です。日曜日は、それぞれがゆっくり過ごして月曜日に広島に帰るプランです。私は日曜日には、アマチュア無線としては、4度目となる比叡山移動運用に行く予定でいましたが、天気が悪い予報なので行けるかどうかは微妙なところですね。6月12日(日曜日)に長男家族が来た際、長男から京都からの帰り道では、途中で姫路城に立ち寄って欲しいとリクエストがありました。そのリクエストを聞いて、長男が結婚する前は私と家内と長男の3人で、気ままに日帰り旅行した日々を思い出した次第です。(その頃は次男と長女は就職して県外にいました)
話を戻して、家内の同伴なくして無線の移動運用が叶わないと言う現在の状況は、裏を返せば、初めて開局した当時を含めた約15年間は、それこそ家庭を顧みない程にのめり込んでいたと言う事実と共に、常に単独で移動運用を実施して家内を心配させて来たからでした。アマチュア無線の資格を取得したのは大阪府箕面市の借上げ社宅(マンション)に住んでいた時でした。171号線で仕事場のある兵庫県西宮市に車通勤してました。当時の仕事は3交代だったので、夕方からのシフトの時は、深夜に仕事が終わると、決まって甲山経由で六甲山の芦有道路の途中にあった「芦有展望駐車場」に陣取って、早朝から出勤途中のアマチュア無線局と交信する事を楽しみにしていたものでした。
6月13日(月曜日)は、朝の5時前に起床して、毎朝のルーティンとしている地元の氏神様「旭山神社」に道中の安全を加えて参拝しました。その後、改めて高谷山に向けて出発したのは6時過ぎでした。中広道路から広島高速4号線のトンネルを通って五日市インターにアクセスします。五日市インターから山陽自動車道に乗り、更に分岐して中国自動車道で、三次の手前の高田インターで高速道路を下りて、高谷山の「霧の海展望台」の駐車場に到着したのは8時前でしたね。高谷山は「雲海」を見る事が出来る山として、結構、有名な雲海スポットですが、駐車場から霧の海展望台に向かう坂道(石段もあります)から既に一般車両通行禁止となっていたので、アマチュア無線的には、霧の海展望台広場からはかなり下に位置する駐車場でしか運用出来ないと言うシチュエーションは流石に辛いものがありましたね。
しかし、トイレも完備されていたので、トイレの無い展望台や頂上も多い中、その点は大いに安心できました。無線運用的にはバッドな環境ゆえに、高谷山では無線運用と言うよりも、先日購入した「車用の蚊帳」を実践配置してみよう!と言う趣旨に切り替えました。とは言え、取り敢えずは霧の海展望台に行ってみようと言う話になり、石段を登って山頂広場に行ってみたのでした。展望台から見る眺望は素晴らしいものがありましたが、この場所で無線運用出来たら良かったな・・・。と言う気持ちが再燃したものの、Eスポ(季節的に電波が異常に飛ぶ現象)が出たらロケーションは関係ないし・・・。と、小声で自分に言い訳する私がいましたね。笑
展望台からの眺望を堪能した私は、家内に先行して駐車場に戻りました。ハッチバックから購入したサイドドア用の蚊帳を取り出して、前側のドアから被せてみましたが、良い感じで蚊帳を被せる事が出来ました。サイズ的には割と余裕を感じる大きさであった事も功を奏しました。最初に製品が届いたタイミングで、自宅近くの駐車場で試しに装着した際、後部の蚊帳のタイプがスライドドア用だったので、後部のドアをカバーするだけのサイズではありませんでした。その時、試しに前部用の蚊帳を後部ドアに被せて見たところ、サイズ的にもドアの全体をカバー出来たので、スライドドア用の蚊帳を返品して、新規に後部ドア用の蚊帳を追加注文しました。但し、自己都合の返品だった為、500円差し引かれましたね。
後部ドアに前部ドア用の蚊帳を被せた結果としては、多少、格好悪くはなりましたが、実用レベルにあって安心しました。一方、後部のハッチバック用の蚊帳は、私の車以上に幅が広目でしたが、蚊帳の中心にあるファスナーの上部をクリップで固定し、ハッチバックのダンパーにマジックテープで巻き付けて固定した後に、余った部分を引っ張って調整する事で、見栄え良く固定する事が出来ました。上部以外は、ハッチバックの枠のゴム部分に蚊帳をクリップで固定して、最後にアンテナチューナーのアース線とルーフトップからの同軸ケーブルを引き込んだ後、ファスナーを降ろして、ケーブルとアース線の真横にも蚊帳をクリップで固定しました。付属のクリップも充分に数が揃っていたので助かりましたね。助手席の日除けバイザーにはコードレスの扇風機を取り付け、無線機であるIC-705の背面ドックには、常に設置してある6cm角のUSBファンにプラスして、今回追加購入した2連タイプのUSBファンも配置しました。
そんな時、周辺をiPhone13の広角レンズを多用して撮影に興じていた家内が戻って来て助手席に乗り込みました。家内はメッシュの蚊帳を見て「これって風が通る?」と言いましたが、一通りの準備が終わった私も運転席に座って風の通りを体感したところ、必要十分に風が通り事が判って安心しました。それから、満を持して無線機のスイッチを入れて29FM(29MHz帯のFMモード)を覗いたところ、コンディションが開ける前兆である抑揚のあるノイズがあるものの、Eスポは開けてはいませんでした。そこで、追加購入した2連のUSBファンの効果を試すために、FMモードで連続でCQ(不特定多数の相手に交信を要請する符号です)を連発して、わざとヒートアップさせて見ました。運良く直接波(高い場所から低い場所にいる局と直接交信する方式)で繋がっても良いと言うイメージもありました。すると、それまでは、ややもするとレッドゾーンに飛び込む勢いであった無線機の温度計がギリギリの線で踏み留まる結果となって安心しましたが、暑さのピーク時での検証は先に持ち越す事になりました。
結局、私のCQに対して直接波での応答はありませんでした。一方、扇風機の方は朝でもあり、山でもあったので気温も低いレベルにあったので、作動させる事はありませんでした。その後、21MHz帯にシフトして交信したり、また、29FMに戻ってみたりの繰り返しで11時近くまで待機しましたが、コンディションが開ける気配が無かったので、高谷山は諦めて次の目的地である広島市安佐北区にある「荒谷山」に向かう為に高谷山を後にしました。結局、待機時間が長い割に、交信が出来たのは21MHz帯での3局だけでした。麓の道路に戻ってからは、高速道路を離れて一般道を走行して荒谷山を目指しました。その後、荒谷山に登る直前にあったコンビニの駐車場で昼食を摂り、荒谷山のハングライダーやパラグライダーの離陸場のある「荒谷山テイクオフポイント」を目指しました。
荒谷山テイクオフポイントに到着して、チェーンのギリギリにバック駐車してからは、朝ドラの「ちむどんどん」の午後の放映を待つ家内を車内に残して、粛々と無線の準備に入りました。無線の準備が完了してからは、テイクオフポイントの周辺の散策を兼ねて撮影タイムに入りましたが、近くにあった綺麗なトイレは施錠してありましたね。ハングライダーやパラグライダーのイベント開催時以外はオープンではない様でしたね。テイクオフポイントはチェーンをしており、当然として車両の乗り入れは禁止で下が、私有地である事も明記されておりました。しかし、不謹慎な私は、折角だからとチェーンを乗り越えて撮影に興じたのでした。(所有者様!申し訳ないです)その後、車に戻って無線機のスイッチを入れて29FMからチェックしたものの、相変わらずでコンディションは開けてない様でした。とは言え、平日の事でしたからコンディションが開けていても、肝心の無線局が声を出していない限りは開けていても判らないと言う側面もありました。
私の開局時の様なアマチュア無線人口が100万人を超えていた時代と違って、3分の1にも減少した現在では、平日に声を出す局は少ないだろうな?とも思うものの、確実にアマチュア無線局の年齢層も上がり、既にリタイヤして、暇になった無線局もいるだろうからとか、色々と考えを張り巡らせながらも試しにCQを出してみたのでした。すると、いきなり4エリア(中国地方)の局に呼ばれたのでした。その局は地元の移動局でしたが仕事の途中で応答してくれた方でした。その方は私のコールサインに冠する「3エリア=近畿地方」から近距離のEスポが開けたのかと思ったそうでしたが、コールサインの後に付記する「 / =ポータブル」から安佐北区の山に上がった局と理解してくれました。その方からは4エリアの29FMのアクティビティーが上がるから、どんどん移動運用して下さい!とエールを頂きました。
その後、15時半過ぎまで、単発的に開けるEスポの恩恵に与りながら21MHz帯と29FMとを交互に運用していた私でしたが、6月3日に出雲大社の帰り道で立ち寄った、「神乃倉山」の帰り道で嵌った渋滞のトラウマから、そろそろ帰り支度を始めないとヤバイ事になるかもとの焦燥感から急いで撤収に入ります。荒谷山でのアマチュア無線としての成果としては、最初に29FMで交信した地元局以降も、29FMのコンディションは低調だった事で、多くの時間を21MHz帯の交信に費やしました。ところが、帰り時間が近づくと29FMのコンディションが上がってくると言う最悪の展開で、後ろ髪を引かれながら最後に29FMで2局と交信して終わりにしました。しかし、最後に交信した神奈川県藤沢市の局が、開口一番「お久し振りですね!お元気でしたか?」と言われて驚きました。その方が仰るには、私と1992年7月に29FMで交信した事があるらしく、正にアマチュア無線を続けていたからこその奇跡と言うか、更に言うなら、開局して15年経った段階で、一旦、コールサインを返納して廃局してから以降、別の方が使用していたコールサインでしたが、2014年頃に縁あって戻って来たコールサインがあったからこその奇跡でしたね。本当に感激しましたね。
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2022/06/16 09:12:56