
以前、大雪の朝に、長男と2人で静原町からの山越えルートで、大原にある三千院の雪景色を撮影に行った事がありました。その時は、三千院を始めとして、抹茶と茶菓子が出る、伏見城が落城した際、武将が自決した時の血飛沫を吸った床板を供養の為に天井板に敷き変えた「血天井」のある宝泉院とかを訪れたものでしたが、丁度、コスプレだったのか、本当の舞妓さんだったのか、今となっては判りませんが、着物を纏った舞妓さん風の一行がカメラマンを従えて、写真撮影をしていました。一頻り、雪の大原の撮影に興じた後、次に向かったのは、京都市北区鷹峯にある「源光庵」でした。
最終日である2022年6月20日(月曜日)は、その源光庵からのスタートとなりました。源光庵本堂には「悟りの窓」と名付けられた丸窓と「迷いの窓」という名の角窓があります。悟りの窓の円型は「禅と円通」の心を表し、円は大宇宙を表現しています。迷いの窓の角型は「人間の生涯」を象徴し、生老病死の四苦八苦を表しているそうです。前回訪れた際には、大雪の朝であったせいで寒さも半端なく、短時間の拝観で終わったイメージもありましたが、今回の参拝と撮影は家内と長男に任せる事にして、私は車で惰眠を貪りながら待つ事にしました。
駐車場で待つ事を決めた私は、閑静な地域にエンジン音を響かせるのも失礼と考えて、車の窓を全開にして、先ずは仮眠を摂ろうと試みたものの、暑さもあって、睡魔が襲って来る気配も無かったので、車の中から、駐車場ウォッチングをする事にしました。駐車場は無料でしたが、それを逆手にとって車を駐車させた後、源光庵には入らずに何処かに消えた夫婦もいたり、タクシーで乗り付けて運転手によるガイド付きで入る人もいたりと様々でした。他府県の車ばかりでしたが、平日にも関わらず、続々と訪れる源光庵は人気のスポットだと感じましたね。
源光庵を後にしてからは一路、姫路城を目指しました。名神高速に入り土産を買いたいと言う家内の要請により、桂パーキングエリアに立ち寄ります。トイレを済ませた後、土産を買う家内と長男と別れて車に戻っていた私でしたが、長男から昼食を桂パーキングで摂るとお母さんが言っているとLINEが来たので、車を出てフードコーナーに向かいました。メニューは色々と目に入りましたが、その中でも一際目立つ「唐揚げ10個入り」の定食を注文します。唐揚げが10個も付いているにも関わらず破格の1080円だったのには驚きました。昼食後はナビを「姫路城」に合わせて向かいました。到着予定時間は14時半と表示されていましたね。
割と順調に飛ばしたお陰で、14時ちょい過ぎに姫路城に到着した私達でしたが、以前のイメージで姫路城の真前にあると思っていた青空駐車場が見つからず戸惑う内に、左手に地下駐車場を見つけます。この駐車場?と思ったものの、後続車に急かされる気がして、そのまま、地下駐車場にハンドルを切っていました。地下駐車場は平日でもあり、かなり空いていました。駐車スペースの一画に駐車した私でしたが、その時点では、16時には閉まる姫路城でしたから、1時間半後には帰って来るだろうと高を括って、ここでも私は姫路城の観光は辞めて、車で待つ事を選びました。
地下駐車場では、当然としてエンジンを掛けて待つ訳にも行かず、かと言って窓を全開して、換気の悪い状態で排気ガスを吸うのも本意では無かったので、窓は僅かに開けて、アマチュア無線用として購入していた、充電式の扇風機を後部座席のポケットから取り出して、運転席上部のバイザーに取り付けました。3段階ある風量ボタンをMAXにして、ダウンロードしていたAmazon prime videoの視聴をしながら待つ事にしました。しかし、16時を過ぎても一向に戻って来る気配がありません。私はこんなに時間が掛かるなら青空駐車場を見つけて、アマチュア無線をしとけば良かったと真剣に思いましたね。
17時を過ぎた頃、ようやく戻って来た2人から信じられない言葉を聞く事になります。それによると、これから出庫して姫路城の裏手に回り込み、更に撮影すると言うではありませんか!えええーっ!おいおい勘弁してくれよ!とは思いましたが、家内もノリノリで滅多に来れない場所だから後悔がない様にトコトン撮ろう!とか言ってます。それを聞いた私は遂に諦めて、言われるまま、誘導されるままに、地下駐車場を出て姫路城の裏手の青空駐車場に入庫したのでした。地下駐車場の料金は1200円でした。青空駐車場は3時間までは600円でしたが、まさか、3時間も帰って来ない事はないだろうと思いながら、2人を送り出したのでした。
私の頭の中には、2人が夕暮れの姫路城の姿を撮るにしても、曇空にある現在の状況では大して粘る事も叶わず、今度こそは早く帰って来るだろうとの思い込みがありました。従って、青空駐車場に移動したからと、いそいそとアマチュア無線の運用準備に入ったところで、帰って来たら全てが無駄になると考えて、Amazon prime videoの続きを見る事にしたのでした。しかし、ここでも一向に戻って来る気配が無く、結局、辺りが薄暗くなってから戻って来たのでした。私が曇空だから直ぐに戻って来ると思ってたのに。と恨み節気味に言うと、2人も途中まではそのつもりだったと言うのでした。
2人が言うには、夕暮れの姫路城を撮ろうとして思い付くままに、色々と動き回っていたけど、その時、別のアマチュア写真家の方々が、「昨日は最高だったけど、今日は最悪だな」と言いながら帰り支度を始めたのを見て、「今日は諦めて帰るしかないね」と歩き始めた時、遽に空が求めていた色合いに変化し出した事で長期戦になってしまったと2人は言い訳していました。時間は既に19時半過ぎていました。私はナビに改めて広島の長男宅の住所を入力して、姫路城を後にしたのでした。途中で龍野西サービスエリアで夕食を摂り、その後はノンストップで頑張って帰りましたね。長男宅に立ち寄ってから自宅に帰り着いたのは、24時を越えていました。
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2022/06/24 16:27:43