【怖い物見たさｗ】棚落ちしたエンジンの内部①

こんばんは。

今夜は皆さんを「恐ろしい棚落ち」の世界にお連れしましょう；；

今までもminer師匠の溶けた鍛造とか「伝説の男」の鬼瓦ピストンｗとか見てきましたが、自分のエンジンがこんな事になるとは・・・

現実にはちょっとしたオーバーレヴや無茶なブースト設定でこういったテイタラクは簡単におきます；；

是非目に焼き付けて貴重なヴァージンエンジンで最後まで愛車と付き合えるように心より願っておりますｗ


さてコレは左バンク２，４番ピストンです。
２番はちょっと焼け気味、４番はオイルまみれ；；
シリンダー下面には線上痕が見えます。

そしてスキッシュ部分に光る打痕；；

シリンダーヘッドをめくると、ピストンリングの破片が・・・

上下が逆なので排気バルブ側に張り付いていましたが、よく見るとヘッドのそこいらじゅうに突きまくられた跡があります；；

２番のバルブはカーボンが剥げる程焼けてますね。

ピストンリングが折れたまま、ひと月走っちゃいました；；

ヘッドガスケットにも若干損傷が有るような。

右バンクのヘッドも外れました。

見た目は普通かと思ったんですが・・・

よく見ると３番ピストンも何か破片を叩いています。

油路からやって来たとは思えないので、給排気と共に４番側から飛んできたんでしょうね；；

ピストンを抜いて頂きましたｗ

側面を見ても打痕のある側には特に問題は無いんですが・・・

ピストンの上面にあたる側が大変な事に；；

セカンドランドからオイルリングまでが殆んど有りません。
リングが折れたと言うよりその周辺が溶けています。
棚落ちと言うより「棚全焼」；；

識者のご意見では、
「高ブーストに耐えられずセカンドランドが崩落。燃焼ガスの境界層が失われ、アルミが高温に曝され溶け始め、ピストン上部まで達する。その為リングの破片がシリンダー内部まで出てきて、暴れまわったんだろう。」と；；

デトネーションが起きた理由は、
・前期ではありえないブースト設定
・FSWのストレートエンドでの想像を超える負荷
・進め過ぎの点火時期
で
・前期鋳造ピストンの限界
を超えてしまったんだと思います；；