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2023年01月16日

ポルシェのテクイップメント沼にハマらないために大事な5つのこと

ポルシェのテクイップメント沼にハマらないために大事な5つのこと ポルシェは本当に商売上手なメーカーになった、と思います。80年代~90年代、経営難に苦しみ、正に倒産・身売りの危機に瀕していたメーカーとは思えないくらいの大躍進、世界でも類を見ないほどの黒字メーカーになりました。そのブランディング、商品品質も然ることながら、儲かる仕組みとして膨大な数のOP群・・即ちテクイップメント商法が実に巧妙です。

ポルシェのブランディングの一丁目一番地はなんと言っても緻密なヒエルラキー構成にあります。911を例に取ると、まず素のカレラがあって、その上にエンジンがスープアップされたカレラS、間にカレラT、さらに上位互換としてカレラGTSそしてターボ、ターボSがあります。また、それぞれのモデルにカブリオレ(カレラTとGTSを除く)の設定があり、さらには4WDモデルの設定もあります(カレラTを除く)。さらにさらに、ガラストップのタルガ系、そしてサーキットスペシャルのGT3とGT3RSがあり、モデルライフの終盤になるとGT2というRWDのスペシャルモデルが出るのが常です。加えてスポーツクラシック、スピードスターなどの限定モデルが存在するものもはや伝統になりつつあります。

正に百花繚乱のモデル展開ですが、ポルシェの緻密なところはそのプライシングにあります。例えばベースの911カレラに好きなOPを付けていくと、気が付けばカレラSのプライスレンジに入ります。であるなら、とカレラSをベースにOPを付けていくと今度はカレラGTSのプライスレンジに入るといった具合。このシームレスなヒエルラキー構造が頂点モデルのターボS/GT3RSまで続きます。つまり、上を目指すとキリが無いのがポルシェです。で、面白いのが、下位モデルに乗っていると必ず上位モデルが気になるように出来ていますw。いったん気になりだすともう止まりません!!で上、さらにその上と目指すようになります。もはや洗脳ですよね(苦笑)。

で、こうしたヒエルラキー構造の傍ら、ポルシェのテクイップメント(=オプション)群はとにかく種類が膨大かつ高額です。どんどんやりたいようにやっていくと、Dセグメントの輸入車がもう一台買えるくらいの金額になります。ですので、どこまでOPにお金を費やすかは、新車でポルシェを買う人とって常に悩ましい問題です。で、まあまだ新車で1台しかポルシェを買ったことが無い私のつたない経験からではありますが、テクイップメント商法の沼にハマって損をしないための5つのTipsをお伝え出来れば、と思います。欲しいモノにはお金に糸目は付けぬ!というお大仁は対象外ですので、悪しからずw。

その1 最初から上位モデルを狙う

ポルシェの場合、どんなにOPにお金をつぎ込んでも、なかなかリセールプライスにはこれが反映されません(逆に、人気OPが付いていないとマイナス査定されることはある)。なので、例えば素のカレラに500万円つぎ込んでも、売るときに500万円高くなるわけではありません。一方、上位グレードは上位グレードなりの価格で買い取りされるので、であるなら最初から上のグレードを狙う、というのはアリな選択だと思います。ポルシェのヒエルラキー商法に屈する形ですが、これが現実。もちろん、あまり頑張りすぎてせっかくの新車なのに欲しいOPをほとんど付けられない、というのでは少々寂しいのでバランスは大事ですが・・。迷ったら上位モデルを狙うというのはポルシェ選びに於いては一つの王道の考え方かと思います。

その2 自分なりのテーマを決めてOPを選択する

これ、とても重要だと思います。例えば、シンプル・軽量が売りのカレラT。遮音材も省かれており、車内には容赦なくエンジンサウンドやロードノイズが入り込んで来ます。このモデルにブルメスターのオーディオシステムを奢る意味は果たしてあるでしょうか?答えは否です。同様に、豪奢な上位モデルの代名詞である911ターボに、フルレザー+エクステンデッドレザーを選ばない理由は無いと思われます。車種毎にポルシェは明確なコンセプト、テーマを設けています。これに反するようなOP選びはコストがかさむ割に満足度は下がるように思います。モデル選びもそうですが、OP選びも自分にとって何が譲れて、何が譲れないかは明確にしておくべき事柄のように思います。

その3 独りよがりのOPになっていないか精査する

一生そのクルマと添い遂げるという場合を除き、クルマというのは必ず売却する時が来ます。その際に、少しでもリセールを良くしたいというのが人情です。その際、過度なパーソナリゼーションは邪魔になります。中古車市場を見ていると、やはりよく回転する車両というのは、まあいわば最大公約数的な無難なOPを付けている場合がほとんどです。スポーツ系モデルであれば、スポーツクロノPKG、スポーツエギゾースト、スポーツPASMなどは必須と言えます。逆に過度な内外装のカラーリングや、ワインポイントで入れたつもりが他人から見れば悪目立ちするようなOPは避けるべきでしょう。ホイールなども高額な割に自己満足アイテムであることが多いので、よほどの思い入れが無い限り標準のものがコスパが良いと思います。

その4 走行シーンでOPを選択する

スポーツカーは見栄えが大事。ハイ、その通りかと思います。しかし、見栄え重視のために、不要なOPを付けるのは避けたいところ。サーキットはほとんど走らないのにフルバケットシートやロールケージは不要でしょうし、逆にサーキットメインの場合シートヒーターやフルレザー内装は不要でしょう。PCCBは私の大好きなOPの一つですが、交換となると目が飛び出るほど高価なことは皆さんご存じの通りです。サーキット派は避けるのが吉でしょう。このように、自身がどのようにポルシェを使うのか、通勤がメインなのかツーリングがメインなのか、はたまたサーキットがメインなのか。この辺でも選ぶべきOPは大きく変わって来るように思います。

その5 多少はパーソナリゼーションを楽しむ

上記4つと矛盾しているようですが、やはり一つや二つはあまりリセールを気にせず、せっかくの新車オーダーなので好きなOPを付けることをお勧めします。そうすることで愛車に愛着が湧き、正に新車でポルシェをオーダーをした悦びに浸れます。そうでないと、わざわざ新車でオーダーするメリットが半減してしまいまもんね?(転売目的の方を除き)しかし、ここでも注意が必要なのはあまり突拍子もないものは選ばないこと。ポルシェは生産されたすべての車両の70%が実稼働していると言われますが、次のオーナーにバトンタッチした際に、次のオーナーさんがついニンマリしてしまうような粋なOPを付けたいものです♪

まとめ

ポルシェのテクイップメントの数は膨大で、カーコンフィギュレーターを弄っていると本当に時が過ぎるのを忘れてしまうほど、クルマ好きにとってOP選びは至福の時間です。そして、実際にオーダーした通りの車両が手元に届いた時の喜びもまた非常に大きいモノです。しかしながら、お金は多くの方にとって限りのあるものですし、無駄なく自分の理想の仕様を仕上げるために、上記5つのポイントを押さえてみてはいかがでしょうか?とまあ偉そうに講釈を垂れてみましたが、私自身煩悩の塊みたいなものなので、半分くらいは自分への戒めとして書きました(笑)。

※ヤ〇ー記事風にまとめてみましたが、本記事は飽くまで私見です^^
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Posted at 2023/01/16 22:14:40

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この記事へのコメント

2023年1月16日 22:50
こんばんは。
オプション選びは新車のオーナーさんにしか許されない地獄の、いや至福のひと時ですね。
予算があれば上位機種…
1992年の964のカタログに付属するプライスリストを見ると、素のカレラ2が1,039万円、カレラ4が1,214万円、RSが1,334万円、ターボが1,654万円でした。
ターボはともかく、素のカレラ2とRSの価格差が300万円…
今となっては「出しときゃよかった」と後悔しきりでしょうけど、当時はされど300万円だったのでしょうね。
コメントへの返答
2023年1月17日 8:17
ハイ、おっしゃる通りで・・。

そうですね、空冷時代の価格と比べると、現行モデルは素のカレラでも随分とお高くなったもんです。当時RSの1334万円は今思えばバーゲンプライスですね!

とは言え、将来どんな風に価値が上がるかなんて知る由もなく・・というか、今となっては普通に964RSよりも992素カレラの方が速いですよね(笑)。
2023年1月17日 1:03
black frogさん、こんばんは🌙

ポルシェのオプション地獄は有名ですね😅
僕もGT4を買う時はコンフィグで時間を忘れる程楽しい時間を過ごしました😊

ポルシェと言えど所謂素のモデルのATを買ってしまうとリセールバリューはよくありませんね。
リセールバリューを求めるならやはりMTは必須です。
GT4の時はカーボンバケットとレザーパッケージ(イエローステッチ)カラーシートベルト、ステアリングセンターマーカー、センターコンソールポルシェロゴ、スポクロと人気オプションは付けましたね。特に僕のご自慢はステアリングのセンターマーカー。コンフィグにも無かったのですが、海外の画像には入っていたのでセールスに調べてもらって選択出来る事が分かり入れました。
今の997.2 GT3RSには確かにメルセデスのAクラスの上位グレードが買える程のオプションが付いてます😅
僕も良くどんなポルシェを買えばいいか相談を受けますが、200、300上がっても GTS以上を買う様に助言しています。それに出来れば左MTを😄
とは言うものの、安くても800万、上は4000万にもなる車、僕を含め一般サラリーマンでは手が出ないのが普通なんですけどね😫
今からポルシェをと考えてる皆さんには、今回のblackさんのブログは大変参考になったかと思います👍👏
コメントへの返答
2023年1月17日 8:21
どうもです♪

本当に、お金がある人にとっては天国ですが、常にクルマをカツカツのローンで買う人(私)にとっては正に悪夢という他ありませんw。

そうですね、PDKはとても秀逸なトランスミッションで、サーキットでも間違いなくタイム出ますがリセールやfun to driveを考えたらMTが有利かと思います。

ステアリングのセンターマーカーは盲点でした!たしかに、テクイップメントに載っていないような裏メニューもあったりして、本国サイトのカーコンフィギュレーターでこの辺りをチェックするのもまた一興かもしれません!

GTSはお得感満載なモデルで、特に992ではカレラTが出るまではカレラ系で唯一MTが選択出来たのも大きいと思います。とは言え、ベースの価格がすでに2000万円に肉薄しているため、ご指摘の通り購入出来る人は一掴みでしょうね・・。

最近はみんカラでもあまり購入記や購入指南みたいな記事も少ないので、これから新車のポルシェを検討している方に少しでも参考になれば幸甚です♪
2023年1月17日 5:31
シームレスなヒエルラキー構造、仰る通りですね。

私は家内用ということもあって、ポルシェは「素のモデルがお得」と考え、素のボクスターと素のカイエンを選びましたが、「こんなものもOPなの?」とどんどんOPが積み上がり、black frogさんの仰るテクイップメント商法の沼に見事に嵌りましたww
コメントへの返答
2023年1月17日 8:25
コメントありがとうございます♪

そうなんですよ、本当にこのヒエルラキー構造がいやらしくてw。

昔は圧倒的に素のカレラがコスパ良かったのですが、991辺りから急にカレラSがベースモデルで、素カレラがデチューン版となった節があり、素カレラではそもそも選べるOPが限られるという問題があります。

おっしゃる通り、希望のOP(え?こんなものまでOP?)を付けて行くとあっという間に上位モデルのプライスを超えて行くので、ある程度の妥協と割り切りは必要ですね~。

プロフィール

「@nrht さん、そうなんですよねー。なかなかご縁がありませんが、いつかは!!」
何シテル?   08/07 11:15
Ohne Porsche kann ich nicht leben. 趣味車:992.1カレラT(2023年式左MT) アシ車:GR86“リッジグリーンリミ...
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