分かりやすく豆知識～スパークプラグ　応用編～

どぅりんりです(^^)/

　今回はスパークプラグの応用編です。一般的には走行距離に応じて交換する部品です、その理由はいたって簡単で高電圧部品だからです。
　芯の摩耗度合いも判断の基準にはなりますが、導電素子の損傷具合などはかなりの整備経験がないと判別しにくい為、定期交換が一番効率的だからです。
　ですがここでは敢えてそんなスパークプラグの状態から、交換が必要かどうかを判別する事例をいくつかご紹介していきます。

　一つ目にご紹介するのはこちらです。

　一見して焼き付きやガス漏れなどのように見えるこの状態は『コロナ汚れ』というものです。この汚れは高電圧により、空間に漂う油粒子が絶縁体表面に吸着したもので、プラグ性能への影響ありませんというものです。
　
　外見的には状態が良くないようにも見えてしまいますが、芯が摩耗していなければまだまだ使用できる状態にあるものです。

　二つ目はこちらです。

　先ほどよりも深刻に見えないようにも思えますが、黒い筋状の汚れが確認できるかと思います。これは『頭部絶縁体火花リーク（フラッシュオーバー）』という現象です。
　
　これはイグニッションコイルのプラグキャップの劣化や、異物混入によってスパークが発生し、溶損してプラグに付着している状態で、プラグキャップの交換が直ちに必要な状態です。
　劣化以外にもターボ車や高圧縮エンジンなどは要求電圧が高い為に発生しやすい現象です。エンジンの不調がこういった電流リークの場合があるので確認してみるのも良いと思います。

　いかがだったでしょうか。聞きなれない用語があったかもしれません。しかし、DIYをされる方なら容易に触れられる箇所なだけに、知っているだけでも自慢できるかもしれません。
　日頃の整備に深みが出る、そんな応用編でした。