
久しぶりに時計ネタです。調子が悪くなったIWCの時計を自分で修理しましたが、その時に1つの部品を不注意で折ってしまいました。その部品を入手できたので、装着してみます。
折った部品は、秒針の規制ばねで、これがないと秒針の進みが不均一になってしまいます。部品は赤丸の物で、1cmもありません。これを赤矢印のところに付けます。自動巻きのローターと、IWC特有のペラトン式自動巻き装置はすでに外しています。本当はテンプも破損防止のため取っておいた方が安全なのですが、無精者の私は取らないでやりました。あとで後悔したくない「よゐこ」はテンプも取りましょう!
2番車、3番車の地板を外し、部品を装着します。下はもうすでに部品交換終了の写真です。
この後で元に戻していきますが、地板を戻す時に2番車を地盤に滑り込ませるようにして入れないと地板が入らないし、秒針用のギアと嚙み合いません(赤矢印部分)。トリッキーな構造です。緑矢印は今回交換した部品で、秒針用のシャフトに微妙にひげバネが接触して動きを抑制する構造になっています。
次にペラトン機構を戻します。ペラトン式自動巻きがどのように作動するかよくわかる写真です。
次に自動巻きローターのシャフトを戻して・・・
これで自動巻きローターを戻せば修理完了・・・と思いきや、肝心な秒針ひげバネの当たり微調整を忘れていました。秒針シャフトへの接触具合を微調整して、秒針がスムースに運針するように調整が必要なのです。ということで、自動巻きローターとシャフトを再度取って、秒針を取り付けて微妙な調整をします。
調整後、再度自動巻きローターを取り付けて完成です。秒針軸受けの微小ネジを飛ばすこともなく修理終了できました!こんなのが飛んでいったら絶対に見つかりません!
とりあえず、これでしばらくは調子よく動いてくれるでしょう。終わり良ければ総て良し!
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Posted at
2022/11/06 01:09:50