
開幕戦の惨敗から1ヶ月。またジムカーナウィークエンドが巡ってきました。
これまで感覚に頼って走ってきて,それでもそこそこ何とかなってきたため,今年も殊更に感覚派の自分の走り方を変えるつもりはありませんでした。
しかしあの惨めな開幕戦の会場で見たものは,自分よりも2秒も速いドライバーがそれでもさらにコンマ1秒を削り取るべくロガーのデータにかじりつく姿でした。
これと同じ光景を2009年のJAFカップでも見ました。感覚に頼る近畿のドライバーに対して,他地区のドライバーはあくまでデータ重視。そして仲良く近畿のドライバーがビリから4人並ぶ結果になりました。
もうアカン。このままではアカン。取り組み方を根本的に変えないとこの先はない。
ということで,とうとう今回からノートPCと机,イス,テントを会場にきちんと持ち込むことにしました。
また大会直前になってカゼをひき,しつこい微熱とセキに悩まされながら当日を迎えましたが,今回は珍しく前日にたまたまスケジュールが空いたため某所で若干の練習走行をさせてもらうことができました。苦手な名阪Eコースとはいえ,何とか表彰台の端っこに手が届かないかな...
・・・・・・
さて,当日のコースは名阪Eコースを端から端までフルに使い,終盤にコテコテのパイロンセクションを設けたTSCOさん(主催者)らしいコース設定。苦手な島巡りのセクションがないのが,ここを走るのが2年ぶりの人間にとってはありがたい。
ただコースがやたらと長く,病み上がり,というかまだ微熱のあるオッサンは慣熟で歩いているだけで息が上がってきます。仕方なく,他のドライバーにどんどん追い抜かされながら,ゆっくりゆっくり歩きます。
お天気が崩れる心配はまずありません。みな間違いなく2本目でタイムアップしてくるでしょう。1本目で大冒険するよりは気負わず自分の走りをして,そこで得られたデータで要所を締めて2本目に勝負をかけよう...そんな感じで走り出します。
無駄なステアを切って立ち上がりのトラクションをロスしないように,細かいターンで回転を落とし過ぎないように...まずまず無難な走りです。ターンセクションも,関東や中部のドライバーさんからは失笑を買いそうな出来ですが,自分としては精一杯の旋回で乗り切ります。1分37秒でゴール。
パドックに帰ってクルマを下りた途端,左足がバキバキにこむら返りを起こします。もう痛いの何の(泣)。っつーか,どんだけ身体弱ってんねん,おっさん。
後半ゼッケンの上位ドライバーがPTで沈んだためこのイマイチのタイムが1本目の暫定1位となります。暫定とはいえ1位は悪い気はしないもの。しかし上位の生タイムはここからちょうど1秒速い1分36秒。おそらく2本目では1.5秒~2秒縮めない限り1位を保てないし,このままだと表彰台も危ない(汗)。
さあノートPCを立ち上げロガーのデータを詳細に検討します。低速コーナーで想定よりも遅かった箇所が3つ,パイロンセクションへの入りで空走区間あり。他にも甘いところはありますがパイロンセクション以外では0.7秒~1秒稼げるかどうか。
パイロンセクションはやはり突っ込みどころが満載で。1本目で立ち上がりがもたつき,スラロームは大回りし過ぎ,270度や360度は旋回速度が遅い...ここだけで1~2秒,あるいはもっと落としてることは確かですが,ラバーがべったり乗り,路面温度の上がる2本目でターンが1本目よりうまく決まる保障はありません。
リアのエアをもっと大幅に上げるかどうかかなり迷いましたが,オフシーズンの練習で旋回速度が速過ぎると立ち上がりに失速するパターンが多かったため,1本目と同じエアで臨みました。...しかし結局ここで勝負が決まりました。
2本目の前半,1本目からの修正点として気をつけていた部分はきちんと0.7秒ほど拾い上げていますが,他の場所,特にストレートエンドのパイロンシケイン部分で目測を誤って減速し過ぎ,焦ってわずかにリアタイヤがパイロンの角を踏んでしまいました。この部分だけで0.5秒ほど吐き出してます。そして問題のパイロンセクションは路面の悪化とリアタイヤの温度上昇で見事に旋回速度が落ち,結局1本目より0.5秒落ち+PT5秒のゴールタイム。
案の定,後半ゼッケンの上位3台に抜かれて車検場からも押し出され,表彰台からも押し出され,最終的には8台中4位の結果でした。
・・・・・・
自分なりに必死にやってこの結果...本当は悔しくって悔しくって噛みしめた奥歯が砕けるかと思うほどでしたが(笑),まだまだ自分に成長する余地があることも判ってきました。
やるべきことはいっぱいあります。悔しくっても,辛くっても,逃げずに愚直にがんばるだけです。もう一度表彰台のてっぺんに立つために。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2012/04/18 23:17:11