スロットルボディスペーサーの大冒険
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
12時間以内 |
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色々な車種用が販売されていて、割と評判が良いオカルトパーツ「スロットルボディスペーサー」。
低速の吹け上がりレスポンスが向上するとかで、アイオーナーの方々にも興味がある方がいらっしゃると思います。
とは言え、結果サージタンクの容積が増えるので低速レスポンスは落ちる真逆のチューニング。
それともチャンバー的な効果?
実態は果たしてどうなのか?
車種やブランドによっては万円するパーツ。
驚くことに、アイ用がリーズナブル(送料込3800円)に販売されていたのを知り、ガサツな体育会系としては素通りできず、テキ屋のくじ引きに夢を見る少年のように食いつきました。
当たらないと解っていても散財したい対象に見えたもので(笑)
まあ、何が正解なのかを語るほどリテラシーもないし、アイにおけるスロットルボディスペーサーの取り付け情報も出回って無いしなので、「やってみるか」と。
因みに取り付け作業説明書など付いてません。
猿でもわかると言いたげに、ヤフオクとかで購入すると写真の物が届きます。
中学生時代、技術の授業で作らされた文鎮にクリソツです。
まあ、取り付けの仕組み自体は確かに簡単です。
アイの場合、工程が船酔いしそうなほど面倒くさいだけです。
と、言うことで、笑いあり涙あり驚愕ありの冒険譚スタートです(笑)
2
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スペーサー取り付けにあたって、スロットルボディに繋がれている2本の細い配管(赤矢印)は外さなくても設置は可能です。
というか外さない方が良いです。
スロットルボディが落っこちてこないので、少しだけ作業しやすいです。
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スロットルボディを外すとガスケットの交換が必要です。
ディーラーで買いました。
300円しなかったです。
ガスケットは溝に沿ってはめ込まれてます。
目視出来ます。
画像赤矢印部分のはめ込み場所が決められています。
これも目視できます。
ですのでガスケットの交換は一番簡単な作業になります。
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スペーサーの片面にはOリングを嵌める溝が掘られてます。
このOリングを溝にはめたら、、、
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スロットルボディのこの面にOリング側をあてがいます。
※画像は落札したヤフオク画像から拝借
スロットルボディ画像の裏側面はインタークーラーへの配管側です。
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再び登場の製品画像。
スペーサーの反対側はツンツルテンです(赤矢印)。
この面を純正ガスケットを差し込んだ側にあてがいます。
スペーサーの厚み(15mm)分、取り付け用のボルトも長いのが必要になるですが、付属品として付いてきます(青矢印)。
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さて、本編最大の山場がここです。
もう泣きながら作業しました。
全く余裕が無かったので、まともな画像すらありません、、、、
解説します。
まずスロットルボディとスペーサーの間に微塵の隙間もできないよう片手でギュ〜ッと合体させておいて、もう一方の手でスロットルボディとスペーサーのボルト穴を合わせつつボルトを通しておきます。
この「手でギュ〜ッとスロットルボディとスペーサーを合体」した状態で、ボルトの受け側の穴を探します。
見えないんで(笑)
ボルト受けの穴が見つかったら、一旦手でボルトを締めるんですけど、まあ、ボルトが締まらない、、、
全然、全くもってボルトが進みません。
そうこうしているうちに、「手でギュ〜ッとスロットルボディとスペーサーを合体」した状態の持ち手が疲労して維持できなくなり、スペーサーに嵌め込んでいたOリングがポロンと落ちてきます。
ええ、やり直しです。
そして、この作業が出口のないダンジョンの如く延々と続きます。
Oリング嵌めて→手でギュ〜ッとして→ボルト通して→ボルト穴探して→手でボルト締めて→でもボルト閉まらなくて→手が疲れて→Oリング外れて(落ちてくる)→やり直し
馬鹿と思われるかもですが、このダンジョンループを3時間程やりました。
最後の方は、涙が止まりませんでした。
でもこの日、ボルトの一本すら完了しませんでした。
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そんなわけで何もかもが嫌になり、翌日は外れたスロットルボディもインタークーラーも放ったらかしで、自宅から100キロ程離れた海を見に行ったのはブログの通りです(笑)
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一旦冷静になって、「なぜボルトが締まらないのか?」を考察。
因みに、ボルトとボルト穴はキチンと勘合するのを確認してあったので、あくまでもやり方の問題という前提で考え直したです。
目視できないボルトを差し込んで締め上げるとき、割と発生する「ボルト穴にボルトが噛んで進んでいかない事象」
大概がボルトの穴に対する「角度」が垂直ではないのが原因だったりするです(僕の場合)。
今回もそれが要因と仮説。
観察してみると、スロットルボディは地面に対して水平に設置されていませんでした。
上写真だと角度が悪くてイメージできないかもですが、、、、
地面(青線)に対してスロットルボディは若干上向き(緑線)に設置されてます。
車下に寝転んだ態勢で、上に向かって手探り作業をしているので、スロットルボディを支えきれておらず、微妙に下がり気味になってしまっていていたようです。
「そんなの作業してれば直ぐ気がつくじゃん」
そんなご指摘が聞こえてきそうだけど、手感覚だとビシッと勘合できてる感覚で、疑いようが無かったです。
なので、とった方法はスロットルボディ&スペーサーを取り付け面に「合わせる」ではなくて、「スロットルボディ上部を取り付け面にぐっと押し付ける」をやりながらボルトの手締めを実行。
やった〜!!
ついに4本のボルトの締め付けに成功!
いや〜、地獄の入口を見たぜ。
生きたまま黄泉比良坂(よもつひらさか)登りかけてた(笑)
因みに15mmほどスロットルボディがインタークーラー側に飛び出るんですが、スロットルボディとインタークーラーを繋ぐパイプは15mm短くしなくても無加工で接続できました。
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と、言うことでファーストインプレッション。
先にお断りしておくと、全く参考にしないで下さいませ(笑)
「こいつにとってはそうだったんだ」
そんな感じで冷ややかに受け止めて下さい。
何しろ色々とイジってる車両ですので、万人共通の結果をもたらすとは言い切れませんから。
あと、万が一「オレもやってみよ〜」の場合は、自己責任でお願いしますね。
で、本題ですが、、、、
これ、結構面白いですぜ(笑)
アクセルの踏み始めの、初動加速は普通なんですけど、その後のブーストのかかりが早くなった感じ。
そのブーストが突然グイッと来る感じで、「おおっ」となるです。
昭和世代にはどこか懐かしい、ドン!とブーストがかかる感じ。
韋駄天スターレットみたいな、、、て、伝わらんか、、、(笑)
ぷちドッカンターボみたくなった。
アイのブーストのかかりは「割とマイルドだな〜」と思っていたので、やんちゃ感が出たです。
街乗りだとスロコン要らない(笑)
スロコン使わない方が楽しい。
ブーストのかかり具合にワクワクしちゃう感じ。
街乗りならスロコンなしでも、WGVチャンバーとこいつの搭載で楽しめる車になるかもです。
効果ありだと思います。
が、ここではプラシーボということにしておいて下さい。
はぁ、それにしても疲れた〜
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