
5泊6日の行程で九州を車でぐるっと半周してみました。
同じような旅の計画を立てられている方がいらっしゃるかと思い、参考になりそうな情報を連載ブログで書き留めておきます。
【4日目】
本日の行程は南阿蘇から阿蘇山の雄大な眺めながら国道212号経由で憧れの黒川温泉を目指します。移動距離は60km。沿線には事前にチェックしておいた観光スポットに立ち寄りながらのんびり走りました。
「名水100選」
南阿蘇の宿からほど近い場所に「白川水源」を訪れました。
ここは、熊本市内を流れる一級河川「白川」の源になり、環境省の名水100選にも選ばれたところ。 常温14℃の水が毎分60tも湧き出ており、いくらでも持ち帰りもOKです。
深い緑に囲まれ、水上様を祀った神社と湧き出る水面を見ていると、とても癒されます。その雰囲気は京都に通じる素敵な場所でした。
「あか牛」
阿蘇を走っていると、放牧されている牛をよく見かけます。阿蘇といえばあか牛、 あか牛といえ阿蘇と言われるほど。草原にたたずむあか牛は、まさに阿蘇にとって欠かすことが存在で、現在に引き継がれています。
あか牛は、日本で2万4千頭飼育されており、そのうち阿蘇市では1千5百頭が飼育されているそうですが、一次産業従事者の高齢化を背景に、その飼育頭数が減少の一途というのは少しさびしいですね。
食としての特徴は、黒毛和牛に比べ、赤みが多く、赤みにはうまみ成分が豊富に含まれており、牛肉本来の味と香りが楽しめます。
余分な脂肪がなく、ヘルシーな肉牛として、近年の健康ブームにより注目を集めているそうです。
「あか牛丼」
阿蘇の名物といったら「あか牛丼」。阿蘇のランチで、ぜったいいただきましょう。
見た目は、ミデイアムレアに焼かれたあか牛ステーキのスライスがご飯の上に贅沢に敷き詰められた和風ステーキ丼ですね。
ご飯と肉を口に頬張れば、なんとも言えない至福の瞬間。温泉卵がのっていて少し甘めのタレでいただく「しつこくないステーキ丼」という感じでした。
「360度の大パノラマ」
阿蘇五岳、さらに周りの大カルデラ。遠くまで見通せる大地とグリーンバレーなど感動は語り尽くせないビュースポットが「大観峰」。
草原の中をドライブするだけではなく、ぜひ360度のパノラマを体感しに行きましょう。
大観峰の名物である雲海は、初秋から冬にかけての寒暖差のある時期がねらい目。湿度が高く、風が穏やかな日を狙っていくと、雲海に出会える確率がぐーんと上がる、とのことでした。
「阿蘇のパワースポット(謎)」
波打つ草原の丘と巨石のパワースポットが「押戸石(おしといし)の丘」。小高い丘の上に巨石群で最大の石が高さ5.5m、周囲15.3mの押戸石もあり、諸説として古代に祭祀的なことが行なわれた可能性はあるというものの、人為的に配置された列石遺構とは考えにくいとの説もあり、地元では「ミステリーの丘」とPRされています。
駐車場券受付で入場料を渡すと、コンパスを渡されました。押戸石周辺でコンパスを近づけると、コンパスの針がグルグル回る不思議な体験も楽しめます。
「ミシュラン掲載の温泉地」
本日の終点地でもありメインどころが黒川温泉。阿蘇山の北に位置し、2009年版ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで、温泉地としては異例の二つ星で掲載された全国屈指の人気温泉地になります。
「街全体が一つの宿、通りは廊下、旅館は客室」。そんなコンセプトでつくられた熊本県の「黒川温泉」は、ゆったりくつろげる大人の温泉地ですね。
一品一品丁寧に作られた本格的な懐石料理、細かいところまで気遣いが感じられる接客、そして一つの宿で複数の泉質を楽しめるかけ流し温泉(飲料可)。少し、値は張りますがその価値を十分感じられることでしょう。
(5日目につづく)
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Posted at
2022/10/29 07:55:08